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AR550PW  /  AR550CS  '83

 83年に楽器屋の店頭でチェリーとこのパールのAR−550があり、パールのほうがステージ映えするとの店員のアドバイスによってこちらを購入した。当時はまだトラ目フリークではなかったのである。

 3BANDの±15dBのアクティブEQがついており、スイッチでスルーできる他、ゲインvolもありイコライジングしたまま±6dBのブースト、カットができる。このころのイバニーズの上級機種には滑りにくいゴム巻きのコントロールノブや外れにくいV型のストラップピン、弦の先っぽのでないペグ、弦交換のしやすいテイルピースなど細かい配慮がされている(同じくオリジナル・パーツに拘りつつも質実剛健タイプのYAMAHA SGとは正反対である点がおもしろい)。その反面バインディングは化学反応(?)に弱いのか所有しているAR300、LR10などすべて茶色に変色してしまっている。(あんたの管理が悪いって言われればそれまでだが・・・) 


追記/カラーはPW・・・すっかりパール・ホワイトって思いこんでましたけど(今でもパールって呼んでます)ポーラー・ホワイトなんですよね。でも肉眼で見ると絶対パールって呼びたくなるんですけどね〜。
 上の写真はパールっぽさが良く撮れてますけど下の記念写真は全然ダメですね。(2003.03.22)

 記念撮影もつかの間、20年間大事にしてきたPWは58ヒスコレ購入の為に放出となりました、ごめんねパールちゃん。(2003.04.13)

ネックエンドの両脇に丸い材が埋め込まれている。
補強材でしょうか?
PUキャビティのメイプル材の側面に縦に色が変わっているのが確認できる、ここでメイプル材が接いであるのである。つまりTOPのトラは非常に薄い化粧板ということ。

コントロールキャビティ内のノイズ対策はさすがに気を使っている
 83年に楽器屋のにぃーちゃんに奨められてPWを選んで以来、苦節19年やっと巡り会えましたAR550CS。(泣) 中古楽器としてはとっても高かったっスけど無茶苦茶きれいなブツでした(メタルパーツはペグ以外はたぶん交換されている)。いま新品で発売するとしたら定価20万くらいしてもおかしくないんで、このきれいさならまあ納得できる価格ではあったんですけどね。
 写真では再現されてないがトップの3D度やキラキラ度はかなりのレベル。薄いトラ材の下のメイプルは塗りつぶしのフェンダーみたいにかなりの多ピースの可能性もある。まあ最終的に音がよければ見えないところは何でもいいんですけど、ちょっと惜しい気がするのは私だけではないでしょ?(笑)ちなみにバックのマホは非センター合わせの2ピースとこちらもセコイ。 ネックは3ピースのメイプルに指板はエボニー、ピックアップはイバニーズオリジナルのスーパー58である。しかしダブルカッタウェイ+メイプルネックではなかなか魅力的なトーンは望めない、ハイがきつめのスーパー58と相まってなんとも硬いトーンになっている。AR550が発売された83年にはマホ・ネックを採用したAR1500&1505の2機種がカタログモデルとして存在するが受注生産に近いモデルであったようでしかも翌年のカタログからは姿を消している。

念願の2色揃って記念撮影(最初で最後の・・・うっ)