旅日記のコーナーです。

時刻表3月号を読みながら心の中の旅へ…
2002/3/1更新 (第3回)

 この数ヶ月ほど旅に出る機会に恵まれていません。そんな訳か「時刻表」をぼんやり眺めることが多くなっています。

 鉄道好きの人間には「普通の行為」なのですが、それ以外の人からすると「数字の羅列を見てなのが面白いの?」と疑問に思われるかもしれません。

 「鉄道紀行への誘い」にも書いていますが、私は幼稚園児の頃から時刻表を愛読していました。
 最初はどの列車がどこに停まるかとか、どんな駅があるか?ということを見ていたのですが、次第にそこへ行ってみたくなり、日本全国へ鉄道での旅をすることになったのです。

 今となっては、時刻表に載っているだいたいの所には行ってしまったので、それほど新鮮には思わないのですが、見ているだけでそこを旅した時の情景などが思い浮かび、「空想旅行」をしているような気分になれるのです。

 例えば、今ここにJTB版の時刻表3月号があります。
 ※今はJR時刻表<旧弘済出版社、現交通新聞社発行>が主流になっていますが、昔、国鉄時代にはJTB<日本交通公社>しかなかったので、その名残で今でもJTB版を読んでおります…

 最初のグリーンのページは新幹線や新幹線・特急列車乗り換え早見表があります。
 私にはあまり縁のないページなのですが、ビジネスや移動の際には必要となりますし、「いつのまにか『のぞみ』が多くなったな…」とか、「同じ車両を使って、同じ停車駅なのになぜ『ひかり』は遅いんだ」云々、鉄道マニアらしい見地からも意見?(ただの愚痴でしょうか?)を述べ、次の項目へと移ります。

 JR鉄道線のトップは東海道本線の東京-熱海間です。
 「大垣夜行」
(今は「ムーンライトながら」という名前ですが、今でもこう読んでしまいます…)と寝台急行「銀河」(東京-大阪)が廃止になっていないことを確認。安心して次の項目へ移動。

 東海道本線の中京圏「米原-熱海」間をチラリと横目に、JR西日本管内の「米原-岡山」間のページへ飛びます。
 東京発の寝台特急が無事であることと、延々と続く「レ」マーク(通過の記号です)を眺めながら、決して乗ることはないのに、臨時夜行快速列車(ムーンライト「高知」「山陽」「九州」「八重垣」など)の有無と運転日をチェック。存在を確認し、安心して山陽本線「岡山-下関」へ。

 山陽に入ると、「倉敷の白壁の街並みはよかったな」とか「最近、広島にも行ってないな」「しまなみ街道さえも行っていない…」など、旅の思い出や今後の目標?なども心にとどめつつ、首都圏の「湘南新宿ライン」「総武・横須賀線」、飯田線、関西本線、関西圏の大和路快速線、奈良線などは、ほんの一瞬、目をやって阪和・紀勢本線へ移動します。

 つい最近まで阪和・紀勢本線には普通列車の夜行、通称「新宮夜行」があったのですが、今は廃止され、途中の紀伊田辺で運転を打ち切られた形の深夜列車だけが残っています。
 これを眺めながら、「まだ暗い串本駅に降り立ち、潮岬に行って、大島へフェリーで渡ったなあ…」など、かって愛した列車とともに、その時の旅の様子などをしみじみ思い浮かべるのです。

 急行列車がなくなり、普通列車だけになってしまった「姫新線」(姫路-新見)「因美線」(津山-鳥取)を眺めては無性に寂しくなり、反対に特急列車がバンバン走り出した「智頭急行」(上郡-智頭…鳥取)や「伯備線」(岡山-新見-米子)は無視してさらに先へ…。

 そして四国各線。名称が覚えきれない程の特急列車の数々。昔は高松発、高知行きの普通夜行列車
(通称「221レ」※列車番号が通称になっていました)というものがあり、よく乗りました。朝、眠い中、桂浜で太平洋や龍馬像を見たりするのが楽しみでした。と、再び、昔話の世界へと誘われて次の項目へとページをめくります。

 次は、山陰本線(京都-米子)のページ。
 「我が幻の山陰本線」「蒼い夏」にも書いておりますが、幼い頃、祖父や祖母によく山陰に連れていってもらいました。ここには私の時刻表愛読の原点のようなものがあります。京都、丹波口、二条、花園…と各駅を暗誦していた位です。

 かっては長距離の急行や普通列車ばかりだったページも「特急」と「快速」だけ目につき、普通列車は短距離でコマ切れになっています。見る度に寂しい気分になります。

 たった1つだけ残っている急行夜行列車「だいせん」(大阪-米子)の姿を見て、ほんの少しだけ救われた気分になって、次は九州…、いや、この辺でやめておきます。20数年分の想いがありますので、書けば100ページくらいになってしまいそうです。

 思い出ばかりが多くなってしまいますが、思い出があるから今があり、新しい旅に出会える…そう信じ、また徐々に書いていきたいと思っています。


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