「ザ・ライト・スタッフ」(THE RIGHT STUFF)

アメリカ初の宇宙飛行士を目指す7人の男たちと
人類初の音速突破を成し遂げた一人のテストパイロットを描いた壮大なドラマ。
彼らの栄光と苦悩、そして「パイロット」としての「ライト・スタッフ(正しい資質)」を
書き上げたトム・ウルフの名著の映画化である。
映画では登場人物たちの台詞回しがカッコ良く、男のロマンを見事に表現している。
とくにチャック・イェーガー(サム・シェパード)とゴードン・クーパー(デニス・クェイド)の台詞は印象深い。
〜チャック・イェーガーが記録にアタックするとき決まって整備士リドレーにいう台詞〜
イェーガー:
「ガムあるか?」
リドレー:
「1枚ならある」
イェーガー:
「くれよ。後で返す」
リドレー:
「いいとも」
 
〜ゴードン・クーパーが基地に向かうクルマの中で妻のトルーディにいう台詞〜
ゴードン:
「トルーディ、最高のパイロットは?」
トルーディ:
「(笑いつつ無言)」
ゴードン:
「最高のパイロットは?目の前の男だ」
 

〜そしてラスト近く、記者に最高のパイロットは?と訊かれ〜
ゴードン:
「最高のパイロット?そうだな、教えよう。大勢知ってるよ。壁の写真で知っている。
 壁の写真だ。昔知ってたある場所にあった。その場所はもうない。
 ここにも何人かいる。また何人かはこの国のどこかで 今日も空を駆けるマシーンに乗りこみ
 命を賭けて 危険に挑戦し マシーンの限界を試している。
 だが本当に最高だと思った男が1人いる。彼こそ正しい資質(ライトスタッフ)を・・・」
記者:
「(質問を変え)もうダメだと思ったことは?」
ゴードン:
「(話の腰を折られ気が変わったのか、いつもの調子で)最高のパイロット?目の前にいるよ」

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