IBANEZ
ROCKET ROLL U '82
 

IBANEZ

ROCKET ROLL U
SPECIAL MODEL 400SL '82
Steve Lukather model




SLモデルにはトラスロッドカバーに
SPECIAL EDITIONの文字が入る
 
サウンド、ルックス、弾きやすさが高レベル
なのになんで輸出専用?
     
 一段目の画像右側のダブルホワイツPUのついたきれいなフレイムの出たものが輸出専用機種のROCKET ROLL Uである。ルークもコイツをLAで入手していたが、82年の来日時に新たにルークの希望を取り入れPUとブリッジを変更されたものが用意されLIVEで使用された。

 PUをはずした際にTOP材の厚さを確認したら、2mm厚以下のメイプルがバスウッドBODYにラミネートされていた。ネックはメイプル3プライにローズ指板で適度な太さで握りやすい。PUはSUPER58とV2でフロントPUボリューム/リアPUボリューム/マスター・トーンの3個のノブでコントロールされる。軽量でハイポジションが弾きやすく、見た目もサウンドも良いのでおすすめの1本。大久保の楽器屋でたまに逆輸入されたものが店頭に並ぶが、はっきり言って高い(アメリカでは結構人気があるのでしかたないか)がきれいなフレイムTOPでMINT状態でもあったので入手した。


 画像中央が長い間探しつづけて2001年の2月ついにYAHOO!オークションで入手したROCKET ROLL U ルカサーモデル RRU−400SLである(ついつい熱くなり大幅に予算オーバーで落札してしまった)。82年のTOTOの来日公演でルークが使用しそれを見たファンから問い合わせが殺到したことにIBANEZが対応し日本国内でたった100本のみ限定発売されたもの。残念ながらあまりきれいなフレイムTOPではなく使い込まれていてキズも多いが、その分だけ鳴りが良く音の立ち上がりも良い。

 レギュラーモデルとの違いはPUがカバー付のルカサー専用PUとなり、ブリッジがごついジブラルタルブリッジと呼ばれるものからレスポールなどについているチューン・O・マチックになっている。(ジブラルタルブリッジのスタッドは太いのでレギュラーRRUからの改造には穴埋めが必要となる。だからこそ改造をあきらめこの限定モデルを探し続けていたのである。)トラスロッドカバーには Special Edition の文字が誇らしげである。ちなみにルークの所有機にはこの文字は当然ない。


 画像左側がこれもYオークションで入手した2本目となるROCKET ROLL U ルカサーモデル RRU−400SLである。1本目に比べトップの杢目がきれいでキズも少なかったが、金属パーツはかなりヘタっていたため1本目のパーツを移植しより一層きれいなものとなった。サウンドは弾き込まれた1本目に比べても遜色なく(若干色気が不足気味かな)ハイポジションまできっちり鳴る。SLモデルは2本ともネックジョイント部に塗装のクラックが見られる、前所有者が二人ともルークファンかつマイケル・シェンカーファンだったのかもしれない(笑)。ちなみにネックジョイントの中子はフロントPUの前までとなっておりディープ・ジョイントではない。(2002.05.05)


 GIBSONからも RR U とよく似たチェリーサンバーストでフレイムTOPのフライングV 「THE V」と、「FLYING-V CMT(Curly Maple Top)」が80年代に発売されている。
   

LUKE所有機