【設計趣旨】

・・・敷地環境・・・
  計画に際し、敷地探しからご一緒し、最終的に行き着いたのがこの敷地でした。　いわゆる区画整理事業された住宅団地のはずれにあり南側に牧場があり、分譲宅地とは思えない環境が敷地選択の決めてとなりました。　また、北側道路のため将来の敷地有効利用度からいっても問題がなく要素のひとつになったといえます。
敷地の南境界近くには大きな落葉樹があり、借景としてはもってこいといったところで、自然を感じる雰囲気を演出するには大きな材料になりました。

・・・全体計画・・・
計画に当たり、建物全体をワンルームにし、そしてコーナーで各部屋を構成させました。　従って階段室を覗けば限りなく無駄なスペースを作らないよう工夫しています。　各コーナーの壁面には天井とどう寸法の建具が引き込まれており、仕切って部屋を独立させることも可能です。　夏場全ての建具を開放にしておくと、心地よい風が家中を駆けめぐります。　冬場や来客時は前述の建具で仕切ることにより、多目的な用途に対応できるよう配慮しています。
　限りなく面積を少なくし、限りなく広く住まう事へ挑戦しています。

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北側外観

南外観

家族室・ｴﾝﾄﾗﾝｽ

和室ｺｰﾅｰ

写真を見てわかるように、外壁は波形ｽﾚｰﾄと平型ｽﾚｰﾄの組み合わせで構成させている。　濃いｸﾞﾚｰと薄ｸﾞﾚｰの２色を基調とし、ﾎﾟｲﾝﾄにｺﾊﾞﾙﾄﾌﾞﾙｰの帯を採用した。
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素材構成は同様である。ﾊﾞﾙｺﾆｰ面には波形ｽﾚｰﾄの斜め張りを採用し、同じ素材ながら変化を与えている。
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家族室・ｴﾝﾄﾗﾝｽのｺｰﾅｰであり、Ｗ邸最大の空間である。　家族でのくつろぎから接客まで対応させている。

床　 ：ﾊﾟﾝﾁｶｰﾍﾟｯﾄ貼り
壁　 ：ｼﾅ合板CL.
天井：ｼﾅ合板CL.
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家族室に隣接して設けた和室ｺｰﾅｰである。　主に来客の宿泊他、多目的に使用する。　写真中央の建具で仕切、使うこともできる。


床　 ：畳市松敷き
壁　 ：ｼﾅ合板CL.
天井：ｼﾅ合板CL.
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厨房・食堂ｺｰﾅｰ

２階　３つのｺｰﾅｰ

厨房をｺﾝﾊﾟｸﾄにまとめ、一番日照条件のいい部分を食堂として配置した。　天井面で確認できるように左側壁に建具が引き込まれており、独立させて使うことも可能である。


床　 ：ﾊﾟﾝﾁｶｰﾍﾟｯﾄ貼り
壁　 ：ｼﾅ合板CL.
天井：ｼﾅ合板CL.

床　 ：ﾊﾟﾝﾁｶｰﾍﾟｯﾄ貼り
壁　 ：ｼﾅ合板CL.
天井：ｼﾅ合板CL.
中央部ﾄｯﾌﾟﾗｲﾄ
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