TAKANAKA20周年モデルやTree of Lifeインレイの限定モデル(92年/92本限定)も存在するが、実際に高中がメインで使用したのはこちらのモデルであり、アルバム「GAPS」のジャケット写真でも高中が手にしているのでファンの間では人気がある。1999年にはGV−1999として薄いシースルーブルーフィニッシュのものが少数リイシューされた。
高中はこのVESTAX GVを'89年より'93年頃まで使用したが、この間高中はヤマハのSGをツアーには使用していない。一説によるとヤマハが高中の意向を無視してSG-Tを発売したことに抵抗を示した為らしい。(このころ高中はGVの他にワーナグレイ製のオリジナルギターやフェンダーのジェフ・ベックモデルなどを使用していたが一番のお気に入りは極太ネックのベックモデルだったと後年のインタビューで答えている。)そして'92年にSG−Tが生産完了したことにより、翌年のツアーから高中は再び愛しのSGを使用し始めたのであった。(YAMAHAもYAMAHAだが高中も結構・・・う〜ん)
BODYはメイプル・トップ&ホンジュラス・マホガニー・バックで中空構造となっており高音のソリッド感と豊かなミッドレンジを合わせ持った独特なサウンドが得られ、生音でも豊かな鳴りが感じられる。ネックにも工夫が見られ、サスティンを保つためのダウンスロープ・ヘッド(これはFRT仕様なのであまり影響ないが)やディープ・カーブド・ロング・トラスロッドによって強化がはかられている。指板はエボニー。
PUはVESTAXオリジナル、FRTはGOTOH、リアPUはミニスイッチによりタップできC+Rのハーフ・サウンドも出せる。トレブル・ベースをそれぞれ±12dbコントロールできるアクティブ・イコライザーが採用されており、幅広いサウンドセッティングが可能だが、シングルPUでフル・ブーストするとかなりノイズが目立つ。 |