北海道 終着駅の旅 根室
〜この冬、列車の旅をしてみませんか〜

根室本線・根室駅

厚床付近
 異国の大陸を旅する雰囲気


 札幌からの夜行列車に接続して根室行の快速「はなさき」は釧路を出発した。

 薄明の中、湾の輪郭が見えた頃、厚岸に到着。
 列車は湿原地帯を走り抜けると右も左も針葉林の中を走る。時折、地平線の果てまで続いているかのような広大な原野が見え、異国の大陸を旅しているような気になる。

 再び海の姿が見えるとそこは断崖絶壁が続く落石岬だ。クライマックスも近い。
 日本最東端にある東根室という小さな駅を過ぎると、終着駅、根室に到着する。

 雪もなく温かい。朝日を浴びながら街を歩くが人もいない。納沙布岬へ向かうバスも乗客は1人。

 華やかな函館とは違う、観光地の網走や稚内にはない最果ての街の寂しさがそこにはある。

 それが妙に旅人の心をくすぐり、再訪したくなるのである。

(1998年1月掲載)
写真:根室本線厚床付近根室駅MAP
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