皆さんは、主にどんなところに釣り行ってます? 天然湖ですか、ダム湖ですか、それとも野池ですか? ワシが個人的に好きで良く行くポイントは川です。 流水を横切る水面上のプラグ、そいつに突然、 「ドカンッ!」 何度やっても、この釣りは止められません。 けど、この釣りができるのも秋までですな。 朝晩の冷え込みが厳しくなってくると、この釣りもそろそろシーズンオフです。 ベイトリールの金属ボディーが冷たくて辛くなる頃にはめっきりバイトも減ってしまいます。 で、毎年この季節になるとお気に入りポイント附近に謎のワナが仕掛けらるんですわ。 近寄って見た訳じゃないので詳しくは判らないんですが、 どうも魚が釣れなくなる時期と、こいつの設置時期が一致してましてね。 このカゴに釣れなくなる原因があるのかと勘ぐったりしてました。 けどこいつ、魚を捕るためのものとは少し違う気がする。 で、最近はたと気が付いたんですが、これって 「カニカゴ」 じゃないかな? ツガニを獲ってるんじゃないかな? ツガニ、モクズガニの事ですな。 子供の頃は川沿いで育ちましたが、そこは河口附近の完全な汽水域。 目の前にいるカニは、 こんなもんでしたかね。 モクズガニは数回しか目撃した事がなかったです。 海で産卵、産まれた子供は川を溯って育ち3年程度で成熟すると再び海に降りて産卵。 こういうリズムで生きてるらしいんで、目撃したのは産卵前の成熟したヤツだったんでしょう。 それが、件の川の釣りポイントで何度か見かけましてね、 黒っぽい甲羅に、もじゃもじゃのひげ付きハサミを持ったモクズガニ。 それで、先のカゴの事を思い出しましたのや、 漁として成り立つかどうかは疑問ですがモクズガニが溯る川っていうのは良いですな。 川がコンクリートで固められた単なる水路に成り下がっていないってことですからね。 ただし、ここからほんのちょっと上流にカニといえども溯れそうもない堰があります。 さらに、その下流の堰もカニが溯れそうもない形へと工事が進行中です。 数年後の晩秋には、ワナが仕掛けられなくなって、 「やっぱり、あれはカニカゴだったんだ」 なんて事にならなきゃ良いんですがね。 ※ このワナについて情報をお持ちの方がいれば是非教えてください。 |