奇妙体験 アンビリーバボ〜
ハトリーズ
ハトリーズ 名前忘れちゃった


今回はちょっと変わった話をひとつ、
いつもの川でいつもの釣り、この日はハトリーズのペンシルでスタート。
1,2投しては数歩移動し、また1,2投。
これを繰り返し広範囲をチェックする。

1匹目
ハトリーズ、どうもコレって浮力が小さくない?
スローなアクションを心掛ければ、大きなスライドで応えてくれるんだけど…
性格なのかペンシル引いてると、どんどん早引きになってくる。
ザラならコレでもちゃんとついてきてくれるんだけど、こいつはすぐに潜っちゃう。
で、この時も
 
「ありゃ、また潜った」
 
と思ったのよ。
ところが、この状態でロッドにビクビクッ。
何と、釣れてました。
ところが寄ってきた魚がいつもと違う。
妙に下の方のひれが長くて胴の部分が青っぽい。
 
「オイカワ?」
 
長く伸びた尻びれ、まるでリアル仕上のルアーのようなオイカワカラー (笑)
いくらハトリーズが小さいとはいえ、20cmほどの魚がバイトしてくるとは。
しかも、スレではなくちゃんと口にフッキングしてる、
綺麗な婚姻色が出ていることから繁殖期がこいつの行動を大胆に変えたのか?
 
残念なのは、この後写真を撮ろうとカメラをゴソゴソやってるうちに、
パシャパシャ、ポロリと、いっちゃった事。


2匹目
この後、いつものようにナマズをキャッチ。
計ってないけど50cm程度のレギュラーサイズ。
ナマズ
こいつをリリースしてから更に歩きつづけるが、この日はもうバイトなし。
歩いて移動できる端まで進んだので今度は復路での釣りとなる。


いよいよ本命3匹目
往路での状況から今日はもうトップには出ないだろうと予想。
最近すっかりはまってしまったスプーンに結び換え、来た道を釣り戻る。
1番の期待ポイントを通過…… バイトなし。
次の実績ポイントを通過…… バイトなし。
 
「今日はもう駄目かな」
 
半ば諦めかけたところで突然、「カツン!」
反射的に合わせるが、
スカッ!
「うわっ、しまったー」
こみ上げる悔しさを押さえながら50cmほどコースをずらして再度キャスト。
着水。
カウントダウン2秒。
スローリトリーブ開始。
さっきバイトがあった辺りをルアーが通過……
「きたっ!」
すかさず、合わせる。
― が、ロッドは全く動かない。
 
「あれ、根掛かり???」
 
疑念を抱きながらロッドを軽く煽ってみる。
激しく動きはしないがロッドの先にどっしりした魚の感覚。
「やっぱり魚だ、こりゃデカイ!」
ポンピングを繰り返すと、猛烈な重さの割には意外なほどあっさりと寄ってくる。
水中に鈍く光る巨大な魚影。

「うわっ、でかっ!

軽く70cmは有りそうな巨体が水中で抵抗を繰り返している。
興奮しながらさらに寄せる、
「ありゃ、鯉!?
多少赤みを帯びたような黒褐色の巨体。
伸ばした唇の先に短いヒゲと、がっちりフッキングしたルアーが見える。
 
「こんなサイズどうやって取りこもう?」
そう考えてたうちはまだ良かった、
突如こちらの気配を察知したかの様に走り出す巨体。
経験上ベイトリールからラインが出ていく時って結構なサイズの魚でも、
「ズズッ、ズズーッ」
ぐらいだったけど、こいつは凄い!
 
「ズズーーッ、ズズーーーーーーーーーーッ!」
 
14lbラインが一気に数m単位でリールから出ていく。

2匹目のナマズで確認済だからドラグの設定ミスじゃないよ (笑)
しかも合わせた時に動かなかったからもう1回ドラグを締め直したし…

こうなったらもう大変、ひたすらロッドを立てて耐えながら魚を追いかける。
走りが止まった所でポンピング……
の筈が、ロッド立てるのも両手で支えてやっとこさっていう状態。
それまでのバスやナマズでは見た事もないような状態で激しくのされるロッド。
スピード感は無いけどとにかく重い、まさに剛力。
障害物の際で擦れるライン、ヘタクソな竿さばき、
軋むロッドとラインの音でどんどん乱れる精神状態…

何回となく走られた後、なんとか足元まで寄せた時には魚はもちろん人もヘトヘト。
結局、余裕があるうちにちらりと見た時刻から15分近く経ってました。
でかい!
「いや〜、こんなサイズ良く取れたな〜」
って言うのが1番の感想。
サイズを計ってみようと両手で軽く75cmほどメジャーを広げる。
足りない。
更にメジャーを引き出して計り直す。
81cm ちょい
 
一人での釣りなんで魚を抱えた写真が撮れないのは残念だけれど、
フックを外して無事リリース。
伸ばされたフック
スプーンをチェックしてみるとトレブルフックの1本が見事に伸ばされてました。
アメリカンな感じのちょっと太目のフックだったんだけどね。

しかし、冷静になって考えてみるとコレって多分釣り人生で最大の魚なんだわ、
スプーンって本当にサイズどころか魚種すら選べないのね、
ふい〜っ、本当に疲れた。


最後に、釣られた鯉の一声を…
ばか〜

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