2008年5月の日記

2008年5月28日(水)
 よく晴れた空に向..
2008年5月22日(木)
入院中の父、排痰が..
2008年5月16日(金)
80歳近い母が肺炎

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 よく晴れた空に向かって、煙とともに旅立っていった父
 極楽に行ったんだ、と母は何度も言い、僕もそう思った。逝去してから葬儀が終わるまでよく晴れ、これも生前の行いがいいからだと母は言う。極楽があるのか分からないけれど、仮にあるのなら、極楽に行って欲しいと念じ、「なんまんだーなんまんだー」と、僕も何度も繰り返した。母は本当に極楽があると信じているのだから、僕もなんまんだーと言うんだ。

 父のことは、入院生活の世話をしているなかで、だんだんと好きになっていった。父は、痴呆のため、だんだんと記憶がなくなり、最後には、とらわれる考え、考えるということも忘れ、目の前に見えたこと、聞こえたことに、純粋に反応するという純真な状態になった。過去には父のことをいろいろと私は嫌っていたこともあったが、目の前の父の姿を見ると、過去の嫌なことは、だんだんと思いださなくなり、最近は、育ててくれたことに感謝の気持ちばかりになっていた。

 入院生活の最終時期には、口を開けたままで、反応も少なくなった父を、他人が見たら、生きていることに何の意味があるのか、そう思うだろうし、僕もそう思うことも時折あったが、それは間違っていた。

 話せなくても、ほとんど動けなくても、存在自体を感じ取るように向かい合えば、自ずから得られるものがあるんだ。体温のある、ぬくもりのある仏様なんだ。ありがたい存在なんだ。

 なんまんだー なんまんだー なんまんだー なんまんだー
 なんまんだー なんまんだー なんまんだー なんまんだー
 なんまんだー なんまんだー なんまんだー なんまんだー


 涙してくれた看護師、最後までやさしく看護してくれた看護師の皆様には、感謝の気持ちで一杯です。
2008年5月28日(水)  No.273

入院中の父、排痰が困難になり、肺炎を発症
 点滴だけで2ヶ月が経ち徐々に体力の低下し、また認知症も進行しています。口を閉じることができず、また唾液の量も少なくなってきたようで、タンが口腔内にこびりつき、タンが乾燥し固くなってきており、大変そうだと思っていました。

 3日前から呼吸音がゼーゼーしてつらそうで、吸引器でも排痰が困難とのことでしたが、いよいよ発熱し、肺炎を発症してしまいました。去痰剤、気管支拡張剤も投与しているそうですが、呼吸がとても苦しそうです。
 父は、酸素マスクやパルスオキシメータもすぐに無意識に外そうとしてしまうので看護師さんも大変みたいですが、酸素吸入でサチュレーション(動脈血酸素飽和度)が回復して90台になったそうで、一安心しました。

 疑問:ネブライザーで去痰剤の投与はしてくれているのだろうか?超音波ネブライザーで加湿とかはできなかったのか?

 排痰障害で痰による窒息の危険が高い時には、気管内挿管、気管切開が必要となるらしいのですが、その前に、痰を吸引する目的でトラヘルパーで気管に穿刺することもあるようです。

 気管内挿管をすると痰の吸引が難しいらしいし。。。

 家族で心臓マッサージ、人工呼吸器、気管切開はしないと、前々から決めてはいますが、経皮的気管穿刺針のトラヘルパーやミニトラックはどうだろうか?一時的な措置に過ぎないかもしれないけど。


 3日後の様子
 37度台の発熱続き、呼吸は依然として荒いのですが、去痰剤の効果で吸引器による痰の吸引できるようになり、呼吸時のゼーゼーした音は少なくなっています。しかし、意識がかなり薄くなっているようで、呼びかけても反応がほとんどないのですが、「手を離して」と言うと手の力を弱めてくれたり、写真を見せた時にはわずかに目で追ったりするので、まだ意識は残っているようでした。痛がったり、苦しそうな手や足の動きはないので、それだけが救いです。手足だけでなく、体も、枯れ木のように細って、骨が浮き出ていて、痛々しく、母は父の姿を見ていると疲れきってしまいます。

 最後まで安らかでありますように。
2008年5月22日(木)  No.272

80歳近い母が肺炎
 母は80歳近いのですが、めったに風邪にもかからないし、楽天主義なのか(医者嫌い?)少しくらいの風邪では、医師にみてもらおうとしません。

 今回も、母は寝ていれば大丈夫と電話では言って、自分では体温も測ろうとせず、ただ寝ているだけだったのですが、私が心配して家に行ったら、体温は38.8度もあり、肩で息をしているような状態だったので、すぐに近くの診療所に連れていきました。高齢になると、のどが渇きにくく、細胞内水分量の減少もあって脱水症になりやすいそうです。

 診療所の所見では、胸部X線検査で片肺の1/3程度に影があり、また血液検査で炎症反応が見られたので、細菌性肺炎だろうという診断。看護婦さんから、もっと早く来なくちゃだめですよ、と言われてしまいました。
 皮膚が乾燥していたので、脱水症状だろうということで、抗生物質が入った乳酸リンゲル500mlの点滴。翌日も点滴500ml。


抗菌剤:ジェニナック錠200mg
 メシル酸ガレノキサシン水和物(キノロン系)
 薬価:200mg1錠 296.5円
 用法・用量:成人1回400mgを1日1回経口投与
 多剤耐性肺炎球菌などの耐性菌を含む呼吸器・耳鼻咽喉科領域感染症の起炎菌に対して優れた抗菌活性を有し、良好な経口吸収性と組織移行性により1日1回投与で優れた臨床効果が期待できる薬剤。
 キノロン系薬剤は濃度依存性(1回の投与量を多くすることによって効果が増す)。

PK/PD
ジェニナック400mg単回投与時のAUCは89.8(μg・hr/mL)
キノロン系抗菌剤におけるAUC/MICの目安は、グラム陽性菌(肺炎球菌)に対する治療で、30〜40以上。
http://med2.astellas.jp/med/jp/basic/details/gen/expbasic/25.htm


去痰剤:コフノール
 成分:塩酸ブロムヘキシンの代謝産物製剤、塩酸アンブロキソール
 薬価:1錠 6.4円
 たんが切れやすくなるような分泌物を増加させ,たんの成分である酸性ムコ多糖類の線維を細断する
 副作用:アレルギー症状、悪心,食欲不振,胃部不快感,腹痛など 

鎮咳剤:クロフェドリンS
 成分:塩酸エフェドリン
 薬価:1錠 6.1円
 脳の咳中枢に作用して咳を止める作用と気管支を拡張する作用
 副作用:不眠,動悸,食欲不振,頭痛,発疹


参考
●細菌性肺炎では、細菌が感染した組織はX線が通り抜けないため、白い斑点陰影となってX線写真上に現れます。ウイルス性肺炎は、広範囲に広がった白く薄いしま模様または斑点が特徴です。肺の先端部に異常がある場合は、結核が示唆されます。

メルクマニュアル家庭版
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec04/ch042/ch042a.html

●一般的には、病原菌に対して適切な抗菌薬での治療が行われれば、1〜2週間で胸部X線像の浸潤影は消失して治癒。軽症〜中等症の細菌性肺炎では抗菌薬の投与は3〜7日間で十分。

e治験ドットコム
http://www.e-chiken.com/shikkan/haien.htm


●飲み薬や注射の抗生物質による1〜2週間の治療で改善します。

日本呼吸器学会 - 細菌性肺炎
http://www.jrs.or.jp/home/modules/citizen/index.php?content_id=4

●抗菌薬の投与期間は通常一週間
 院内感染症に対する抗菌薬の投与は、緑膿菌など耐性菌ではない場合には一週間程度の投与期間が望ましい。また抗菌薬の投与量は、患者状態にあわせて、できるだけ高用量で用いることが望ましい。抗菌薬低感受性あるいは耐性菌の場合、短期間(一週間程度)での抗菌薬の中止は再発の可能性があるが、それ以上の期間の投与は耐性菌感染症を誘発する可能性も高い。

大阪大学医学部附属病院感染制御部
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/hp-infect/file/manual/j.pdf
2008年5月16日(金)  No.271


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