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JEM 10TH '97
Steve Vai model

 
 
 JEMの発売10周年を記念して限定発売されたもので生産数は400本だったか700本だったか?(たぶん700本)。日本国内では100本限定として売りに出された。(広告には「100本限定」以外の記述はなかったように記憶している。おーいアイバニーズそいつは詐欺まがいだよ。)

 BODYはバスウッドでまわりにパーロイドの装飾とアバロンのバインディングが施され、シリアルナンバーの打たれたアルミニウムのピックガードが使用されている。ネックはメイプルにアバロン・インレイの施されたエボニーのフィンガーボードで、ヘッドにはアルミのプレート。PUはシングル、HBともにディマジオのEVOLUTIONでシルバーに塗装されている。じつに美しいギターである。でもここまでやってるのにPUセレクターのツマミはなぜか何の変哲もない黒いヤツ。忘れちゃったのかな〜(笑)。どうせならVOL/TONEノブと合わせて純銀製にしたら良かったのにね。すぐ曇っちゃうからお手入れ大変そうだけど。

 見た目を優先したばかりに音は悪く、スティーブ・ヴァイ自身も使ってないようである(たぶんアメリカでのなんかのイベントの際に抽選か何かでファンにプレゼントしてしまったような・・・)。ピックアップのシルバーの塗装は非常にはげやすいので持ってる人はピックアップの高さ設定に気をつけて大事に弾きましょう。

 発売後プレミアがついている時に必死で探してかなりの高値で手に入れたが現在ではさほど人気がなく意外と安く出回ったりする。しかしながらアメリカではコレクターズアイテムとなっていて$3000以上で取引されていたりするようだ。(当時の定価26万円)


 でも飾っておくには確かに良いギターである。(と書くと、俺は弾きたいんだからそいつを譲れと言う人がいるかもしれませんがコイツは弾く為のギターとしてはお勧めしません。JEMにはもっと実戦向きで尚且つビジュアル的にも十分魅力的なものがたくさんありますから。飾りたいという方にはお値段次第で・・・)


−追記−
 生産本数は850本との情報もあり。実際700以上のシリアルが存在している。(2002.01.14)
 御茶ノ水の某楽器店にて298,000円也、ネックとポケットの間が2mm位あいているくそギターなのに「どうです〜VAIのメインギターですよ、音も最高っス」だって(2002.08)