スプーンに始まりスプーンに終わる
クロコダイル
ルーハー・ジャンセン クロコダイル


スプーンです。
ちょっと前に話題になったアメコミのアレです… えっ、みなまで言うなって?

星の数ほどあるルアーの内で最も基本的なルアーといえばこれでしょう。
話の真偽のほどは知りませんが、

船上で食事をしてる時、誤ってスプーンを水面下に落としてしまう。
そのキラキラ光りながら湖底へ落ちていくスプーンに魚がバイトしてきた。
これを目撃した人がはたと思い付いてスプーンにフックをくっつけた。
これがルアーの始まりっていう話も有るぐらいですからね。


「スプーン」 これって単純な構造の割には非常に種類が多いですね。
 
幅の広さ、曲がりの深さ、材質の金属の厚さ…
これらの無数の組み合わせにヒレが付いたりした物まであります。
 
で、さらにこの上に色が乗りますから素人には全く使い分けの見当が付きません。
しかも、スプーンのカラーって妙に記号化された物が多くない?
例えばサリーちゃんのお父さんの顔が書かれたダーデヴル。 <-- 違うって
赤地に白い斜めの帯が入ってるカラーを見ても、ウ〜ン… 唸ってしまう。
(実際に動かしてみると、目から鱗となるのかな?)

手持ちのスプーン達
一般的には幅の広い物、曲がりの深いものほどワイドアクション。
逆がタイトアクションになるそうです。

バス釣りでルアーフィッシングに入った人にはありがちだと思うけど、
長らくこの定番中の定番ルアーであるスプーンで魚を釣ったことが無かった。
で、ある時突然 「スプーンで釣りたい!」 熱が爆発。

ここでトラウト類に走らないところがワシの馬鹿な所なのか、
バス狙い、シーバス狙い、ことある毎に投げてはみるけど、どーにも結果が出ない。
ニゴイなら行ける筈と狙ってみるけどこれも駄目。
で、シーバス狙いのある日、
排水口周りで群れる大量の魚類に気まぐれに試してみると、
時折コツッとくる。
「おっ、これはチャンス!」
けど、スプーンが大きすぎるのか上手くフックアップせず。
そこで一回りサイズダウンして再チャレンジしてみるが結果は変わらず。
う〜ん、魚に当たってるだけなのか?


懲りずに今度はフレッシュウォーターでチャレンジ。
ランカ−スティックにAbuの4500、ナイロン14lbラインの先に7gのスプーン。
これ以上のアンバランスはないっていうぐらい無茶なタックルで釣ってみる。
川の対岸に向かってキャスト。
水深はほとんど無いので1〜2秒だけフォールさせてからリーリング開始。
これをひたすら繰返す。
 
しかしスプーン投げてるとあれですね、なかなか集中できませんね。
なにより釣った経験がないからスプーンに対する自信がない。
しかも、中層ただ引きになりがちなんで水中のルアーがどうなってるのか全く判らない。
ちょっと半信半疑になりかけたところで突然なんかググ〜ッとくる!
自信なさげな合わせをするとラインを通してロッドにビリビリと魚の反応が…
「うわっ、乗った乗った!」
初ヒットで初バラシとならない様慎重に寄せる。
ヒゲオヤジ
やったのだ、遂にスプーンで魚を釣ったのだ!
スプーンでの初ヒットはナマズだったのだ!
嬉しいのだ!
思い起こされる数々の格言。
「ナマズに始まりナマズに終わる」
「全てのルアーはスプーンに通ず」
「千匹の釣果も1匹から」
「釣れぬと不平を言うよりも進んでルアーを投げましょう」
「3匹釣って2匹バラす」
―― 何か違うような気も… (笑)

少しだけ感じが判ってきたので次はスピニングで試す。
2連続子ナマズ
2匹釣ったところでラインがよれよれになってこの日の釣り終了。
スイベル付けてたんだけどね。
少しリトリーブが早すぎるのか? それとももっと別なコツがあるのか?


いや〜、スプーンでの釣り結構面白いわ〜
でも、一度はアブラビレの付いた魚もスプーンで釣ってみたいね。

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