またもや頂き物です。 「蛇腹が欲しい」 という私の小言を聞き取って下さった彩織さまに大感謝です。 ■ チェック 蛇腹機ということでかなりの年数を経ているものと思われますが外観は綺麗です。 蛇腹自体もしっかりしておりピンホール等は無いようです。 レンズは研磨が必要かも、という彩織さまの指摘通り曇りがあります。 観察した限りでは2枚目のレンズの裏側に問題がありそうです。 シャッターは 1/25, 1/75 とバルブでチャージの必要のないタイプです。 1/25 に若干の引っ掛かりがありますがこちらは大丈夫そうな様子。 それからファインダーの方にも多少曇りがありますね。 早速作業に着手。 ■ ファインダー まずは手軽なファインダーに着手。 巻上げノブのマイナスネジとその下のネジ、それに左肩のネジ。 計3本のネジを外すだけでトップカバーは開きます。 ファインダーを外してクリーニングするとクリアーなファインダーが復活。 難しい機構がないのでここまでは非常に簡単に作業できます。 ■ 続いてシャッター&レンズ 前から順に分解していきます。 まずは前玉の位置をメモしてから外す。 その後はネジ数本であっという間にシャッターに到達。 汚れを落として少量の注油を実施する事で引っ掛かりも無くなった様です。 続いて問題のレンズです。 2枚目、3枚目共にサークリップで留められています。 小さなドライーバーで慎重に外してからレンズクリーニングを実施。 祈るような気持ちでクリーニング液で拭き拭きしてみると… やりました曇りは綺麗に落ちました! (^o^)/ 後からカニ目を外すとシャッター&レンズはブロックで外れます。 分解する際は外してから作業した方が良いかもしれません。 ■ 情報 ネットで検索してみてもあまり情報のないカメラです。 という訳でカメラ本体から得られる事や、判った事を書いておきます。 Franka Solida jr.ドイツのページで 1954 年製との情報を見かけたのですがちょっと違うみたいです。 見かけたものは 6x6 と 6x45 との切替え付ですが手持ちの物は 6x6 専用でした。 いずれにしても情報が少ないです、何か情報をお持ちの方は教えて下さい。 ■ 使ってみる レリーズボタンの様な物を押すと前蓋がパカッと開いてレンズが出てきます。 こいつをカチッと固定すると撮影可能になります。 1/25 と 1/75 の2速なので実際の撮影ではほぼ 1/75 の単速となります。 あとは状況に応じて 6.3 と 11 の2段の絞りを使い分けるだけ。 使ってると楽しくて、あっという間に12枚撮り切っちゃいます。 上がりの方も目測距離さえ間違わなければ驚くほどシャキッと写ります。 彩織さん本当にありがとうございます。 |