Last Update 06-AUG-2003
リコー 500GS
Richo 500GS
Richo 500GS

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

これも彩織さんよりお預かりしたカメラです。

チェック
H-C 電池の代わりに LR44 を入れてみますが露出計は動作しません。
それとレンズがカビカビです。
小さなカメラですがマニュアル操作可能なので、まずはレンズのカビ除去にチャレンジ。
最初に外周カニ目を外して cds の乗ったリングを横に避ける。
このあたりでレンズ周りのカニ目を外せばクリーニングできそうなのでチャレンジ
が、ここで大問題発生!
なんとネジを1本飛ばしてしまいました。
鏡胴
大して力は掛けていなかったのですが…
横着はいけません、本当にごめんなさい。
本来は3本のネジを外してピントリングを外し、
その下の部品のイモネジ3本を緩めて外し、前玉を外してクリーニングすべきでした。

飛ばしたネジは力の掛からない右上の赤丸部に移動しています。
知らずに分解していくと驚くかと思いますが組まれた状態では支障ない筈です。
そういえばイモネジにも1本怪しいものがありました。
破損したネジ上の3本のネジも1本だけ異なるネジが入っています。
ひょっとしたら以前に分解されている固体なのかもしれません。


モナカ
モナカ構造のカメラです。
まずはピントリングのつまみ2個を外します。
続いて絞りリングのネジ3本を緩めてから外します。
あとはセルフレバーを外し貼り皮を剥がしネジ4本を緩めるとパカッといけます。
距離計周り
このあと巻上げ、巻戻しレバーを外して上部ネジ4本を外せば露出計が見えてきます。

実は巻戻しクランクが非常に硬くて外れませんでした。
ここまで力技で壊す訳には行かないので今回は持上げた状態で作業しています。
それから巻上げレバーのカニ目をグリッとやってはいけません。
カニ目のように見える部分に小さなドライバー等を入れて軽く持上げて下さい。
カバーが外れて下からプラスネジが出てきます。

ついでにこのタイミングでファインダーもクリーニングしておきます。
で、肝心の露出計ですが…… 動きません。
メーター指針がどこかに干渉してるような感じですが特にそんな箇所は見当たりません。
ジッポオイルをプチューっとやってみたりはしたのですが、やはり動きません。
テスターでチェックしてみると虫の息のような動きを見せることがあるのですが。
しかし、一旦動くとそのままの位置をキープしてしまい元の位置には戻りません。
う〜ん、私にはもはやお手上げです。


使う
マニュアル機として試写してみました。
水の色が変なのはカメラのせいじゃないよ
KONICA PAN 100 D-76 (1:1)
結局レンズとファインダーがほんのちょっと綺麗になっただけでした。
何も力になれなかった、というか事態を悪化させてしまったかも (涙)


露出計移植、追記
「鏡胴ガタガタだけど露出計が動く個体を確保した」
という事で露出計の移植にチャレンジ。
モナカを剥がせば、あとはネジ4本で鏡胴周りがごっぽり外れます <-- 断線注意
で連携部分に気をつけながら露出計の移植を実施。
さあこれでオートも復活!
と思ったんですが… 動きません。
露出計自体は問題ないし cds も大丈夫。
仕方ないので電池から順に導通を確認。
なんと電池ボックスマイナス端子のハンダ部に導通が無い事を発見。
見た目は非常に綺麗に接続されていたのですが。
オートにて
ILFORD PAN F Plus D-76 (1:1)
以前折ってしまったネジも合わせて入れ替え無事復活です。
よかったよかった。

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