YAMAHA
SG-1000 CREAMY WHITE
(改 TAKANAKA VERSION)


     
BLUE or  WHITE
 
 SGといえばTAKANAKA、TAKANAKAといえばブルーのSGと相場は決まっているがそのブルーのSGのすぐ後に高中が入手したのがホワイトのSGであった。ブルーとともに爽やかなTAKANAKAミュージックのイメージにぴったりのカラーである。

 ソロデビュー当時からのTAKANAKAファンであったが何故か近年発売されている高中モデル(SG−MTやSG−T&T2)には食指が全く動かず(なんて言っててSG−T買っちゃいました)、SGはスタンダードなカラーの1000BLと2000CSを所有していた。しかしながら白いステージ衣装でクリーミィ・ホワイト(CW)のSG−2000を弾くTAKANAKAのステージ姿には強いインパクトがありこのカラーのSGを以前から探していた。
 YAHOO!のオークションで98年に限定発売(19本?)されたCWのSG−2000を予算が合わずにやり過ごした直後にこのSG−1000が出品されてきた。偶然にも出品者がすぐ近くの方であったので直接ご自宅へ伺って見せてもらった。3ヶ所ほどの小さな塗装はげとゴールド・パーツの劣化はあったもののなかなかきれいなブツであったので購入を決断した。

 SGファンの参考書とも言えるギター・グラフィック vol.6 によると定番カラー(受注が貯まると生産するというスポット的な発売であったようだが)としてのCWの生産年は86年〜90年であるが、このSG−1000はシリアルナンバーから考えると83年前後と考えられ合致しない。(84年8月から現在まではアルファベット入りのシリアルが使われているので、83年6月に発売されたSG−1000−24(24フレット仕様)以外は数字のみのシリアルにCWのSG−1000は存在しないはずである) 「まさかリフィニッシュか」と思いキャビティ内をのぞいてみたが塗装にその痕跡は見られない。82年製のSG−1000BLACKと比較したが塗装もパーツもほぼ同じ仕様であった。おまけに指板のエボニーもBLACK同様目が粗く艶の無いローズを黒く染めたかのようなタイプである。

 前所有者が2年程前に中古屋で購入された時には白いエスカッションと通常のSG−1000のPUである黒いOPG−1がついていたがその後SG−800S標準のダブル・ホワイツPUに換装されTAKANAKA仕様として現在のルックスになっている。エスカッションは付け替えられたものかファクトリー・オリジナルであるかは不明。またピックガードのネジ穴が無いがこれについては、楽器屋での発注時にピックガード無しを指定できたとのネット上の情報がある。 
おそらくTAKANAKAファンが色とピックガードなしを指定したカスタム・オーダー物であるか、どこかのショップが限定オーダーしたもののどちらかではないだろうかと思っている。
 またトラスロッドカバーとその取り付けネジはなぜかSG−3000のものが装着されている。TAKANAKA所有器もネジはゴールドなのでそれを狙って交換されたものかもしれない。(ネジだけでの入手はできなかったのだろうか?)

 サウンドはBLACKと比較してもパワフルでブライトでありながら太く甘い音がする。セミオープンPUとオープンPUの差が良い結果をもたらしているのだろう。TAKANAKA所有器はスルーネックでサスティーン・プレートつきのSG−2000でこのSG−1000ではドンズバとは言いがたいが、ルックスは同じだしこちらのほうが好みのサウンドなので非常に気に入っている。



追記/TVで偶然アルフィーの高見沢氏が84年のLIVEでホワイトボディに黒いPU&ピックガードのSG−1000を使用しているのを発見した。(地味なギターも何気に使っていたんですね。)
 また82年ごろの雑誌で三鷹楽器よりホワイトや高中ブルーと称するカラーのSGを限定発売している広告も発見した。 結構ヤマハもショップ・レベルの限定カラーものには対応していたようである。(2001.08)
↑ショップが勝手にリフィニッシュして高中モデルとして売っていたとの情報もあり。M楽器がそうかは知らんが・・・。(2001.12)

 最近発売された高見沢氏の所有器を紹介した本によると、彼の所有器はSG−2000とのこと(2002.11.03)
   
   
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