東海道本線 青春18きっぷの旅
page-5 旅の終わりは「通勤電車」で東京へ…
東京行の通勤電車
 ▲ 東京行の電車は15両編成

 この旅のラストラン、東京行きの普通列車が15両という、とてつもなく長い編成をホームに横たえている。

 苦労してホームの先まで歩く。先頭車両は数人しか乗っていない。東京圏では当たり前のロングシート車。空いているだけで幸福な気もしてきた。
東京行の電車内
 ▲ 車内は窓に背を向けるロングシート

 熱海の温泉ホテル街を見ながら列車は一路、東京へ向かって動き出す。

 トンネルの合間には夕暮れの相模灘が広がる。遠くに初島の島影も見える。窓に背を向ける通勤電車から見る海は、少し味気ない。

 湯河原駅からは神奈川県に入る。小田原まで海とともに走る。山あり

 ▲ 夕暮れの熱海温泉街。遠くには初島も
海あり、大都会あり。東海道本線の車窓は、案外変化に富んでいる。たまになら、普通列車の移動も楽しめる。

 小田原を過ぎ、平塚を出る頃には通勤列車の雰囲気になってきた。まだ新年4日だというのに通勤帰りの乗客が乗りこんでくる。

 完全に日が落ちてしまった街を走る。知らないうちに何本かの線路が寄り添い、忙しそうに通勤列車が高速で走り去っていく。

 列車は、迫り来る東京の街に吸い込まれるように、スピードを上げた。

 長い旅の終わりには、そこでの日常という名の生活が待っている。懐かしい旅の気分は、ここで途切れた。
東京駅駅舎
<終>

(2002.1旅行、2002.2.23公開)

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