最初に買ったトップウォータープラグは POP-R だった。 と思う… 初めてのバス用タックル (安めのベイト) と一緒に買ったルアーの中にそいつは混じっていた。 さっそく何度か使ってみるが、 キャスティングすらままならない超初心者に釣られる間抜けなバスなど全くいない。 駄目な時にオマケで投げる2軍扱いになるまで、さほど時間は掛からなかったかな~ 実際1匹目のバスをキャッチできるまでに数ヶ月を要する程の腕前だったもんで そのうち、新しい釣り場を数箇所見つけポツポツとだがバスを釣る事が出来るようになる。 ポツポツでもバスを釣る事が出来るようになってくると段々欲が出てきて、 「トップで釣ってみたい!」 という気持ちがむくむくと湧き上がる。 当時の私、何故か アングラーの腕でルアーをアクションさせてバスを誘い出すペンシルベイトこそが、 「最も満足感を味合わせてくれるルアーなんじゃ~!」 っていう考えがばっちり刷り込まれていた。 で、先の POP-R ではなくヨーヅリのアームズペンシルを持って早朝のダム湖へ向かった。 最近は不明だが、この頃この湖のインレットは非常に好調で同行した先輩はいつも釣っていた。 私は相変わらずぽつぽつだったが… (涙) 期待十分、すっかりトップで入れ食いのつもり。 アームズペンシル、こいつは下手な操作でも良く動く。 ウィードの固まりの際などにアームズペンシルをゆっくりと通してみる。 下から何かがす~っと浮いてくる。 「あっ!」 と、思った瞬間 いきなりルアーが水飛沫と共に水面下に引き込まれる。 「うわっ食った!」 慌ててリールを巻き取り、寄せにかかる。 途端にルアーがポロリ… 空しく水面を漂うアームズペンシル… 結局この日はこれ以外にバイトなし。 おまけにトップ初ヒット (&初バラシ) の記念すべきルアーを木に引っかけてロストする大失態。 大きくうな垂れての帰宅となる。 逃がした魚は大きいとは良く言ったものです。 ビッグフィッシュ (今考えると35cmぐらい?(笑)) をバラしたという気持ちが、 「北斗残悔拳!」 漢字合ってる? となって私を激しく責め立てる。 ---> ヒデブッ 「一生に一度のトップでバスを釣るチャンスを逃してしまったのではないか?」 という思いまでもが頭の中をグルグルと… トップの釣りなんてアマゾンの奥地にでも行かないと成り立たないんじゃないの? って考えるほど難しいイメージを持ってたんで… この数日後、地図で見つけた野池に行きファーストキャストのアームズペンシル (また買った(笑)) であっけなくトップウォーターでの初バスを釣る事ができこの思いは笑い話になってしまうんだけど。 この野池は最初に買った POP-R であっという間に2桁釣って1軍復帰を果たさせてくれたり、 コンバットペンシルも拾ったりと良い思いをさせてもらってるんで今でも良く行ってる。 と言ってもベストシーズンは人が多いんで冬がメインだけど… しかし、あらためて思い出してみると不思議な事にトップで初キャッチした時の嬉しさよりも、 件の湖でバスがルアーに飛び出した瞬間の興奮 (と落胆(涙)) の方がより強く印象に残っている。 いや~ 釣りって本当に素晴らしいですね。 <-- ミズノハルヲ調で読んでね |