MX Last Update 30-JUL-2005
ペンタックス MX
Pentax MX
Pentax MX

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

ここ最近ズームのプラカメしか見ないな〜
そんな感じだったジャンク籠の中に金属製1眼レフが。
「おっ Pentax ME かな?」
と思って取り出してみると MX と書いてある。
えっ、MX ってあの MX だよね?
と思いながらいじってみるとスローも含めてシャッターは切れる。
シャッター幕も、気持ち弛んではいるけど問題なさそう。
ペンタックスMシリーズ唯一の機械式マニュアル機がなぜここに!?

内臓露出計が動かなかかったとしても、さして影響ないので当然購入。


状態
ペンタ部に小さな凹みはあるけど欠品等はなし。
モルトもくたびれてるけど、まあ問題無しかな。
電池 (SR44x2) を入れてみると不安定ながらもファインダー内の LED がピカピカ。
これって露出計も含めて完動じゃないの?
付属の SMC PENTAX-M 1:1.7 50mm も最後面の汚れを取っただけで復活したし。
大儲けかも。


拭き拭き
露出を示すファインダー内 LED が点いたり点かなかったり。
こういうのは電池BOXでしょう。
電池BOX
ってことでボディー側電極と電池蓋をゴシゴシ。
う〜ん、完璧!

ついでにファインダー内も軽く清掃。
MX はスクリーン交換式なのでレンズ側から外して家庭用洗剤で軽く拭き拭き。

「スクリーンはクリーナーで拭かないこと!」
一般的にこう言われていますので、それに習っています。
溶けちゃって曇ったりする事もあるんだとか。
ブロワーでヒコヒコやるのが無難かもね。


幕速
レンズ外してチェックしてると、どうも 1/1000 が怪しい。
という訳で底部をチェックしてみる。
底部
高速域でのムラって、後幕が先幕に追いついて起こりがち。
(この場合パトローネ側で現象が起こる)
でも、見てる限りムラが出る場所が反対側。
可動部の動きが渋いのか? と考えて各部を洗浄&注油。
これを繰り返すうちに段々と調子が出てきました。

「MX は気軽に分解してみようって感覚のカメラじゃない」
「細かな部品がびっちり詰まっていて難易度はかなり高い」
こんな評判を聞いているので、無理に深入りせず作業終了。


使ってみる
実際に使ってみて思ったんだけど…
確かにボディーは小さいけれど、スペック的には 1〜1/1000 の追針式。
実はこれって SPF と何等変わらないんだよね (^^;
(測光速度の向上、中央重点測光、など細かな点は違うけど)
試写
Lens: SMC PENTAX-M 1:1.7 50mm
Fuji PROVIA 100F
ファインダー内 LED の露出指標。
素早い反応と正確な測光っていうのは良いんだけど…
指針表示のもつ多少の曖昧さはまるっきり排除。
視界の右端で、ちょっと神経質なほどチカチカ。

ISO100 詰めて、晴れたら 1/250秒の F8、影が消えたら3段落とし。
日頃こういう使い方をしている身には、
「あんまり細かいこと言うなよ」
って感じもね (笑)

ペンタックスは金属縦走りシャッターへの乗換えが早かった方だよね。
Mシリーズ登場に前後して一気に移行した感じ。
この流れの中にあって MX は布幕横走りと少し異質な感じがします。
後継機種も無く (LX?) 機種変遷図なんかでもポツンと浮いてます。
延々と培ってきた技術を切り捨てられずに生まれた (残った?) 機種なのかな〜

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