VALLEY  ARTS  JAPAN
CUSTOM PRO
STEVE LUKATHER MODEL



   
1ピースキルトメイプルの甘い誘惑
 
 ロボットについでルークのヴァレイアーツといえば鮮やかな杢目を持つメイプルBODYのもので、84年ごろ同じくマイク・マクガイアによってハンドメイドされている。3SからSSHのPUレイアウトへ、フレット数は21Fから22Fへと進化している。


 「つ、つ、ついに見つけた〜」と思ったらVALLEY ARTS JAPANである。とは言ってもCUSTOM PROの名前を冠したかなりの上級モデルで(SLS−420とか450SLだっけ?)なんとこの杢目にして1ピースである。本来ならピックガードなどつけないギターに使うべき銘木だ。おそらく原価の多くはボディ材が占めるのではないだろうか。

 ―もともとのルカサー・モデル製作者のマイク・マクガイヤー(ヴァレイ・アーツ・ギター社代表)はキルテッド・メイプル(すなわちソフト・メイプル)は手に入れるのは難しいがあまり重くならずにサステインが得られるとてもバランスの良い木だと言っている。―

 WARMOTH社製のネックはアイボリーのEMGを搭載したルカサー・シグネイチャーモデルとほぼ同じ形状で気持ち太いぐらい。MM LUKEに採用されている三角のいわゆるルカサー・グリップではない。

 ネックの取り付け精度やボディの丸みの仕上げ具合などUSA製と比べるとやはりレベルが低く感じられる。だがサウンドはEMG+FRT+MAPLE BODYのアタックの効いたルカサーサウンドである。まあ気持ちサスティーンが落ちるが高音域でのSWEETなサウンドは魅力的。

 FRTはザグリの無いタイプ(オレ好み)であるものの弦高が低くセットされておりとても弾きやすい。当然フィッティングにしてあるのでサウンド面にも好影響を与えている。

 何はともあれルックスはルークドンズバでTOPのキルトもルーク所有機にも負けていない。(もう少しサンバーストのイエローが出ているとより一層ギラギラ感が出て良いのだが)
     

LUKE所有機 (S/N  VA 102 '84/3製)
ROBOTとともに80年代のメインギター

LUKE所有機 (S/N  VA 0179 '86/9製)
トム・アンダーソンのPUが搭載されている