Last Update 23-AUG-2002
ミノルタ ハイマチックF
Hi-Matic F
MINOLTA HI-MATIC F

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

またまたジャンク籠で発見、ミノルタ・ハイマチックFです。
100円均一ショップに寄って LR44 を2個を購入してから帰宅。


まずはシャッター
巻上げてシャッターを切ると、シャッター音はするがシャッターは開きません。
セイコーシャESL は確か電池無しだとこういう不思議な動作をする筈です。
電池室を見てみると、水銀電池 ( HM-N ) が2個入ってました。
とりあえず、1個だけ HM-N を取り出して空いたところに LR44 を2個重ねてから入れます。
再度シャッターを切ると無事シャッター羽根が開きました。
キカイダーの中身の様に配線が飛び交う電子シャッターなので開けずにすむのは大助かりです。
電池室
HM-N を入れておくと抵抗になりそうだし、液漏れも心配です。
で、残った HM-N も抜き取ってアルミホイルを詰め込んでおきます。
ついでに体裁よく電池アダプタも作っときました。


トップカバー
ファインダーが汚れてるんでトップカバーを開ける。
ホットシューの下に 隠しネジ があるので要注意ね。
クリーナーで拭いてファインダーはピッカピカ。
御開帳
で、遂に問題のレンズです。
結構汚れてるんでバラして拭いてやりたいんだけど…
前玉回転式でピント調整が必要になるタイプ。
しかも、バルブ無しでオマケにシャッターの後ろにもレンズがあって羽根を開くこともできません。
さあ、どうする?

1晩考えてから、やっぱりやっちゃいました。

・カニ目を外して銘板やフィルム感度調整リングを取り外す。
・無限遠での前玉の位置をチェック。
・ストッパーを外して、前玉を一旦目一杯閉めこむ。 <-- この個体では約 1/8 回転回った
・目一杯閉めこんだ時の前玉位置も記録しておく。
・ここでいよいよ前玉を外してクリーナーで拭く。
・中玉も外してクリーナーで拭く。
・CDS 受光部を塞ぐと数秒間シャッターが開くのでこの隙に後玉の前面も拭く。
・中玉を戻す。
・前玉を戻す。 <-- 通常のネジと異なり噛み合わせが3パターンぐらいあるので注意
・チェックした位置で前玉を固定。

これで何とかピントも狂わず元に戻ったはずです。


使ってみる
ファインダー内にはシャッター速度も絞り値も何も表示されません。
唯一あるのは低輝度警告の赤ランプのみ。
カメラを信用して撮るのみですな。

あとこのカメラ高輝度状態でアンダーになりやすいって話があるようです。
露出関連の経年劣化という噂もあるし、フードつければ無事解決っていう話もある。
汎用フードではファインダーがけられる様な気がするので…
フード?
46mm ジャンクフィルターのガラスを取って枠だけ2枚重ねフィルター作成。
効果のほどは??? ですが気は心ってなもんで。
試写の結果は特に問題なし。フィルター枠を3枚重ねにすればもっと良いかも?


おまけ
長時間露光中はシャッターボタンから手を離しちゃいけません。
離した時点で露光が終了しちゃいます。
セルフタイマーはシャッターボタンでスタートしません。
セルフのレバーを手で押してやることでスタートします。

以上、人から聞いたくせにひけらかす知ったかぶり情報でした。


2003/09/17 追記
HD を探ってたらでてきたので追記。
試写
Fuji Neopan 100 ACROS D-76 (1:1)
中央が作り物のような花、本当はもっと寄りたかったんだけど…

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