ムーンライトながら・東海道昼特急 大阪〜東京 青春18きっぷ&格安高速バスの旅
page-3 臨時大垣夜行と深夜の“ランデブー”
臨時大垣夜行の風景(浜松駅で)
 ▲ 臨時大垣夜行は満員、デッキで長時間立つ人も

 無理をして浅い眠りについているうちに、列車は三島、沼津、富士、静岡と過ぎた。

 3時38分に浜松駅へ着く。20分近く停車。深夜の駅で停車時間が多いのは快速や急行夜行列車の特徴。夜行列車の体裁を取るための時間調整となっている。

 少々騒がしいホームの雰囲気で目を覚ますと隣のホームには先ほど品川で見た「臨時大垣夜行」が入線してきた。

 若者だけが元気にホームへ出てきた。デッキに立っている人々は疲れた顔で動こうともしない人もいる。
 臨時夜行の乗客の大半は若者だが、中には私より随分年代が上の方もいる。私なら座れなかった時点で旅行を諦めてしまうかもしれない。その元気さを見習わねばならない。

 国鉄時代そのままに11両編成の満員列車。鉄道全盛期時代を彷彿させるような活気ある臨時夜行を横目に、我らがムーンライトながらは先に浜松駅を出発した。


 闇夜の浜名湖を通過し、列車は三河の国に入る。4時22分、豊橋に到着。今度は34分間の停車。のんびりとしたものである。
未明の豊橋駅で臨時大垣夜行(左)に抜かれる
 ▲ 未明の豊橋駅で臨時大垣夜行(左)に抜かれる

 少しすると再び「臨時大垣夜行」が向かいのホームに入ってきた。ほとんど同じ時間帯を走っているが、ここで「ながら」を追い抜いて1時間速く大垣へ着く。そのためか乗り換える乗客も多い。
 臨時便はさらに立ち客を増やし、わずかな停車時間で豊橋駅を去って行った。

 約半時間の時間調整を終え、4時56分に豊橋を出発。ここから先、終点の大垣まで2〜3の駅に停まらないほかは各駅停車となる。豊橋発の一番列車としての役割を担っている。

 西小坂井、愛知御津、三河大塚と、普段は新快速列車で通過してしまう馴染みのない各駅にも停車していく。白く染まっていく夜明け空を眺めながら、焦って眠りについた。

 疲れていたのか、名古屋に着いたのも分からないほど熟睡してしまい、目が覚めると終点の大垣に到着寸前だった。
 名古屋近郊から乗ってきた行楽客らしき人々で通路まで満員になっている。今日はお盆期間中の週末土曜日。移動する人も多いのだろう。
大垣に着いたムーンライトながら
 ▲終着の大垣駅に着いた「ながら」号

 6時56分、終着の大垣駅に到着。
 隣のホームには大阪方面へ直通する網干行の普通電車が待っている。列車を降りた乗客が一斉に階段を駆け上がっていく光景をぼんやり眺める。
 一緒について行きたいが元気がない。

 妻は、終始熟睡していたためか「高速バスより余程、楽で安くていい」と爽快な顔をして言う。
 確かにかっての大垣夜行や臨時大垣夜行よりは疲れずに行けるのだろうが、すっかり体力も好奇心も衰え若年寄になってしまった私には、少々辛かった。

 寝不足の目をこすりながら、珈琲が飲める店を探しに駅の外に出た。
 なにせこの先、18きっぷ期間の最大難所「関ケ原越え」が待っている。
 大阪の今日の気温は37度まで上がるという。着くまでに暑さと眠さで倒れないようにしなければなるまい。


(2002.8旅行、2002.9.3公開)


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