2008年4月の日記

2008年4月13日(日)
老衰・認知症の終末..
2008年4月4日(金)
口腔乾燥の対処
2008年4月3日(木)
言語聴覚士は、回復..
2008年4月1日(火)
嚥下障害は治らない..

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老衰・認知症の終末期とはどうなるのだろうか
 どのような心身の状態で推移していくのか、死期はどのようにして近づいてくるのか、せめて今後の予想ができれば、心の準備ができます。なるべく苦しまないように願いながら。父の死を前にして不安だし辛いのですが、予測ができないと辛さが増えるばかりで。。。

●認知症の終末期
 嚥下訓練を10日間ほど受け、かろうじて飲み込むことができるようには、なりましたが、声帯の上に食べ物が残ってしまし、結局、食事はできないだろうということになりました。点滴だけになってから、既に2週間が経ち、体力の衰えが目立ち、目を閉じている時間が増え、言語療法士の指示に従うことが難しくなりました。もっと早く訓練を受けていれば。。。
 点滴の針を自己抜去することも何度もあって、服に直径数センチメートルの血痕が付着していることもあり、あらためて認知症なんだなと実感しました。
 嚥下困難で非可逆的、意思疎通も困難で、この状態は認知症終末期の定義に合致しているようです。補液だけなので、平均的にはあと4〜6週間程度の余命だと思われます。あとは、緩和医療のみ。


●補液
 父は現在ツインパル1000ml/dayの点滴だけで過ごしています(4月5日)。
 口が開いたままなので、水分の蒸発が多いだろうし、肌が乾燥してきたみたいだから、点滴量を増やせないか医師に相談したところ、様子を見ながら1500mlまでやってみますとのこと。以後は、1日、500mlを2本か3本の補液にしてくれました。この時は、まだ嚥下訓練によって回復して欲しいという願いがあったので、少しでもカロリーを点滴から補って欲しかった。


「水分補給による尿素窒素の低下は意識レベルを上げ疼痛を増加させる」
・・・「末期における補液の意味」より

 「末期患者への補液は必ずしも患者の苦痛をとることにならない。いたずらに補液することは、膀胱を緊満させ、唾液の過剰分泌、喀痰の過剰分泌などを介した呼吸困難の増悪、心臓のオーバーロードを招き、かえって患者の苦痛を増すことになりかねない。実は、疾病を治癒させるための医療と安らかな死を迎えるための終末期医療とは異なるものなのだ」
・・・「末期患者のために、どのような医療が必要なのか」より



●最後の呼吸
 だんだんと呼吸が浅くなり、最後は、したあごだけを使って小刻みに呼吸するだけとなる「下顎呼吸」という状態になる。下顎呼吸では、酸素不足で意識レベルが下がり、本人はあまり苦しくないらしい。下顎呼吸が始まると、2,3時間、数時間で亡くなるという。この頃には苦しまないようモルヒネが投与されているらしい。下顎呼吸と意識消失で危篤状態となる。


脱水死
 脱水死は苦痛が少ないらしい。脱水が始まると舌や皮膚が乾燥し、皮膚は光沢がなくなるようだ。

参考
点滴を始めてしばらくして全身状態が悪化した
2008年4月13日(日)  No.270

口腔乾燥の対処
 病院の対応は後手に回ることが多い。父は口が開いたままになって、喉の奥がひび割れ出血していたのに気がついた私が、看護師にお願いして、ようやく保湿剤を塗ってくれたのでした。入院当初から開口したままで、口腔乾燥がみられたのですから、もっと早く対処して欲しかった。保湿剤があるなんて、自分で調べるまで分からなかったのです。口の乾燥は、かなりつらいはずです。父は言葉が不自由だから、伝えられないかもしれませんが、だからこそ専門家は適切に対処してほしい。保湿剤を塗るだけという簡単な処置なのに。

 また、口の乾燥は、炎症や肺炎も起こしやすくなるのです。

参考
口のリハビリ 口の廃用を防ぐ:伊予歯科医師会
 口を使わないとどんどん筋の萎縮や関節の拘縮が進み、口の開閉が難しくなる。

追記
 その後、看護師さんが口腔用ジェル(バイオエクストラ アクアマウスジェル)を、買ったほうがいいと言うので、素直に近くの口腔センターで買いました。
2008年4月4日(金)  No.268

言語聴覚士は、回復するのは難しいのではと言いますが。。。
 言語聴覚士によるテストでは、嚥下反射は残っているが、随意的な嚥下がないとのことで、老衰による筋力低下が原因らしく、嚥下訓練をしても摂食できるようになることは難しいようです。

 父は、時々、唾は無意識に飲み込んでいるのですが、口に水やお茶を入れても、飲み込もうとする動きが無く、「唾を飲み込んでみて」と言ってもできなくなってしまったのか。。

 甲状軟骨(喉仏)が下がっているのは、筋力低下のしるしのようです。のどを支える靭帯が伸びて喉頭が下がるのは、老化のため。

喉頭下垂(こうとうかすい)
 →声門閉鎖、食道入口に食物が貯留する

 もっと早く嚥下訓練を開始していれば。。。10日前なら、流動食を半分程度は飲み込めたのに。

 体力の低下は確実に進んでいる。肌も荒れてきて、かさかさで、ささくれている。点滴だけでは、カロリーは全然足りない。栄養が足りないのなら、正常な人でも弱っていくよ。老衰とはいえ、飢餓で死んでしまうのか。

 父は、目は良くて、字も読める。大きな声でなくても、耳も普通に聞こえる。でも、言葉はほとんど聞き取ることができないほど発声ができない。父は、聞こえるけれども、言葉が通じないので、イライラしてしまうこともある。見ていてかわいそうだ。

 言語聴覚士さんは、嚥下訓練をあきらめてしまうのだろうか。父は、もう、・・・
2008年4月3日(木)  No.267

嚥下障害は治らないのか
 父は、嚥下訓練(摂食機能療法)をしていないのに、担当医師は「痴呆・老衰だから回復しない」と言われました。だいたいこの医師は、患者本人を全く見ずに、顔も知らずに、入院当日の診断結果を私に言った人ですからね、私はあまり信じていないんです。

 入院当日は、3種類の検査、血液、胸部レントゲン、心電図の時も、私はずっと父に付き添っていました。検査後も、ずっと一緒にいたので、医師が本人を見ずに、診断結果を伝えるなんてと思っていました。痴呆や高齢者が多い病院だからといって、機械的すぎる対応。看護師さん達はやさしく、人間味の感じられる方が多いのに。

 父は、本当に、もう口から食べられないのだろうか? 毎日、見ている私には、少しづつ認識や体の機能が回復していることが分かります。痴呆と老衰以外に病気はないと医師も言っていたのだから、嚥下訓練をすれば、もしかしたら食べられるようにという願いがあります。父に「何か食べたいものは?」と聞いたら、「そば」「焼きそば」と紙に書いてくれました。1週間ほど前までは、「分からねえ」と言っていたので、意識がはっきりしてきたのだと思います。

嚥下・摂食障害の口腔ケア

神経筋疾患の在宅ケア:国立病院機構 刀根山病院
 嚥下機能障害の原因と対処
 嚥下機能障害の評価法
 嚥下訓練
 間接・直接嚥下訓練指導パンフレット

嚥下障害に対するリハビリテーション:PEGドクターズネットワーク


 嚥下訓練の間接方法として、「空嚥下」という方法もあります。父に「唾をごっくんと飲み込んで」と言っても、無理な日もありました。その日は、意識レベルが低いようで、ボールペンの先を唇に当てて何かしようとしていましたが、意味は不明でした。翌日は、意識レベルが高く、話をしているうちに、何度も唾を飲み込んでいたので、なるべく話をするというのも、嚥下の訓練になるようです。ただ、体力が低下しているらしく、車椅子に座っていても、自分の姿勢を保てなくなってきているのが、かわいそうな姿です。

 家族の合意で、「胃にチューブはせず、点滴だけ」となったので、このまま食べられなければ余命は確実に2,3ヶ月しかありません。徐々に飢餓状態が進んでいくのです。
2008年4月1日(火)  No.266


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