YAMAHA
SG-1000 BLACK '82

 
あの頃
SGさえあれば誰もがTAKANAKAになれた
・・・気がした。
たとえ色が違っても(笑)
 
 YAMAHA SGを使い続けている高中正義が最初に手にしたSGがこのSG−1000のチェリーサンバーストで80年代にメインギターとして使用し人気が高まった。当時の所有者のほとんどが高中のコピーをしているはず(独断)。

 所有器は82年製造でこの年ぐらいまでなら許せるかなというギリギリの年である。80年代中盤から使用材の都合かサウンドも徐々に悪くなり、86年にはPUもスピネックスに変更され初期のサウンドとは違ったものになる。それに呼応するかのように80年前後の隆盛がウソであったかのようにSGは急激に人気を失ってしまうのである。

 SG−2000とのおもな違いはセットネック、ダイレクトサーキット(4つのコントロールを10にすると名前の通り回路がショートカットされブライトなサウンドがアウトプットされる)、バイサウンド・スイッチ(PUのタップ・スイッチ。86年からはSG−2000にも装備される)の3点である。
 スルー・ネックにサスティーン・ブロックを持つSG−2000よりSG−1000は太く魅力的なサウンドを持つ。高中正義もステージではブルーのSG−2000を使用していたがスタジオではもっぱらチェリーサンバーストのSG−1000でレコーディングしていたという。BODYは2ピースメイプルTOP+1ピースマホガニーBACK、ネックはメイプル+マホガニーの3ピース。指版はエボニーで弦落ちのしにくいオーバーバインディング・フレットが採用されている。

 ボディカラーの黒は元々輸出用のみに使用されていたものだが、81年から国内用にも定番化され現在も続いている。精悍で木目に気を使わないSGには最適なカラーである。国内ではSGは高中や野呂一生のイメージが強くフュージョン/インスト専用ギターと言った感じで受けとられているが、海外ではYAMAHAがプロ・ギタリストにタダで配りまくったおかげかロック・ギタリストの使用例も多い。




 

ニールも弾いてます