ここ最近ズームのプラカメしか見ないな〜 そんな感じだったジャンク籠の中に金属製1眼レフが。 「おっ Pentax ME かな?」 と思って取り出してみると MX と書いてある。 えっ、MX ってあの MX だよね? と思いながらいじってみるとスローも含めてシャッターは切れる。 シャッター幕も、気持ち弛んではいるけど問題なさそう。 ペンタックスMシリーズ唯一の機械式マニュアル機がなぜここに!? 内臓露出計が動かなかかったとしても、さして影響ないので当然購入。 ■ 状態 ペンタ部に小さな凹みはあるけど欠品等はなし。 モルトもくたびれてるけど、まあ問題無しかな。 電池 (SR44x2) を入れてみると不安定ながらもファインダー内の LED がピカピカ。 これって露出計も含めて完動じゃないの? 付属の SMC PENTAX-M 1:1.7 50mm も最後面の汚れを取っただけで復活したし。 大儲けかも。 ■ 拭き拭き 露出を示すファインダー内 LED が点いたり点かなかったり。 こういうのは電池BOXでしょう。 ってことでボディー側電極と電池蓋をゴシゴシ。 う〜ん、完璧! ついでにファインダー内も軽く清掃。 MX はスクリーン交換式なのでレンズ側から外して家庭用洗剤で軽く拭き拭き。 「スクリーンはクリーナーで拭かないこと!」 一般的にこう言われていますので、それに習っています。 溶けちゃって曇ったりする事もあるんだとか。 ブロワーでヒコヒコやるのが無難かもね。 ■ 幕速 レンズ外してチェックしてると、どうも 1/1000 が怪しい。 という訳で底部をチェックしてみる。 高速域でのムラって、後幕が先幕に追いついて起こりがち。 (この場合パトローネ側で現象が起こる) でも、見てる限りムラが出る場所が反対側。 可動部の動きが渋いのか? と考えて各部を洗浄&注油。 これを繰り返すうちに段々と調子が出てきました。 「MX は気軽に分解してみようって感覚のカメラじゃない」 「細かな部品がびっちり詰まっていて難易度はかなり高い」 こんな評判を聞いているので、無理に深入りせず作業終了。 ■ 使ってみる 実際に使ってみて思ったんだけど… 確かにボディーは小さいけれど、スペック的には 1〜1/1000 の追針式。 実はこれって SPF と何等変わらないんだよね (^^; (測光速度の向上、中央重点測光、など細かな点は違うけど) ファインダー内 LED の露出指標。 素早い反応と正確な測光っていうのは良いんだけど… 指針表示のもつ多少の曖昧さはまるっきり排除。 視界の右端で、ちょっと神経質なほどチカチカ。 ISO100 詰めて、晴れたら 1/250秒の F8、影が消えたら3段落とし。 日頃こういう使い方をしている身には、 「あんまり細かいこと言うなよ」 って感じもね (笑) ペンタックスは金属縦走りシャッターへの乗換えが早かった方だよね。 Mシリーズ登場に前後して一気に移行した感じ。 この流れの中にあって MX は布幕横走りと少し異質な感じがします。 後継機種も無く (LX?) 機種変遷図なんかでもポツンと浮いてます。 延々と培ってきた技術を切り捨てられずに生まれた (残った?) 機種なのかな〜 |