Skydiving in Cairns

会社の社員旅行で(なんて言ったら怒られそうですが)オーストラリアの ケアンズに行ってきました。1998年9月23日〜9月27日です。

社員旅行の一環として、社員みんなでスカイダイビング・・・、なんてことはなく、興味がある有志が集まって五人でチャレンジしました。

ケアンズにはスカイダイビングの体験ジャンプができるショップはいくつかあるのですが、 今回僕らがアプライしたショップは Paul'sParachuting という店です。

料金は次のとおりです

内訳

料金(A$)

料金(円)

ジャンプ代(12000フィート)

348$

27840円

撮影代(写真+ビデオ)

125$

10000円

合計

473$

37840円
※1オーストラリア$=80円

当日は、朝にホテルまで店の人がピックアップに来てくれて、車でまずはオフィスへ。

オフィスで他の人の写真や体験などを読みながら、どのコースにするか決めます。僕 らは全員同じ高度(12000フィート≠3700m)から飛んだのですが、高度によっ て料金が異なるので好みの高さから飛ぶことができます。一緒に来ていたブラジル人の女 の子グループなどは10000フィートから飛んでいたようです。

当然のことながら高いほど料金は高くなるのですが、あまり高度が低いと飛び出して すぐにパラシュートが開いてしまうので面白くありません。ちなみに、私たちの飛んだ 12000フィートで、フリーフォールの時間が45秒ほどです。少なくとも1000 0フィート以上から飛んだほうがスカイダイビングの醍醐味が味わえると思います。

ジャンプの料金のほかに、オプションとして写真やビデオの撮影があります。

もちろんこれはオプションなので、ビデオや写真は必要ない人は払う必要はありませ ん。しかし、まあ、一生にそう何度も体験するものでもないだろうという人は、話題性 抜群なので撮影してもらって損はないと思います。特にビデオは、ちゃんと音楽つきで 編集してくれてかなり立派な出来上がりです。

オプションの料金は、写真、またはビデオのみの場合は90ドル。写真とビデオ両方 なら125ドルです。客一人に付き、一人のカメラマンが飛ぶので、両方セットで頼ん だほうがお得ということのようです。

高度とオプションを決めて料金を払ったら、まずはジャンプスーツを合わせます。ぺ らぺらのナイロン製のつなぎのようなものなのですが、これを服の上から着用するので サイズを選んでもらいます。

準備ができたら、送迎用のマイクロバスで飛行場へ出発します。飛行場までは、ケア ンズからたっぷり一時間以上かかります。観光名所のキュランダなどを通り過ぎ、野生 動物のたくさん住む国立公園などを抜けて、小さな飛行場に到着します。

僕らが到着したときにはすでに他のショップの人たちが来ていて、上からカラフルな パラシュートがたくさん降りてきていました。どうやらこの飛行場は、このようなスカ イスポーツ専用の飛行場のようです。

Airplane 到着してから実際に自分が飛べるまで、僕らはかなり待たされてしまいました。

なぜなら飛行機がかなり小さいので、一回に飛べる客が三人ほどなのです。何しろ、 三人ともビデオ撮影をした場合、インストラクターとカメラマンで二人が一緒に飛ぶた め、九人が小さな飛行機に乗ることになります。

どうも、この飛行機は一度に11人までしか乗れないようなので、一度に四人の客は 難しいのです。

かなり待たされた挙句、やっと僕らの順番になりました。ただ、実際に飛ぶ前に一応 はインストラクターから飛び方の指導があります。とは言っても、たった三つだけなん ですけどね。

  1. 飛行機から飛び出すときは両手を胸の前で交差しておくこと
  2. 飛んでる時は両足の先をつけておくこと
  3. 着地のときは足を前に投げ出しておくこと

これだけです。そして、一応飛んでいるときの姿勢の練習をします。腹ばいになって 飛んでいる真似をするわけですね。あとは、インストラクターにフル・ハーネスを付け てもらい準備は完了です。

Instructer ここに写っているのが僕の担当のインストラクターです。彼は昨晩飲みすぎたそうで、 二日酔いでちょっと気持ち悪いと言っていました。ちょっと勘弁してくれよ、と突っ込 みましたが、あっさり「だいじょうぶでえす」と日本語で言われてしまいました。彼は かなり日本語ができます。

この体験ジャンプでは、彼の体の前に僕がぶら下がる形になります。きっと女の子の 場合は楽しいでしょうが、男相手では気乗りしないことでしょう。気乗りされたらちょ っと困るんですが・・・・・。

いよいよ小さなセスナ機に乗り込み、滑走路から地上を離れます。小さな飛行機なの で離陸には時間がかかり、また上昇ものんびりしたものです。飛行機にはドアはありま せん。あっても邪魔なだけなのでしょう。だから座ってるすぐ横には空が広がってます 。高所恐怖症の人はこの時点でかなりびびってしまうこと請け合いです。

高度が上がるにつれだんだん気温が下がり、3000メートルを越すころにはかなり 寒くなります。何しろ地上よりも20度近く気温が低いのですから。1000メートル 付近には雲があったのですが、雲を抜けるとその上は快晴です。下には一面の雲のじゅ うたんが広がっています。

Jumping そしていよいよ高度12000フィート(3700メートル)に達し、インストラクタ ーのハーネスに連結され飛行機から飛び出します。

かなり緊張しますが、不思議と恐怖感はありません。どちらかと言えば、バンジージ ャンプのほうがよっぽど怖いです。やっぱり、地上がじかに見えないから恐怖感が薄れ るのでしょう。また、後ろにインストラクターがついているということも大きいと思い ます。

腕を前で交差する姿勢は、別に怖いから祈っているわけではなく、飛ぶときに機体に ぶつかったりしないようにという配慮だと思います。

そして3.2.1.Jump!!!

Falling 気分は最高です。

「うぉぉぉぉぉぉーーーーーー」

と叫びながらどんどん落ちていきます。

スピードは時速200キロ近いそうです。何しろ自由落下ですから。

でも、気分的には「落ちている」というよりは「飛んでいる」という感覚に近いですね。

「飛んでる」と感じられる理由の一つが、インストラクターが左右にくるくる回った り、前後左右に移動したりとしてくれるので、まるでほんとに飛んでいるような錯覚に 陥るのです。

ただ、風圧はものすごく、まさにバイクで200キロ出しているような風圧を感じま す(出したことないけど)

V! この数秒後に雲へ突入するのですが、これはちょっと怖かった。何しろ、上から見ると 雲というのは実に存在感があって、まるで地面のように写るのです。

雲にぶつかったら「すごく痛そう」と本能的に思いました。

でも、実際には雲といってもやっぱり「すかすか」なので、別に痛くはありません。 ただ、これが雨雲の場合はちょっと違って、実際に「痛い」らしいです。台風の時に雨 粒がバチバチ当って痛いような感覚なのだと思います。

約45秒の自由落下で高度1200mぐらいまで来たらパラシュートが開かれます。 この時僕は

「グエェェェ〜〜〜〜」と叫んでました。何しろすごいショックなんです。パラシュ ートが開くときのショックって。この時はハーネスが食い込んでちょっと痛かったですね。

パラシュートが開いてしまえば後はなんてことはないです。インストラクターに任せ て、ぐるぐる旋回しながら高度を落としていくだけです。やっとのんびり地上を眺める ことができます。小さかった飛行場や車がだんだん大きくなっていくのは面白いですね 。ただ、自分で自由に操縦できないのがかなり不満に思えます。これぐらいだったらで きそうなのに、とは思っても、任せるしかないわけですから。

地上がぐんぐん迫り、トレーニングどおり足を前に投げ出してランディング。着地は うまく行きました。着陸直後は、興奮して体中にアドレナリンがピュルピュルほとばし ってます。

次回はぜひ一人で飛びたいものです(笑)

で、ですね、一応撮影したビデオも置いてみました。ただ、当然の ことながらファイルは大きいです(1262KB)。もしも通信環境が抜群の人は ダウンロード してみてください。ビデオの形式はmpeg1(MPG)です。

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