はてなの茶碗 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter


2009年12月31日(木) 大晦日 編集

線路

晴れ

風の強い寒い日。新年の用意は何もしてゐない。

日枝神社でお詣り。巫女さんから御神酒と御札を貰ふ。

コミックマーケット77

午后を廻つてから到著。既に新刊が無くなつたり、撤収してゐるサークルも多々見える。かといつて晝前に行くつもりは暫く無いけど。

ositoさんの「はなごよみ」の新刊を買つた。あと買つたもの。

  • 同人作家のためのフォントの本04(KKITT出版部)
  • 文章系同人誌のための同人誌製作技術 基本技術篇・DTP&データ入稿篇(懐旧的映像資料室)
  • はてなハイクバッジ(ハイカーズ)
  • 松吉伝、松吉伝2(みなもと太郎

はじめてみなもと先生を間近で拜見した。

2009年を振り返る

春から山田孝雄「假名遣の歴史」のテキスト化を進めてゐたが、漸く年内中にPDF化まで漕ぎ着けた(出來れば製本まで進めたかつた)。爲事の遲い私にしては上出來だつた。材料自體は何年も前に揃へてゐたが、昔の舊字舊假名の本をOCRで讀みとるのは結構厳しいものがあつた。

次は誰をやつてみようかな。

OCR補足

ちよつと言葉が足らなかつたので幾つか補足。

舊字や舊假名だから六惜いと云ふよりも、昔の活字で組まれた本は上手く行かないことがあると云ひたかつたのです。版面の印刷状態、字形に癖がある活字、ルビや圏點、さらには四分空きで組まれてゐること抔、單に字劃の複雑さだけでは片付けられない要因があります。此処で取り上げた寶文館の本はOCRで上手く文字が拾へなかつたので、相当苦労しました。

逆に、普通にベタで組まれた癖のない版面の本(ルビや圏點がなければ尚よし)だつたら、舊字や舊假名でも造作もなく變換してくれました。例へば木下杢太郎(岩波書店)のときは、少し漢字の手直しをしただけで済んだのでとても樂でした。

タイピングはのろいしキーボードも碌なのを使つてゐないので、一ページ以上のものだつたら、怠け者の私は入力よりOCRの方を選擇しますね。

何より新字・現代仮名遣の口語文ではなく、山田孝雄のやうな舊字舊假名の文語文を大量に入力する場合でしたら、何はともあれOCR以外でやろうとは考へませんでした。IMEや辞書ではなかなかカヴァーできないこともありますし。

2009年12月30日(水) 編集

冬のグランド

晴れ

割と暖かい陽氣。

清方ノスタルジア

サントリー美術館にて。觀るのに不斷の倍は時間がかかつた。あまりに見飽きない畫で、目が引き寄せられた儘、足は踏み出すことすらまゝならない羽目に陥る。

二册讀了

宮本武蔵 剣と思想 (ちくま文庫)

宮本武蔵 剣と思想 (ちくま文庫)

「実の道」は六ケ敷い。

校正のこころ

校正のこころ

思いの外、感じ入つた。校正と云ふ仕事の内實を幾らかは經驗してゐるので餘計に沁み入る*1

「こころ」を説くことは、やゝもすると精神論やら人生訓みたいになりがちだけれど、それを免れてゐる。この文章の源がどこからされてゐるのかは、終ひまで讀んだら書かれてゐた。

表記に關しては、私は異なつたを抱いてゐるが、單に偏頗な立ち位置に居る所爲もあるだらう。

*1:校正者としての自身を省みると、がさつで血の氣の多い乱妨者みたいだな。

2009年12月29日(火) 編集

風景

晴れ

業務終了。三が日迄お休み。

2009年12月27日(日) 編集

紅葉

晴れ

寐過ぎて出掛ける機會を逸する。

二册讀了

愛と勇気のロック50 (小学館文庫)

愛と勇気のロック50 (小学館文庫)

私も新譜とか全く聽かない懐メロ親父になつて了つた*1

マイルス・デイヴィス 青の時代 (集英社新書)

マイルス・デイヴィス 青の時代 (集英社新書)

ラジオ深夜便

四代目江戸屋猫八さんのお話「小猫から猫八へ・物まね芸4代」を聞く。鳥のさへずりを實に見事に真似てゐた。しかも種類の同じ鳥でも、ちやんと鳴き分ける藝の細かさ。

*1:昔からずつとさうだつたけどね。

2009年12月26日(土) 編集

ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチラヴァの作家たち

板橋美術館にて。

写真日記猫

f:id:funaki_naoto:20091231011127j:image:h240

傘立ての處でぢつとしてゐる。

買ひ物

外字管理と文字同定

外字管理と文字同定

これは凄い。

それから岩波書店の『文学』を買ふ。

2009年12月25日(金) 編集

空

晴れ

職場は仕事納め。年内〆切のものは片付けたが、年始を見越して仕事を進めておく必要があるので來週も出勤する豫定。

宴會續きは疲れるな。

二册讀了

日本語はいかにつくられたか? (ちくまライブラリー)

日本語はいかにつくられたか? (ちくまライブラリー)

再讀。何年か前に讀んでゐたが、内容は忘れてゐた。

2009年12月23日(水) 天長節 編集

みたもの/萩尾望都原画展/華やかな古活字版の世界/世界のブックデザイン2008-09

萩尾望都原画展

西武ギャラリーにて。初めて萩尾望都の名を知つたのは「11人いる!」か「百億の昼と千億の夜*1だつた。主要な作品はリアルタイムでは讀んでゐないので、後追ひで小学館の萩尾望都作品集を讀んでゐた。

それでも十代のうちに「ポーの一族」を讀めたのは幸ひだつた。

山へ行く (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1)

山へ行く (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1)

第1回展 華やかな古活字版の世界 印刷博物館コレクション展

印刷博物館にて。小振りな展示だつた。

棟方志功の映像は何時みても樂しいね。

世界のブックデザイン2008-09

泰西中心とは云へ、縱組の本つて日本だけになつて了つたのだなあ*2

買ひ物

独楽園 (ウェッジ文庫)

独楽園 (ウェッジ文庫)

表記は正假名。

作家の手―野口冨士男随筆集 (ウェッジ文庫)

作家の手―野口冨士男随筆集 (ウェッジ文庫)

こちらは現代仮名遣い。

日本SF精神史----幕末・明治から戦後まで (河出ブックス)

日本SF精神史----幕末・明治から戦後まで (河出ブックス)

外骨という人がいた! (ちくま文庫)

外骨という人がいた! (ちくま文庫)

*1:これは秋田書店ので讀んでゐた。

*2支那は一點だけ縱組の本が展示されてゐた

2009年12月22日(火) 編集

晴れ

職場の忘年會。お土産にDOLFIのパズルを貰ふ。

皈りはタクシー。最近のクリスマスと景気の動向と自動車について運転手と四方山話をした。

写真日記猫

唐突にこのキーワードを思ひ出した。

f:id:funaki_naoto:20091219222113j:image:w360

2009年12月20日(日) 編集

無題

晴れ

出勤。

讀了

音楽から解き放たれるために? ──21世紀のサウンド・リサイクル

音楽から解き放たれるために? ──21世紀のサウンド・リサイクル

問題意識は共有してゐるかもしれない。尤も茲で取上げられてゐる音樂を、私は殆ど聴いた事がない*1

*1:もともと音樂自體それ程聴く方ではないし。

2009年12月19日(土) 編集

ポスター

晴れ

今日はお休み。嵐の前の靜けさか颱風の目の中か。

みたもの/聖地チベット/特別展いけばな

聖地チベット−ポタラ宮と天空の至宝

上野の森美術館にて。

水木しげる「神秘家列伝」に登場したミラレパの坐像があつた。

特別展いけばな

江戸東京博物館にて。不斷花は見ても、華道とかは丸で知らないし縁の無い世界だと思つてゐたが、結構接點はあつた。花器とかはよく見てゐたし。

戰前の映畫「日本の花藝術」が面白かつた。

2009年12月18日(金) 編集

紅葉

晴れ

  • 寒くなつてきた。何時にも増して星がよく見える。
  • 夢をみることが多い。

お八つ

小倉山荘の「京のうす花」「あられづつみ」を食す。ご案内に百人一首のコラムがあって目を通す。林直道の本を基にして書かれたものだった。

買ひ物

漢字の潮流 (シリーズ国際交流)

漢字の潮流 (シリーズ国際交流)

主語とは何か?―英語と日本語を比べて (中部大学ブックシリーズActa)

主語とは何か?―英語と日本語を比べて (中部大学ブックシリーズActa)

日本語の変遷 (講談社学術文庫 (90))

日本語の変遷 (講談社学術文庫 (90))

謎の神代文字―消された超古代の日本 (徳間文庫)

謎の神代文字―消された超古代の日本 (徳間文庫)

2009年12月16日(水) 編集

庭園

曇り後晴れ

流星を觀察してゐたら風邪をひきかける。都内ではどうしても空が明るいので見づらくなる。

買ひ物

二月にぶくまをして、八月位にオンラインで注文して漸く今月屆いた。

ブックデザインは小形さん。それぞれの論文毎に作成環境(OS、使用書体、組版ツール)を記載してゐるのが凄い。

2009年12月13日(日) 編集

紅葉

曇り

今日も只管る。

秋季展 戦国武将と茶の湯

畠山記念館にて。澁い燒き物が多くて滿喫した。

茶入の「油屋」や「円乗坊」がよかつた。青磁香爐の「浅間」をまじまじと見る。淺間山に棚引く烟のやうに見飽きぬものらしい。

讀了

小林秀雄の恵み

小林秀雄の恵み

兩者をそれなりに永く讀んでゐたので、橋本治が小林をどう論ずるかは興味があつた。

私なりに讀み込んだ小林のイメージがあるので、丸で見當違ひな物言ひに反撥したり、思つてもない視點から宣長に對する認識を新たにした處もあつたりと忙しい。結局、論の是非をふよりも、たゞ音樂を聽くやうに本文の聲を追ひながら、頭に浮かんだ想念を眺めるだけにして居た。

2009年12月12日(土) 編集

無題

晴れ

寐てばかりゐる。冬眠したい。

吉村作治の新発見!エジプト展

古代オリエント博物館にて。

ミュージアムショップにヒエログリフスタンプセットなるものがあつて興味をそゝる。アルファベットに對應するものなのか。

2009年12月11日(金) 編集

無題

曇り

色々螺子(主に頭部)が緩んできたので有休をとつた。

THE ハプスブルク

国立新美術館にて。前もつて歐羅巴史をさらつておけばよかつたな。

好い繪が一杯あつた。繪畫だけでなく武具や工藝品も目を惹く。

2009年12月10日(木) 編集

寫本

晴れ

  • 風邪が流行る。
  • 月初めは慌たゞしいが何時になく氣忙しい。言葉が段々なくなつてくるのは何とかしたい。

フィードの切れ目が縁の切れ目

以前からはてなRSSは、フィードが直ぐに反映されず矢鱈と更新が遲いのだが、今月邊りから愈々使ひづらいものとなつた。サイトによつては全く更新が反映されず*1、甚だアテにならない。

(beta版の)ウヱブサアビスに過度の期待と思ひ入れは禁物*2なので、忽々に別のRSSリーダーへの移行を開始する。

讀了

オラリティも氣になるし、メディア論まで手を擴げると纏められないな。

*1:はてなドメインは割と拾はれてゐるやうな。

*2:永年はてなを使用すると嫌でもその事を學ぶ。

2009年12月06日(日) 編集

無題

晴れ

文学フリマともじもじカフェへ行く。

文学フリマ

あまり時間が無かつたので、見本をみて氣になる册子をチェックする。殆ど装丁と組版しか見てゐなかつたな。

買つたもの。

  • Mosaic(南山大学文学研究会)
  • 本が売れなくなった理由をわかりやすく考える(出版評論社)
  • 彼女の傍点(中村さやか)
  • 「掌の小話」「空の御坐」(河村塔王)*1
  • 同人作家のためのフォントの本1〜3

もじもじカフェ 第20回「欧文活字とカリグラフィー」

今囘も中味のつまつた内容だ。實演も交へたお話はとても勉強になる。

*1:使用書體を記載するべきだらう。

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