GIBSON
LES PAUL
'58 HISTORIC COLLECTION 1998


正面から見ると「杢目が自然でいい雰囲気だね〜」って感じなんですが・・・
右から見ると「おっ、結構やるじゃん」に変わり・・・
最後に左から見ると「うわぁ、すげぇ〜」となります・・・・・・あれ、なるはずなんですがしょぼいデジカメ(腕も)じゃ魅力が全然表現できてませんね(爆)・・・せっかくのきらきら感がまったく写ってない(泣)
でも左から見てすごいということはプレイヤーが弾きながら杢目も楽しめるってことなんです・・・ムフ。

 
 
 楽器屋で思わず振り返って2度見してしまった(笑)。見る角度によってさまざまな表情を見せるすばらしいフレイムを持つ58ヒスコレである。その時はなんとか自分を騙しだまし楽器屋のドアを出ることができたが、次の日にはやっぱり大金持って楽器屋へ走ってました(爆)。

 以前より58HCには、59HCのようにいかにもソフトメイプルのギラギラしたワザとらしいトラ目ではなく、ハードメイプルを思わせるよりバーストに似た自然なトラ杢を持つものが存在していたが、こいつはフレックバリバリのハードメイプルでありながら素晴らしいフレイムをもあわせ持つ逸品である。おそらくフレックの多さゆえに59グレードでなく58グレードとされたのであろうが、フレックの隠せる濃い目の塗装で無く何故かレモンドロップとティー・バーストの中間くらいのフィニッシュに仕上げられている。どちらかといえば中古市場で不人気なマイナー・チェンジ前の98年製58グレードにもかかわらず価格がかなり高かったのは、杢目がよければネックなんてついてなくてもいいとさえ豪語する(わけわかんないよ〜)トラキチ社長の経営する楽器屋ならでは。金策の為に20年間所有していたイバニーズのAR550PWの放出を決心させた魅惑のトップである。

 ネックはやはり太い、59HCと比べてみると1フレット、12フレットどちらのポジションでも1mmだけ太い。わずか1mmの違いとは言え握った感覚はそれ以上で、慣れるのに結構時間を要した。59HCのネックがまさにジャストフィットで吸い付くかのような感触であるのに対し、わずか1mmでこんなにも違ってくるのはなんとも不思議である。

 59HCがしっとりとした図太いサウンドであるのに比べこの58HCはからっとしたブライトなもの、堅いハードメイプルならではの音の立ち上がりとサスティーンが楽しめる。でも正直に言えば59HCの艶のあるサウンドのほうが好みなんですけどね・・・。