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page-2 シカゴ地下鉄/空港から市内へ
地下鉄ブルーライン
シカゴ中心部のループ区間を走る高架鉄道
上:地下鉄ブルーライン
下:ループを走る高架鉄道

 米国第三の都市シカゴには、「L」と呼ばれる公営鉄道が走っている。

 中心部だけ地下にもぐる地下鉄が2路線と、トンネルの一切ない古い高架鉄道が5路線あって、地下区間の有無以外に大きな違いはない。市街地を一周する高架鉄道の「ループ」区間は、シカゴを代表する風景になっている。

 どこまで乗っても運賃は1.75ドル(200円)。オヘア国際空港にも地下鉄の「ブルーライン」が乗り入れている。到着後、すぐに鉄道に乗れるのは嬉しい。

 巨大な空港内で不案内な矢印に迷わされながら地下鉄乗り場を探し出し、9ドル(1040円)の2日間フリーパスを買おうと自動券売機に10ドル札を入れたが、切符は出てきたもののお釣りは戻ってこなかった。

 オヘア(O’Hare)空港駅のホームやコンコースは暗くはないが、明るくもなく華やいでもいない。ステンレスの小柄な銀色電車は4両編成で、これも極端な古さは感じないがどこか寒々しい。
オヘア空港からシカゴ市内への地下鉄地図

 発車合図もなくドアが突然閉まり、のっそりと電車が動き出した。市内中心部のワシントン(Washington)駅までは途中16駅、40分ほどかかる。

 発車後わずかで地下から出て、電車はハイウェイと併走しながら気持ち良く走るが、日本の鉄道では経験したことがないような上下の振動が激しく、車両が壊れはし
オヘア空港を出ると高速道路と併走する
ないかと心配にもなる。郊外の住宅地らしき各駅で乗客を拾っていくと車内は満員になった。

 6つ目のアービングパーク(Irving Park)駅に停車。右隣にバス乗り場のような小さなホームが見え、『定刻で運転しています メトラ(Metra)』なる看板が地下鉄の乗客と高速道路の車に向けて掲げられており興味を誘う。
アービングパーク(Irving Park)駅に掲げられたメトラの宣伝看板
 ▲メトラの宣伝看板(Irving Park)

 「メトラ」はシカゴの近郊鉄道。ここで乗り換えると20分弱でアムトラックのユニオン駅に近いオギルビー(Ogilvie)駅に行けるという。しかし列車は1時間に1本もないので、たとえ定刻運転でも乗りづらい。

 初めて訪れた街なので何もかもがもの珍しく、住宅地の単調な車窓を真剣に眺めていたが、13駅目のディビジョン(Division)駅で地下へ潜ってしまった。

 高架鉄道の「ループ」線に囲まれた市内最中心部に入り、2駅目のワシントン駅で下車。ここで地下鉄「レッドライン」へ乗り換える。
レッドラインとの乗換駅、ワシントンは古かった

 それにしてもこの駅は古い造りで、頼りなさそうな蛍光灯に照らされたむき出しのコンクリート天井は古さを感じる。あたかも危険人物が突如現れても不思議ではない雰囲気がある。
 何の前触れもなく耳を突くような轟音を響かせやってくる電車、去った後の不気味なほどの静寂さもそれに輪をかけている。

 乗り換え口にはエレベータはおろか二人並んで歩くのが精一杯の階段と、掘削工事の残滓(ざんし)かと思うほどの狭い通路しかない。

 シカゴ「L」は110年以上も前に開業したという。それは「高架鉄道」の歴史である。地下を走る区間は比較的新しいと思っていたのだが、駅の近代化や改修はまだ進んでいないのだろうか。
 下車客の人波に紛れて、急ぎ足で乗り換えホームに向かった。


>>page-3 ユニオン駅/メトラ/高架鉄道


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