FERNANDES
FST-90SL '81
Steve Lukather model

 
 
さっすがフェル、コピー度は満点?
  
 80年の来日時にプレゼントされた指板までもが赤くフィニッシュされたギターは、当時一般的にはシェクターストラトと呼ばれていた。しかし本当のところはシェクターパーツを使ってMOONのファクトリーが製作したもので、ヘッドにブランドネームはなく、「STEVE LUKATHER」とパールのインレイが入っている。アルバム「ターンバック」でおもに使用され「リヴ・フォー・トゥデイ」の印象的なリズム・パートはこれでレコーディングされた。

 当時シェクターJAPANからもコピーモデル(と言っていいのか?)が発売されていたが、その広告によるBODY材はセンとなっている。写真のものはフェルナンデス製のくそ重たいアッシュ(たぶん)である。ブラスピックガードなどもきれいでBODYは擦り傷程度とかなりコンディションが良いもの。バックのトレモロカバーもブラス製である。3個のミニスイッチはそれぞれPUのシングル・OFF・ハムバッキングの切り替えができ、その組み合わせは・・・え〜と・・・。

 近年MOONと某ショップの企画で再発されたがブラスパーツが入手できず実際に作られたのは数本とか。あまりに高くて手が出なかった。



―追記―(2001.07)
 よく80年代当時のルークファンが「ルークのシェクターストラト」と発言すると「違うよ、あれはMOON製だよ」などとしたり顔で意見されるが、最近古い雑誌でSCHECTERと大きく書かれたルークモデルの1ページ広告を発見した。MOONストラト(たぶん)を弾くルークの大きな写真が使われている。これじゃ誰だってブランドはシェクターだと思い込んでも仕方が無い。
 SCHECTER played by STEVE LUKATHER