FERNANDES
FST-145SL '83 + SPC
Steve Lukather model


     
 
良質なマホでつくってみたい
  
 80年代中期までルークがメインのひとつとして使用していたのは、ヴァレイアーツ社のマイク・マクガイアの手によるBODYはブギー製マホガニー、ネックはシェクター製メイプル、ブリッジは初期型FRTのいわゆるコンポーネントストラトであった。’78/7製。のちにROBOTに姿を変えLUKEを支えつづけたのがこのギターである。

 この写真はルカサーモデルとして国内数社が発売したもののフェルナンデスバージョン。3シングルのEMG・PUにSPC(ストラト・プレゼンス・コントロールの略だが、実際には中域をおもにブーストしてハムバッキングPUをシミュレートしている)を購入時にアッセンブルした。現在はROLANDギターシンセ用のPU・GK2Aを後付けしてVG−8のコントローラーとしておもに使用している。

 マホ・ボディの特徴としてよく言えば中低域が豊かだが悪くいうとブライトさに欠けたぼやけたサウンドしか出ない。もちろん良質なマホが使ってあるハズも無いし、まあ定価からEMGとFRTの価格を差し引いたらたいして残らないだろうから仕方ないんだけどね(当時FRTはかなり高かったし)。

 購入してすぐ最初にぶつけてキズをつけたところに月刊PLAYBOYに付いてきたシールを貼った。(実はFERNANDES = バーニー = うさぎのジョークでもある)数あるギターの中でも付き合いの長いうちの1本だが、ウサちゃんシールのお守りが効いた為かその後あまりひどくぶつけた記憶がない。FRT−5が発売されてすぐに交換して使用していたが、このギターを手にする頻度が減ったころに他のギターへと移され、再び初期タイプのものに戻された。

 この他ルークは3トーンサンバーストの60'SFENDERストラト+EMG+FRTもよく使用していた。(フェルナンデスやFENDER JAPANからはこのアルダー仕様のコピーモデルも発売されていた。)



―追記―
都内の楽器店M.L.K.よりクルーズ製コピーモデル発売。22F、エボニー指板、黒赤黒ピックガードなど微妙に仕様がずれている。まあ現代的モデファイと言えなくもないが・・・やっぽファンならドンズバのほうがうれしいですよね。(02.12)