米国鉄道紀行 雑記編
美味しい米国と私。〜或る日本人観光客の全食事〜
 米国に旨いものあり、とはついぞ聞いたことがないけれど、事実はどうなのか。ある貧乏日本人観光客による主観的かつ決して人の役に立つことはない検証結果である。以下、食したもの及び個人的所感、価格を列挙する。

第1日目 成田空港/UA機内食
成田空港での食事 ■成田空港・第1ターミナルのフードコート
・かけそば(500円)・チャーシュー飯(300円)
 空港使用税等を徴収している割には、空港内の飲食店が高いのは納得できない、といつも思うのだが、昨日オープン(2006年6月2日)した南ウィングの店なので新しく気持ちがいい。おおむね味も悪くない。次、米を食べられるのは何時だろう、と思ってチャーハンも注文。「かけそば」は麺類の中で最安値。
UA機内での食事 ■UA機内での夕食
・パスタ、肉、鮭、サラダ等
 窓際座席ではなかったことにふて腐れ、乗ってすぐに睡眠。1回目の食事が何か出たようだ。アメリカ機材らしい濃厚な味だが、最初は珍しいので気にならない。黙々と食す。小さいワインのボトル1本を飲んで、さらに眠る。景色が見られぬのなら、寝て体力を温存するしかない。

UA機内での軽食 ■UA機内での軽食
・きつねラーメン、バナナ、お菓子等
 熟睡していたら、軽食が配られた。カップ麺には平仮名で「きつねらーめん」なる記載があり、日本製。シートベルトを閉めたまま、配られたものを身動きせず黙って食す。犯人護送か囚人のようだな、とふと思う。特に味の感想はない。
UA機内での朝食 ■UA機内での朝・昼食
・オムレツ、パン、フルーツ等
 飛行機を降りられる時が待ち遠しい。釈放の時を待ち、薄暗い機内で淡々と食す。珈琲はスターバックス製。この会社は同社とタイアップしているようであった。

▲もう見ない!▲

第2日目 シカゴ
スタジアムのホットドック ■セルラー・フィールド(野球場)のジャンクフード
・ホットドック(4.5ドル)、ビール(6ドル)ほか
 現地時間11時49分にシカゴ到着。夕方まで何も食さず、スタジアムでビールとともに、名物のホット・ドックなどジャンクフード各種を食す。濃厚である。酒の「つまみ」としてはちょうどいいのだけれど、後で胸焼けがひどくなってくる。日本の野球場のように弁当みたいなものが売っていれば有難いのだが。
スーパーで買ったサラダ、いなり寿司 ■ホテル近所のスーパーで惣菜
・サラダ(3.99ドル)、いなり寿司(2.75ドル)など
 球場からの帰路、ホテル近所の「Jewel Osco」に立ち寄り、野菜を補給。「TSUNAMI」ブランドの寿司のうちから、いなり寿司を購入。わさびが付いているのが気になるが、味は日本と遜色なし。サラダはミニサイズながら量が多すぎる。

▲もう見ない!▲

第3日目 シカゴ/アムトラック列車内レストラン
朝マック ■マクドナルドのモーニングセット
・BIG BREAKFAST(3.2ドル)、珈琲S(1.1ドル)
 ホテル近所のマクドナルド50周年記念店へ。スクランブルエッグ、薄いハンバーグ(ミートパティ)、「ケンタッキー」の「ビスケット」のようなパンと「朝マック」らしい品目。当然、日本より味は濃い目…。
サブウェイのデイリースペシャル ■サブウェイのデイリースペシャル
・ローストチキン(2.49ドル)、ドリンク(1.49ドル)
 日本とは野菜、ドレッシング等が少し違うがファースト・フードで野菜補給が出来るのはありがたい。日替わり特価品(デイリースペシャル)があったのも嬉しかった。何よりも英語が不自由でも楽に注文できるのが利点。
ビーフラグー ■アムトラック内の車内レストラン(夕)
・ローストチキン(14.5ドル)、赤ワイン(12ドル)
 写真はメニュー中で一番高い18ドルの「ビーフ・ラグー」。私が食したローストチキンは巨大なだけで焦げ臭く、とても旨いとは言い難かった。また、付け合せの選択も英語の意味がよく分からず苦労した。米も選べるが当然カリフォルニア米。なお、車内での全食事代は寝台料金に含まれているので無料。お酒とチップは別。

▲もう見ない!▲

第4日目 アムトラック列車内食堂/ボストン
サウスウエスタンオムレツ ■アムトラック内の車内レストラン(朝)
・サウスウエスタンオムレツ(9ドル)パン付き
 オムレツにオニオンフライが付いている。多少オイリーである。米国南西部ではこういったオムレツがメジャーなのだろうか。そろそろご飯と味噌汁、焼魚が恋しくなってきた。なお、朝食では一番高いメニューである。最低は6.75ドルの「コンチネンタル」。
アンガスビーフバーガー ■アムトラック内の車内レストラン(昼)
・アンガスビーフバーガー(8.25ドル)
 夕食の失敗以来、一番上に載っているメニュー(実は英語の意味が分かるものを)を注文することにしているが、焦げ臭いチーズハンバーガーにポテトチップス、かなりヘビーであった。
ウェンディーズのハンバーガー ■ウェンディーズ(ボストン)
・ハンバーガー(2.39ドル)、チキンサラダ(4.49ドル)、ホットコーヒー(0.75ドル)
 鉄道の長旅を終え、疲れ果てて夜食は目に入ったハンバーガー店へ。さすがに一口食しただけでうんざり…。ウェンディーズ独特の四角いミートパティにさえ「なんで丸くないんだ!」と意味も無く八つ当たりしたくなる。かと言って、レストランに行く元気もなし。ファーストフード店には当然酒もなし。なかなか辛い。

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第5日目 ボストン
ボストンYH ■ボストンユースホステル
・パン、珈琲など
 貧乏旅行者が集まるYHならではの朝食サービス。世界の若者が黙々と大量にパンを食しているが、どこか楽しそうであった。私は食パンとロールパン1つ、珈琲で限界。
海鮮丼 ■シノ・エクスプレス(寿司店)
・LUNCHI "DON"(7.5ドル)
 ついに連日の濃厚洋食にも限界がきて、妻も私も意味も無くイライラ。ファーストフードや過度の肉食は人を凶暴にする、という説は本当かも知れないと思ったりする。
 「多少高くてもいいから…」と日本食店を探して行く。海鮮丼にはアボガドや生野菜が入っていたりするが、酢飯に生魚を食せただけで大満足だった。

ピザ店で ■YH近くのピザ店「Crazy Dough's」
・1/6サイズのピザ(3ドル)、チキンシーザーサラダ(3.25ドル)、ビール1本(3.5ドル)
 昼間に和食を食べたことと、酒があったためか、ピザも旨く食せた。やはりビールは苦味の効いた「サミュエル・アダムス」(ボストンラガー)に限る! ライトバージョンがあるのを初めて知る(写真左側の白い方)。米国にもこんな美味いビールがあるのに、なぜ日本ではバドワイザーしか流通していないのか、と思う。
 

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第6日目 ボストン/ニューヨーク
エッグバーガー ■ボストンサウス駅「Au Bon Pain」
・エッグチーズバーガー(2.99ドル)、珈琲(1.49ドル)
 朝一番の「アセラ」に乗るため、7時からのYHの朝食は食べられず。早朝のサウス駅フードコートへ。開いていたのはこの店と他1〜2件。チェーン店らしく、卵のハンバーガーは注文するとすぐ出てきた。味も悪くなかった。何にせよ、鉄道旅行にはファーストフードが良く似合う。かつて、「駅そば」ばかり食べていた学生時代の旅を思い出した。
ケンタッキー ■NY「ケンタッキーフライドチキン」
・コンボ(セット)(7.39ドル)、サラダ(5.29ドル)
 エンパイアステートビルすぐ近所、ダンキンドーナッツと併設した広い店へ。この所、1人前を注文して妻と二人で食べるとちょうど良い量だということに気付く。牛肉より鶏肉のほうが少しはライトだと思って入ったが、油で揚げているで胸焼けはあまり変わらない。
バーで ■NY「Blarney Stone Bar & Restaurant」
・肉料理、サラダ、ビールetc(2人20ドル弱)
 本当はタイムズスクエアにある「吉野家」に行きたかったが見つからず。ホテルに近い西32丁目通りにあるこのバーへ。濃い肉料理だけど、ビールの「つまみ」としては悪くない。店も「サラリーマン安居酒屋」とスポーツバーをあわせたような雰囲気。居心地がよかった。

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第7日目 ニューヨーク/ボルチモア/ワシントンDC
■NYペンシルバニア駅「ダンキンドーナッツ」
・ドーナッツ(@1ドル〜)、ドリンク等
 昨日に続き早朝の列車に乗るため、また駅のファーストフードへ。肉に飽きたので甘いドーナッツを1〜2個食す。もはや短時間で口に出来れば何でも良い、といった心境になってきた。それにしても米国には「ダンキン」が多い。「ミスタードーナッツ」は一度も見なかった。
■ボルチモア・ユニオン駅構内のフードコート
・パスタ、サラダ、パン、野菜ジュース等(10ドル程度)
 駅構内の店の有難いところは、こちらの英語が不自由でも店員が慣れているためか比較的通じやすいこと。この駅内で唯一の食事が出来る店に入る。味はいつもの如くだが、微々たるチップを渡すとパンをサービスしてくれたのは嬉しかった。
■ワシントンDC「RFKスタジアム」
・ジャンクフード数種類、ビール等
 唐揚げやポテト、ホットドックなどジャンクフードはビールによく合う。というよりも、球場内にはそれしか売っていないので(しかも高い)、飲んで味覚を麻痺させながら食すのがいい。後の胸焼けが心配だが、明日帰国するのでもはやどうにでもなれ、という心境である。

▲もう見ない!▲

第8日目 ワシントンDC
■ワシントンDC「マクドナルド」
・BIG BREAKFAST(3.2ドル)、珈琲S(1.1ドル)
 ホワイトハウスに一番近い(多分)マクドナルドへ。メニューは前回と同じ。朝から開いていて、すぐに注文できるのは有難い。けれど、これ以降、日本に帰ってからも3ヶ月以上はファーストフード店へ行っていない。
■ワシントンDCダレス空港「VILLA PIZZA」
・1/4サイズピザ、サラダ、ジュース(10.15ドル)
 上記のものを妻と二人で食す。米国で最後の食事も、やはり濃厚なものであった。ANA機に乗れば、美味い食事が出るだろう、日本に着いたら回転寿司でも行こう! 頭の中はそういう想像で一杯である。

 この後、ANAの機内食については、ほとんどが私の味覚に合うものであったので特段記すべきことはない。
 また、本稿の結論についても記すべきものは何も持ち合わせていない。お金と時間と英語力があれば、米国主要都市には東京同様どんな店だってあるのだから、胸焼けなど無縁の美味い食事ができるだろうことは間違いない。繰り返すが、上記はある阿呆な一邦人による他人の役には立たない記録である。

 以上、これで「米国鉄道紀行 雑記編」はすべて終わりです。最後の最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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