ここ数ヶ月面白い物に出会えないな〜 そんな時にネットで見かけたのでつい 「ポチッとな!」 してしまいました。 ■ 状況 シャッター、ファインダーとも問題なし。 ジャンク扱いの原因となったのは前玉の拭き傷です。 実物を見てみると拭き傷というよりはコーティングの醜い剥がれですかね。 逆光等の条件でなければ多分大丈夫でしょう。 ■ 距離計 距離計にズレがあるので調整します。 上面、背面のネジを外せばトップカバーを外さなくても調整可能です。 けど、せっかくだから開けちゃいましょう。 アイピース部とホットシューの後ろ側2本のネジも外す必要があります。 ■ 調査 このカメラの事を良く知らなかったので調べてみる。 1958 年生まれのコンパクトボディー 「2.8 付きで1万円」 がうたい文句だったそうです。 ちなみにレンズは富岡光学製の 45mm F2.8 3群4枚構成だって。 リコー 300 で検索をかけると、リコー 300万画素のデジカメ発売! っていうリリース記事の方が多くヒットします。 時代ですね。 ■ 使う シャッター速度が 1/10〜1/300 なので TRI-X や PRESTO ではちと苦しい。 そこで今回初めて Neopan F を使ってみました。 <-- 極端? ちょっと、ぽや〜んとしてるのは前玉の影響かそれとも現像の問題なのか。 距離表示がフィート表記のみとなっていますね。 結構ファインダーを覗く前に大雑把な距離を合わせて使ってるんだけどな〜 そういう使い方はちと苦しい、これって輸出専用機だったのかな? あとは驚くほど巻上げがゴリゴリします。 これは、この個体だけの問題のような気もしますけど… ■ 2003/10/10 追記 フィルムを買いに近所のカメラ屋に行ったら無造作に転がしてあったので確保。 状態: シャッター切れず & 巻上げを数回試したらガリッと停止。 今回は作業過程を撮影してなかったのでテキストのみで報告します。 まずはシャッターの確認。 ・前玉から順番に分解しシャッターにたどり着く。 ・ネジが1本外れて咬んでいたので取り出して修正。 ・それでもシャッターが切れないので観察続行。 ・「し」 の字型のチャージレバーがちゃんと引っ掛からない状態を発見。 ・原因はシャッター上部のチャージ動作のストローク不足。 ・チャージ部に何等かの下駄を履かせればチャージ & レリーズできる事を確認。 とりあえずの対処法は見つかったけどどうも納得できない。 部品の磨耗や変形が見られないのに下駄を履かせて対応するのも釈然としない。 という訳でトップカバーを開けてチャージ関連動作を確認。 よくよく見てると距離計の小さなミラー下辺りにチャージストロ−クの調整部発見。 ロックネジを緩めて調整し、再度ロックネジを締めて無事復活です。 軽く注油はしたのですが、やはりこの個体も巻上げがゴリゴリします。 どうやらこの機種のクセのようですね。 |