初めてのシー体験
ラパラパラ…
ラトリン&CD


「海でルアーフィッシングを楽しみたい!」
何故か、新年明けてから自分の中で急に海が盛り上がる。

そんな折、お年玉じゃないけどちょっとだけ臨時収入が、
おおっ、これは天からの授かり物か!?
という事で、すかさず8ftの2ピースロッドとリールを購入。
臨時収入分をオーバーして足が出たけど…

次にルアーを用意する。
さすがにこれは何年もバス釣りをしてるんで大体雰囲気は判ります。
バス用タックルBOXから使えそうな物を見繕って集める。
CCレッドフィン、ロングA、ログ、CDミノー、ラトリンラップ、メタルジグ、etc.

狙うはシーバス! 攻め方のセオリーなど全く見当も付かないけど、
「まっ、とりあえず魚の居る場所に行ってルアー投げてりゃ釣れるでしょ(笑)」
という安易な考えで朝の7時過ぎに河口に佇む。
勝手の分からない場所でいきなり夜釣りは恐いしね。

まずは色もレッドヘッドで最もそれらしく思えたCCレッドフィンを結ぶ。
ウォリャ〜ッ とロングキャスト!

…したつもりがそんなに飛んでない。
というか目の前に広がる海の広さに比べると飛んだ場所が手前過ぎる。
「眼前に広がる海の広大さに比べてなんと人の存在の小さい事よ」
などと世の無常感を味わいながら(笑)、わずか数10mのキャストを繰返す。
反応無し。

岸壁の際ギリギリを攻めてみるか。
という事でタイトなキャストを試みると…
クラッシュ!   
タイトキャストがもたらした悲劇

しょうがないんでCDミノーに結び換えて続けるが、やっぱり反応無し。

あまりの無反応さに飽きて、
「適水温ってどのぐらいなんだろう? やっぱり冬場はスローなのかな〜?」
「夜釣りがメインの魚という事は昼はもう少し深いのかな〜?」
などと素人考えがグルグルと頭を廻りだす。
それなら試してみねばなるまいと、ラトリンラップに換えてもうちょっと下を狙う。
この時点で回遊という言葉は頭の中に存在していない(笑)
しかし、反応無し。

「2001年の目標はシーバスを1匹釣る事」
これに決定だな。
そう思い始めた時、突然ググッーと春先のバスをシャッドで掛けた時の様な感触が…
「あっ!」 と思い反射的に合わせると確かな重さを伴った魚の感触。
「あわわっ、掛かった掛かった」 と右に左に大慌て…
「ばれるな、ばれるな…」
銀色に輝くシーバスの姿が見えた時には心臓が口から飛び出しそうな程ドキドキ。
手が届くところまで魚を寄せた段階で、
「あれっ、シーバスって口掴んでハンドランディングして大丈夫だよね?」
という疑問がよぎるほどの狼狽ぶり。
グッと下顎を掴む。
ずっしりとくる重さ。
「やったー! 釣ったー!」

目測で45cm程度。(これってセイゴサイズ?)
一応ちゃんと計っとくかとメジャーをごそごそやってる隙に、バタバタボッチョン。
人生初シーバス(餌釣り除く)計測失敗。 (^^;


更に2匹目のドジョウを狙ってキャストを繰返す欲深男。
「そろそろソナーかメタルジグでも試してみるか?」と思い始めたところで、
またググッー!
2匹目だし今度はもう少し余裕で…
と、思ったのも束の間。
「お、重い〜っ」
「しかも、引く〜」
ロッドは見事に曲がり、さっきはピクリともいわなかったドラグがチリチリいってる、
隣で釣り始めてた2人組の人も見に来るし、顔では平静を装うけどもう大変。
銀色に輝く魚体が水面下にモワ〜ッと現れる。
やっぱり、さっきよりもでかい。
焦る気持ちを押さえロッドで魚をいなしながらタイミング見計らってランディング。
ロッドを左手に持ち替え右手でラインを辿り魚の口を掴んだ時の安堵感と達成感。
く〜、最高!

さっそく計ってみようとするけど、魚を持ったままだとメジャーで上手く計れない。
地面に魚を置きたくないしと思っていたら2人組みの人が手伝ってくれる。
56cm!
残念60cmに届かず。 <-- 欲深?

上から見るとシーバスの顔って意外な程横広なんだな〜
そう思いながらリリースしてる時、ふと思い出した事が…
「あっ写真撮るの忘れてた」
馬鹿ですね (^^;

初釣行でいきなり2匹のシーバス(セイゴとフッコかな?)をキャッチ。
ちょろいぜ、シーバス。
って、ビギナーズラックという言葉の意味を知れよ>俺

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