いつものカメラ屋のジャンク籠で発見。 オートが不安定でしたがなんとかシャッター速度の切替えはできている様子。 赤ベロは出ませんが、セレン、メーターともに無事と判断して購入。 ■ びっくり 裏蓋を開けてびっくり。 なんと昔のフィルムが入ったままでした。 使い込まれた外観から、 お父さんが長きに渡りこのカメラで家族を撮影。 しかし、そのお父さんも亡くなってしまう。 数々の大切な思い出を刻んだカメラもいつの間にか顧みられることがなくなり… 遂にはジャンク籠に行き着いてしまう。 こんな感じでしょうか? (勝手にお父さんを殺すなって (笑)) 誰か、このフィルムが何年ぐらい前の物かも教えてもらえないですかね。 ■ 分解 まずはトップカバーを開けてメーターの動作を確認。 明暗に合わせてちゃんと針が振れています。 メーター針をくわえ込む動作を確認していたら、いつの間にか赤ベロも出始めました。 単にリンク関連の固着だったようです。 続いて絞りです。 前玉回転式のピント調整が必要になるタイプです。 ・レンズ周りの小さいネジ3本を緩めて銘版リングを外す。 ・前玉の位置をチェック。 ・前玉を目一杯閉めこんだ位置もチェック。 ・前玉を外す。 ・ネジ3本を外してセレン部分を外す。<-- 断線注意 ・更にネジ3本を外すと絞りユニットが外れる。 分解を進めジッポオイルでこのあたりを洗浄すると絞りの動作もスムーズになる。 (絞り羽根の下に小さなワッシャが入っていますが、上下があるので注意ね) 更に、シャッター。 ・貼り皮を剥がしてネジ4本を外す。 ・フィルム室側からネジ4本を外す。 これでシャッターユニットも外れます。<-- この時も断線注意 クルリンと回るシャッター部分の動きを観察。 ギクシャクしそうな部分をジッポオイルで洗浄、極微量の注油。 試行錯誤しながら、これらを繰り返して無事復旧です。 シャッター単体だと正常動作、ボディーに組み付けると動作不良。 何度かこれを繰り返したんですが、原因は単にリード線の引っかかりでした。 当たり前ですが、リード線はちゃんと正しい位置を通しましょう。 あとは、再度組み直して記録した通りに前玉を戻して作業完了。 ■ 使ってみる 目測ですがピント調整ができます。 これで近景や風景もバッチリ! か、どうかは腕次第 (笑) |