■ ナイター キャノン初のストロボ内蔵機だそうです、それにちなんで愛称はナイター。 和製英語の代表格のように扱われて最近滅多に聞かなくなった言葉ですね。 今風に言うと、A35デートルクス (ナイト・ゲーム) でしょうか (笑) 距離計連動でストロボ内蔵なんですが、これって珍しくないですか? だいたいストロボ内蔵だとゾーンフォーカスですよね。 この組合せはある意味貴重かも。 ストロボ内蔵カメラに質感なんて… そう思ってたんですが意外に良いです、ストロボの存在を感じさせないデザインもなかなか。 ■ 状態 電池は MR9 2個とストロボ用単3電池が1本という構成です。 ちょっと接触が悪いようですが電極を磨くだけで無事動作し始めました。 それと底部の巻戻し解除ボタンが引っ込んだままになっています。 これも底蓋を外しジッポオイルで軽く磨くことで無事解決。 あとはファインダーの掃除とモルトの張替えで作業完了です。 レンズもバラしてクリーナーで拭いときました。 しかし、残念ながら1枚目の荒れは綺麗にならなかった。 ■ 使う スロー側が EV9(1/60秒、F2.8) からとなっていてそれ以下ではロックが掛かります。 せめてもう1段スロー側が欲しいですね。 ロックが掛かった場合はストロボ撮影に切り換えろってことなんですが、 ストロボを ON にしてもロックが解除されないことがあります。 「何か機構的な連動に問題があるのか?」 ストロボ撮影では距離と絞りとガイドナンバーとを連携させる必要があります。 そのため一定の距離を越えると光が届かないと判断しロックが掛かる仕組みでした。 判ってしまえば当たり前ですが、判らないと何故ロックされるのか悩みます。 フィルム感度設定ですが Cds 受光部の前にマスクがされる仕組みではない様です。 壊れているのかと思いましたがちゃんと設定によってシャッター羽根開度が変ります。 電気的に抵抗値を変更させているんでしょうかね? 日付写し込み機構の対応年、手持ちの説明書では 「78-88, 0-9」 と書かれています。 が今回入手分では 「81-91, 0-9」 となっています。 マイナーチェンジがあったのか、それとも毎年1年づつ増やして作られたのか? ■ お試し 前玉の状態が少し不安でしたが、逆光でも大丈夫な様子です。 |