滝川リトルホークス・ニュース
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2001年11月24日(土)
掛布野球教室 高崎城南球場にて
元阪神タイガースの掛布選手が、高崎城南球場にて野球を教えてくれました。
滝川リトルホークスからは、倉林、江原、水野の3名がグランドへ。

掛布野球教室で教えてもらったこと
1. はじめに
野球が上手になるためには、野球を楽しむことが一番大切です。
好きな野球を楽しむためには、基本を身に付けましょう。
2. キャッチボール
キャッチボールは、相手とボールを投げたり捕ったりしますが、相手の身になって、心のキャッチ
ボールをすることが大事です。
投げる人は、相手の捕りやすい場所(胸から顔の前のあたり)に投げます。
ボールがそれてしまったら、捕る人は、投げた人の失敗をおぎなって、体を動かして捕ります。
野球は一人ではできません。 みんなの心を1つにすることが大事で、そのための基本がキャッ
チボールです。
<投げるときのポイント>
投げるときは、体をこまのように回転させることが重要です。 体を回転させながら腕を大きく振り
ます。
体を回転をさせるためには、両方の足を使います。 だから、ボールを投げた後でも、体重は、
全部が前足に移動してしまっては、いけません。 体重が全部移動してしまうと、パワーが外に逃
げてしまいます。
それから、ボールをまっすぐに投げるために、ボールをきれいに縦(たて)回転させることが重要
です。
<ボールの持ち方>
・ボールを投げるときは、いつでも、ボールの縫(ぬ)い目模様に、人差し指と中指を引っかけるよ
うにします。
・中指の方が長いので、縫い目模様の膨(ふく)らみを利用して、引っかけます。
・捕ってから投げるときでも、すばやく、指が引っかかる位置をさがして、きちんと指をかけて投げ
ます。
・このようにして投げると、ボールを縦に回転させることができます。
<投げ方>
・軸足(じくあし)を、投げる方向と垂直(すいちょく)に置きます。 このとき、土踏(ふ)まずが、投げ
る方向に向きます。
・手は、なるべく高く上げます。 すくなくとも肩の高さよりも高く上げます。
・手を上げたとき、ボールは後ろを向きます。 手の甲が相手の方向に向きます。 このようにす
ると、ひじから投げる形になるので、うまく、ひじを使って投げられます。
・前足は、まっすぐ、投げる方向に出します。 開いたり閉じたりして出すと、悪送球の原因になり
ます。
・投げ下ろすときの手の角度は、人によって、投げやすい角度で投げますが、なるべく上から投
げるほうが、縦回転のボールを、まっすぐに投げられます。
・手は、大きく振って、フォロースルーも大きくとります。
・体の回転をつけるためには、グローブを付けている方の手のひじを後ろに引くようにします。
<捕り方>
・まず、足を、肩幅よりもやや広めに開いて立ちます。 ひざは、柔(やわ)らかくしておきます。
・体重は、前寄りにして、指の付け根に体重を感じるようにします。 かかとは地面に付けたまま
で良いです。
・腕も柔らかくして、ボールを捕る構(かま)えをします。
・構えたときに、足の内側に力を感じるようにします。 これはとても重要なことです。
・ボールを捕る位置は、ボールが見える位置です。 体に近すぎると、捕るときのボールが見え
ません。
・逆に、腕を伸ばしすぎると、腕が硬くなってしまいます。
・よく、両手でボールを捕れと言われますが、それは、ボールを投げる方の手を、次の送球にそ
なえて、グローブの近くに添(そ)えるようにという意味です。 捕ったら、すぐに、投げる方の手
にボールを持ちかえることができます。
・ボールを捕るときに、足を一歩動かすようにします。 足を止めたまま捕らないようにしましょう。
3. 守備
<ゴロの捕り方>
・ゴロを捕る基本は、普通に歩くようなテンポで捕って、そのまま歩いて投げることです。
・歩くように、足を交互に、前に出します。 捕って投げるときに、後ろにステップしないようにしま
しょう。 後ろにステップするのは、深いゴロを捕った後に、ふんばって投げるようなときで、基本
は、足を前に出すことです。
・ボールは、必ず下に落ちてきます。 だから、グローブをボールの下に出すことが基本です。
・グローブを下から出してゴロを捕るとき、投げる方の手を上から添(そ)えます。 それは、捕った
ボールを、すぐに投げられるようにです。 添える手の形は、猫(ねこ)の手のように、丸くしましょ
う。 指を伸ばしてグローブに添えると、突き指をしやすいからです。
4. 打撃
<打ち方>
・打つときも、後ろの足を、ピッチャーの方向と垂直にして、土踏まずが前を向くようにします。
開いて置くほうがボールを見やすくなりますが、それでは打つときに力が入りません。
・打つときに構える腕の高さ、バットの高さは、キャッチボールでボールを投げようとしたときの高
さと同じです。
・構えたときに、足の内側に力を感じることも、キャッチボールのときと同じです。
・打つときは、自分の両方の目と、バットのグリップエンドで、ボールを見るようにします。 そうす
ることによって、バットが体の近くを通って、パワーが逃げません。
・打つときも、体の回転を使いましょう。
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