ムーンライトながら・東海道昼特急 大阪〜東京 青春18きっぷ&格安高速バスの旅
page-5 3列席の2階建バス使用も人気の秘密
JR高速バス「東海道昼特急」(大阪駅で)
 ▲2階建バスを使用する「東海道昼特急」

 大阪駅を14時10分に出発する「東海道昼特急12号」は大阪駅を最も遅い時間に出る便である。

 1日6往復運転されている中で、午前中の出発便は早々に売切れており、数日前に「みどりの窓口」に行ったら唯一この便が2席だけ空いていた。お盆明けの平日なのに人気が高い。
昼特急の2階席
昼特急の1階席
2階(写真上)1階(下)も天井が少し低い

 昼特急に使用されているバスは2階建て車両で、1人づつ独立した3列シートの豪華版。ドリーム号などの夜行便にも使っているもので1階、2階を合わせて定員は38名。ゆったりしている。使用バスのグレードの高さも人気の一つだろうか。
 ただ、個人的には天井の低い2階建てバスは窮屈で少し落ち着かない。その分、座席と眺望が良いのであまり贅沢は言えないが。

 客層は若者が中心。勝手な推測だが平均年齢は約30歳といったところか。一人旅の女性客が多い。料金の安さもあるが、案外、女性の支持が昨今の高速バス人気を支えているのかもしれない。


 14時10分、東海道昼特急・東京行は大阪中央郵便局を正面に見ながら、大阪駅桜橋口バスターミナルを出た。やたら多い信号と歩行者、都会の道路混雑に阻まれながらも国道423号線「新御堂筋」に入った。

 そういえば、定期路線バスとして運転されている「名神ハイウェイバス」では大阪発着便が少なく、京都発着便が多いのだが、こうした渋滞を避けて定時制を確保するためなのだろう。大阪市内の混雑は激しい。
車が停滞する新御堂筋(国道423)
 ▲新御堂筋の停滞で早速の遅延
 予定通りともいえる新御堂筋の道路停滞に巻き込まれ、20分程遅れて千里ニュータウン停留所に着く。地下鉄御堂筋線の桃山台駅や服部緑地公園の近くにある。誰も乗車客はなく、即座に発車。

 この昼特急は途中、千里ニュータウンと京都深草に停車して乗客を拾った後には乗車ができなくなり、途中の東名静岡、東名御殿場、霞ヶ関は下車のみが可能となる。

 万博公園の太陽の塔を眺めながら、名神高速道の吹田ジャンクションから高速道に入った。
 ようやく高速バスの本領発揮、と思ったら、車の量が異常に多く、電光掲示板には「この先、京都から渋滞12キロ」という表示も見える。長い旅になりそうだ。
車の多い名神高速
  ▲高速上も車が多い。渋滞12kmの表示も

 千里や茨木の団地群を眺めながら、バスは天王山トンネルに入る。大阪と京を隔てる古戦場。かっては渋滞のメッカだった。今は2ルートのトンネルが開通し、スムーズに流れている。

 その昔、若き日々に親の車を乗り回し、深夜の名神にもよく乗った。唸るような轟音を立てる大型トラックに煽られながら、長い天王山トンネルを越えるのは恐怖も感じた。今は随分、環境も良くなっていることだろう。

 京都中心部から少し外れた京都南インターを越えると、京都深草停留所に着いた。京阪電車の藤森(ふじのもり)駅の近くにある。2人の乗客が乗り込み、車内は全席が埋まった。

 京の平たい街並みを眼下に眺めて一路大津へ向かうが、車の車間が詰まってきて、いよいよノロノロ運転となった。10キロ以上の渋滞だという。お盆休み明けの業務車と分散化した帰省の車も混じっているのだろう。時期的に諦めるしかない。
養老サービスエリアで10分休憩
 ▲1時間遅れて養老SAに到着。10分休憩

 滋賀県に入り、大津を過ぎて栗東あたりでようやく渋滞を抜けた。近江の単調な田園風景が流れる。

 八日市、彦根を越え、岐阜県に入る。予定より1時間近く遅れて最初の休憩地である養老サービスエリアに到着。10分の休憩。待ちかねたように全乗客が下車した。

 トイレに行き、売店を冷やかしていると、あっという間に発車時刻になった。少々、慌しい。

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