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「鉄道紀行への誘い」作者による雑記・日記のページです 〜

 ■週末、1泊2日で行ったヒロシマ旅雑感 (2005年6月16日)
 最近、枕詞のようになってしまっていますが、当コーナーは久しぶりの更新となってしまいました。

 さて、この週末、所用があって1泊2日で広島まで行ってきました。「雑記」のコーナーらしく、その時に感じたことなどを、相変わらず長々と書いてしまっておりますが、ご興味のある方はお読み頂ければと思います。


▼新幹線も「ホテルパック」だとここまで安い
JR西日本500系新幹線
 ▲日本最速を誇るJR西日本500系のぞみ

 東京から広島へ行く場合、やはり飛行機利用者が半分以上を越えているそうです。しかし私は鉄道マニア。ここはシェア逆転に寄与するために、意地でも新幹線を使うことにしました。

 とはいえ、新幹線の場合、「のぞみ」の指定席(通常期)で片道1万8350円、往復だと3万6700円もかかってしまいます。

 そこで考えたのが、ホテル付きのJR東海パック商品を使うことです。早速、インターネットで調べてみると、飛行機利用パックほど数は多くないものの、東京発1泊2日で「のぞみ」往復とホテルが付いて2万3500円というものがありました。

 「のぞみ」指定席の単純往復よりも1万3000円以上も安いだけでなく、ホテルまで付いているのです。
 列車を指定されてしまうという煩わしさはありますが、万が一、指定列車に乗り遅れても自由席は利用できるということで、とりあえず朝一番の「のぞみ」を指定しておき、その日の気分でどうするかを決めることにしました。

 それにしても、ホテル付きパックだとここまで安くなるとは驚きです。

▼日本最速500系「のぞみ」で300km/hを体感
車窓
▲目にも止まらぬスピードです

 仕事の時はできないくせに、旅行の時は早起きできるから不思議なもので、指定券通り、東京朝6時発の「のぞみ1号」博多行に乗りました。

 この列車にはJR西日本の日本最速車両である「500系」が使われており、早起きする価値があります。

 ダイヤの都合上、新大阪までのJR東海区間は、「700系」や「300系」と同じスピードで走らざるを得ないものの、JR西日本区間に入ると300km/h運転が可能になるのです。姫路を過ぎた辺りのトンネルでついに300km/hを達成!

 列車は東京から3時間52分で広島に到着。700系「のぞみ」よりも10分以上も速かったので、何だか得した気分になりました。

▼これはゴンドラ? ロープウェイ?一応鉄道らしいです
スカイレールサービス

 広島に朝早く着きすぎたので、山陽本線を東へ戻り、「瀬野」という駅まで移動。

 ちなみに、今回のパック商品のチケットは「東京都区内〜広島市内」の乗車券となっており、広島市内の駅までならそのまま無料で乗れるのも有難いことでした。

 なぜ「瀬野」まで来たのかといいますと、ここに「スカイレールサービス」という、直訳すると「空の鉄道」なる不思議な路線があるからなのです。
 瀬野駅に隣接した「みどり口」から、山を削って大規模な住宅造成をした「みどり坂」(駅名は「みどり中央」)まで1.3キロを結ぶ、ロープウェイのような新しい交通システムで、日本ではここしかありません。

 鉄道マニアしか理解できないような「暇つぶし」に乗ってみたのですが、どことなくスキー場の大型リフトに乗っているような感じさえします。

 そもそもは山上の住宅地に住んでいる人のための移動用ですから、終点まで行っても特に面白いものはありません。ただ、空から眺める景色は悪くないですし、珍しい「鉄道」であることは確かです。

▼素晴らしき路面電車の博物館の街
広島の路面電車
 ▲左側は懐かしい京都市電の車両が…

 広島に来るといつも楽しく思うのは、市内のいたる所で路面電車を見かけることです。

 ようやく最近、全国的に路面電車を見直そうという動きもありますが、ここではずっと市民の足として活躍しています。

 しかも廃止された各地の車両がここに集められ、当時の色そのままで現役で走っているのを見ると、懐かしさと嬉しさがこみ上げてきます。
 京都市電や大阪市電に混じり、ドイツで製造された低床連接車など、新旧さまざまな車両が走る姿は、まさに「路面電車の博物館」といえます。
 個人的にはこれだけで「100点満点」を与えたい都市であります。

▼広島港、気まぐれ船旅は能美島へ
広島港で
 ▲船に乗って見知らぬ島へ(宇品港)

 広島での所用を済ませ、いつものように旅先で酩酊し、真夜中にタクシーでホテルに戻って、気がついたらもう朝の10時…。

 今回のパックで指定されたのは広島(宇品)港に近い「広島プリンスホテル」。16時の新幹線までは時間があるので港へ行ってみました。

 広島近海の島々へ連絡線が多数出ているので、何でもいいから乗ってみようと思ったのです。
牡蠣の養殖筏が浮かぶ

 出発案内を見ると、5分後に「三高(みたか)行」というのがあったので、急いで自動券売機で切符(460円)を買い、カーフェリーに飛び乗ってみました。
 「三高」とは一体どんな所なのか? 何も知らずに乗ったため、色々と想像してわくわくしてきます。

 右手に「似島」を望みながら広島湾を抜け、海原に牡蠣の養殖筏が多数浮かぶ大須瀬戸へ。気持ちのいい海風を浴びながら、船は35分で三高へ着きました。

▼日曜の昼の港、静かな空気に包まれて
三高港の観光案内図

 この「三高(みたか)」というのは、能美島の北端にある沖見(おきみ)町の表玄関で、牡蠣の養殖や漁業の町だとのことです。日曜日の昼、小さな集落の港は、船から降りた車や人がいなくなると、静まり返ってしまいました。

 ローカル線の終着駅に着いたような感覚で、特に見るべきものはなさそうです。こういう何もない所に着くとなぜか嬉しくなってしまいます。
タクシーの車窓(高田港付近)
 ▲タクシーで中町まで移動

 路線バスはあるものの、土日は多くが運休。そのまま折り返しの船で帰ろうかと思ったのですが、港近くにタクシー会社を見つけたので、とりあえず島の中を走ってもらいました。

 15分ほどで入り組んだ奥まった江田島湾沿いの「中町」という港で下車。ここからフェリーで広島に戻ることにしました。

江田島市MAP
 ▲能美島と江田島は陸続き。呉から
 だと2つの大橋通り陸路でも行ける
▼能美島+江田島=江田島市

 この能美島は、その昔の埋め立てによって、「江田島」と陸続きになっており、加えて、呉の方からは音戸、早瀬という2つの橋でつながっているので、実質的には本州とも「陸続き」の島となっています。

 昨年(2004年)11月、平成の大合併で江田島、能美、沖美(能美島の西部)、大柿(能美島の東側)の4町が合併して人口3万1千の「江田島市」となりましたが、まだそれぞれが町が独立しているような雰囲気も残っています。

 この「中町」は旧能美町の中心部ですが、「江田島市」の役所が置かれているので、ここが両島の中心部ということになります。
広島〜能美島のフェリー
 ▲広島と能美島(中町・高田)を結ぶフェリー

 名前を江田島としたので、役所は旧能美島に…、合併に際する合意形成の苦労が垣間見えるようです。

 そんなこんなで能美島を瞥見して、中町港から広島行のフェリーに乗船。
 昨今は広島へ通勤・通学する人が多く、45分かかるフェリーのほかに、27分で結ぶ高速船もありました。

広島〜能美島(中町・高田) 宇品行きフェリーは途中、同じ町内の「高田港」で車両を積み込み、両側に陸地が迫る江田島湾内を航行して大須瀬戸へ。

 広島湾内では後から出発した高速船に追い抜かれ、約30分で宇品港に到着。
 なかなか楽しい気まぐれ船旅でした。

前回の内容はこちらから

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