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旅日記のコーナーです。

片道1万円で「ぷらっと」行く東海道新幹線こだま号の旅
2002/12/23更新 (第14回)

 こんにちは。このコーナーは1ヶ月ぶりの更新となります。

 先日、所用で大阪へ行って来ました。ちょうど18きっぷの使えない時期でしたし、夜行バスや往復1万円の格安高速バス「東海道昼特急」で行くだけの時間と体力がなく、かと言ってそれほど急ぐ用事でもありませんでした。
 新幹線で往復することは、あの高い料金を考えるともったいない気がしました。そして考えついたのが「ぷらっとこだま」という片道1万円のプランです。

100系の「こだま」号
 ▲100系新幹線車両を使った「こだま」号
 「ぷらっとこだま」はJR東海の子会社である「JR東海ツアーズ」が行う“団体旅行”という位置付けになっており、東海道新幹線の「こだま」号を利用することで片道1万円という割安な料金で大阪まで行くことができます。

 一応は「団体旅行」ということになってはいますが、東京−大阪間の場合、約11本の「こだま」号の中から好きな列車を選ぶことができ、現地集合、現地解散、もちろん添乗員などもいません。団体旅行らしく?車内での1ドリンクもついています。

 要するにJR東海としては、「既成事実となるので新幹線の格安切符を出したくはないが、いつも空いている『こだま』に乗ってくれるならば、団体旅行という限定をつけて安く売り出そう…」という意図を感じます。が、「ぷらっと」の実態はどう見ても団体旅行などではなく、列車限定の格安切符という雰囲気です。

 なんにせよ、新幹線で少しでも安く行けるのはありがたいですし、少し時間はかかっても「東海道新幹線の各駅停車の旅」というのも面白そうなので「ぷらっとこだま」の1万円プランで東京と大阪の間を往復してみました。

 チケット(一応、団体参加申込ということになります)ですが、前日までJR東海ツアーズで買うことができます。電話での予約も可能です。「こだま」の指定席の数が少ないためか、朝早い列車などは売切れることがあるようですので事前に予約したほうが無難かもしれません。

 しつこいようですが“団体旅行”ということで入場できる改札口は限定されており、そこから入場します。あとは普通乗車券と同じように指定された座席に座れば特に何も変わりはありません。
「こだま」号の自由席
 ▲「こだま」号の自由席は空いている

 「ぷらっと」の乗客は「こだま」号の3両しかない指定席に集められますので、混雑していることもあります。
 その場合は指定された座席など放棄して、10両も連結している自由席に移動したほうが快適な旅が楽しめますし、各駅で人が乗ったり降りたりするのを見るだけでも楽しいものがあります。(座席は移動しても問題ないようですが、別の列車に乗り換えたりすると無効になります)<※>

※読者(匿名)の方から「ぷらっと」では「指定席しか乗られないはずだ」とご指摘がありました。指摘の通り、このプランでは指定席にしか乗れないことになっています。上記記載内容も含め、当サイト内のすべての情報は私の個人的な体験や所感、取材等を元に記したものに過ぎません。公式な情報は公式サイト等でご収集くださいますようお願いいたします。(2006/10追記)


 さて、当日ですが、東京駅を朝8時13分に出る「こだま407号」新大阪行に乗りました。新大阪まで約4時間、15の駅すべてに停まりますが、「のぞみ」で2時間半、約1万4000円の料金を思うと、それほど急いでいない時の4時間は大して問題ではないような気がします。

100系「こだま」の2階建てグリーン車
100系「こだま」の2階建てグリーン車
 この列車は、100系という東海道新幹線では最も古い国鉄時代の車両を使っていました。今では珍しくなった2階建て・個室グリーン車も連結されています。

 昨今の東海道新幹線はスピードばかりを追究し、個性のない画一的な車両が多い中では、斬新な気さえしますが、この100系も近く廃止の予定になっているそうです。こだま号ぷらっと“グリーン車プラン”もあるようですので、さよなら乗車などにも使えるかもしれません。
東海道新幹線から見た京都の街並み
東海道新幹線から見た京都の街並み

 車窓はいつもの見慣れた東海道新幹線の景色ですが、やはり各駅に停まっていくというのは、ある意味、新鮮でもあります。(正直、こんな駅があったのか、と思ったりも…)
 また、自由席の空き具合も実に快適で、コーヒー(クーポン券を車内販売員に渡せばもらえます。ビールでもOK)でも飲みながら、ゆったりと東海道の旅を楽しめますし、4時間なので「ちょっとした旅をしたなあ」という気分にもなります。

「のぞみ」「ひかり」に追い抜かれる
「のぞみ」「ひかり」に幾度も追い抜かれる
 ただ、少し苦痛とも言えるのが、ほぼ各駅のように「のぞみ」と「ひかり」に追い抜かれたり、時間調整のための停車時間があることです。

 だいたい3〜5分間停車するのですが、最初はホームに出て気晴らしができても、あまりにも多いので次第に嫌になってきます。通過の際の小地震のような揺れと風圧も、あまり気分の良いものではありません。

 数えてみましたら、東京から大阪までの間に約10本もの「のぞみ」「ひかり」に追い抜かれていました。

 各駅停車ゆえの悲哀ともいえますし、常識的に考えて「こだま」には長距離乗車客もいないので、仕方ないといえば仕方ないことかもしれません。中途半端ではなくて、10分とかもう少し停車時間があれば逆に嬉しくもあるのですが、「こだま」とはいえ東海道新幹線上では無理な注文です。

 そんな難点もありますが、全体的に考えると1万円という価格設定も満足できますし、出発前日までチケットが買えるので、使い勝手はそれほど悪くはないと思えます。
 私も時間に多少の余裕がある時には、また使ってみようかなと考えています。

(※なお年末年始やお盆などは1500円程度料金が高くなるようです)


▼関連内容
2003/8/8「さよなら東海道新幹線100系車両、個室グリーン車」

(東京−京都間こだまグリーン車往復20,000円「京の遊々きっぷ」使用)
2003/12/12 「片道8400円!? 『のぞみ』で東京−京都 日帰りの旅」

 このコーナーの2002年の更新はこれで終了です。また来年2003年もよろしくお願いいたします。では良いお年をお迎えください。


▼前回11/25 「冬の18きっぷ情報。北海道への旅、臨時夜行快速は?」 を見る▼


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