ヌートリアって知ってる? 水辺に住むカワウソみたいな動物。 (どちらかと言えばでかい鼠?) そんな生き物が日本に住んでるって事自体知らない人も多いと思うけど。 大きさは猫ぐらいかな〜 形としてはでっかいネズミみたいでオレンジ色の歯が生えてるらしく、 カワウソと違って草食性(ひょっとしたら雑食?)の動物らしい。 何故らしいと書くかといえば、臆病な野生(?)動物なんでそんな細かいところまで見えないからです。 だからこれはあくまでも図鑑上での知識ね。 知らない人がこいつを見かけると、びっくりするんじゃないかな〜? 「何故、日本に野生のビーバーが?」 「日本カワウソ大発見!?」 とかね。 こいつね朝マズメを狙おうと釣り場に出掛けると、たまにいるんですよ。 水面上を複数のヌートリアがスィ〜と泳いでるんです。 水面だけ見てたら、大量にマスキージタバグでも引かれてるのかと錯覚しちゃいます。 さすがにヌートリアにバイトするバスはいないですけどね。 このヌートリア水面上を縦横無尽に泳ぎ回るんで、偶に浮いてるラインに当たる事が… こっちも、もしルアーに掛かったりしたら恐いし、 むこうも驚いてバシャバシャ大騒ぎです。 さすがにルアーに自らフッキングするような事はないと思うけど。 ■ ヌートリアに付いて調べてみる ヌートリアはもともと日本にいた野生動物ではなく南アメリカ大陸原産の帰化動物。 正式名称は、「齧歯目、カプロミス科、Myocastor Coypu 」 戦前、北方へ出兵する兵士の軍服用に水に強い毛皮が必要となり養殖が試みられる。 全国に養殖所が設けられ、国内で相当数のヌートリアが飼育される。 終戦に伴い、その毛皮は価値を失い養殖場は全て廃止。逃げ出したヌートリアが野生化。 近年の護岸工事に伴い、住みかとエサ場を失ったヌートリアが田畑を荒らすようになる。 これに対応する為、有害鳥獣として懸賞金をかける市町村も現れたらしい。 人の都合で連れてこられて、必要なくなったら即放逐。 不遇な運命にも負けず力強くそこで生き残ると今度は農作物を荒らす害獣扱いで駆除… 当然の事ながらヌートリア自身に非がある訳じゃない。 むしろ1番の被害者である。 未だ害魚論争の渦中にある魚を釣りの対象とする身からすると、考えさせられますね。 ![]() 早朝の釣り場でヌートリアを見かける度、 「うわっいるいる」 「釣りの邪魔すんなよ〜」 とか思いながらも、このヌートリア達が生き残っていける環境がいつまでも残る事を願う。 |