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2009年10月31日(土) 編集

無題

某日

  • 夢の中でも寐てゐるのは疲れ過ぎなのだらうか。
  • 流石に半袖だけで過ごすのは無理があるやうな。

みたもの/黄庭堅・伏波神祠詩巻/万葉集/美しの和紙

黄庭堅・伏波神祠詩巻〜中国大書家の気に触れる〜

永青文庫美術館にて。支那の書はもつとみたい。

〈万葉集1250年記念〉万葉集〜享け継がれるその思い〜

早稲田大学図書館にて。

美しの和紙―天平の昔から未来へ

サントリー美術館にて。2mのあかり(イサムノグチ)が面白かつた。

賣店で紙見本帳を販賣すればいゝのに。

讀了

ビートルズとアメリカ・ロック史―フォーク・ロックの時代

ビートルズとアメリカ・ロック史―フォーク・ロックの時代

最近(と云ふ訣でもないが)の考證や研究の話は新鮮で樂しく讀んでゐる。「マイルスの夏、1969」はまだ單行本にならないのかな。

2009年10月25日(日) 編集

無題

みたもの/鉄―137億年の宇宙誌/学術標本の表現/染野夫妻陶芸コレクション

鉄―137億年の宇宙誌

東京大学総合研究博物館にて。頗る樂しい。或一つの物質から、宇宙、環境、考古、歴史、化学と止めどなく景色が弘がる。

キュラトリアル・グラフィティ――学術標本の表現

http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2009CuratorialGraffiti.html

日本の古人骨をまじまじとみる。時代毎に結構異なるのは初めて知る。

日本人の骨 (岩波新書 青版 477)

日本人の骨 (岩波新書 青版 477)

染野夫妻陶芸コレクション―リーチ・濱田・豊藏・壽雪―

東京国立近代美術館工芸館にて。荒川豊藏と三輪壽雪を纏めてみるのは初めて。どこか取付端がないやうで居て、段々目が慣れてくると途端に惹き付けられて了ふ。

白萩茶碗の「若水」「陽炎」がよかつた。

今週の買ひ物

NHK 日めくり万葉集 Vol.10 (NHK「日めくり万葉集」シリーズ)

NHK 日めくり万葉集 Vol.10 (NHK「日めくり万葉集」シリーズ)

冷泉家・蔵番ものがたり 「和歌の家」千年をひもとく (NHKブックス)

冷泉家・蔵番ものがたり 「和歌の家」千年をひもとく (NHKブックス)

東京都美術館へ行く前に芸術新潮も讀んでおいた方が良ささう。

芸術新潮 2009年 11月号 [雑誌]

芸術新潮 2009年 11月号 [雑誌]

蘆江怪談集 (ウェッジ文庫)

蘆江怪談集 (ウェッジ文庫)

明治文壇の人々 (ウェッジ文庫)

明治文壇の人々 (ウェッジ文庫)

今月のウェッジ文庫も正かな遣ひ!

2009年10月24日(土) 編集

八重洲

曇り後雨

丸善の松丸本舗を見に行く。書店と云ふよりも個人の本棚を其の儘晒したやうな感を受けた。見せ方が凝つてゐるので眺めてゐて飽きないし面白いのは慥かだ。

「デザイン書編集者のしごと」展

美篶堂にて。編輯者の爲事は多岐に亙る。

美術出版社の小さなフライヤーに、高岡昌生著『欧文組版 組版の基本とマナー』の告知が! 來年二月刊行豫定。

2009年10月22日(木) 編集

曇り後晴れ

流星を觀察しようと思つて夜中に表へ出てみた。雲もなく晴れ渡つてゐたが、丸で流星らしきものは見えない。

加賀名物

金澤のお菓子、柴舟を食す。袋の文字だが、これは加賀なのか。

f:id:funaki_naoto:20091027020446j:image:h200

因に下は釋懷素の賀(草書)

f:id:funaki_naoto:20091027020445j:image:h200

メモ

日本のルールは間違いだらけ (講談社現代新書)

日本のルールは間違いだらけ (講談社現代新書)

羅馬字表記の問題點や常用漢字、JIS漢字を取上げてゐる。

王朝百首 (講談社文芸文庫)

王朝百首 (講談社文芸文庫)

さういへばあの講談社文芸文庫でも、塚本邦雄は本文の表記が正字正假名の儘なので意外に思つた。

本文データ制作は講談社プリプレス管理部。書體はリュウミンみたい。

2009年10月18日(日) 編集

晴れ

宿醉ひ。

買ひ物

おふでさき

  • 出版社/メーカー: 天理時報社
  • 発売日: 1952
  • メディア: 単行本

變體假名が目をひいたので手にしてみた。

f:id:funaki_naoto:20091024031954j:image:w240

昭和廿七年の發行だと活版で作成されたものだらうか(氣になる處もあるが)。又この活字は自社で拵へたものであらうか*1

*1:活字鋳造機はある(企業情報)。

2009年10月17日(土) 編集

もじもじカフェ 第19回「どうする常用漢字」

  • http://moji.gr.jp/cafe/themes/019/

どう〈なる〉のではなくどう〈する〉のかと云ふ觀點。

常用漢字表の經緯や骨子を平易に語つてゐた。話さうと思へば幾らでも内容を弘げたり膨らませたりすることが出來る題材だけど、きりがない。

「広場のことば」つて岩淵悦太郎*1からきてゐたのか。

交ぜ書きが常用漢字表のバグと云ふのは、常用の語が凡て常用漢字内で表記出來る筈なのにさうはならなかつたと云ふこと。

長島と長嶋の話。

後半は參加者から質問を受けて、それを基に話を進めてゐた。漢字の話題はやはり盛り上がる。尠なくとも漢字が身近なものであり、それ故關心が高いと云ふことが伺へる。

それから制限的な施策は、不斷漢字を使用する人達にとつてお節介なものである*2と云ふことが、ちやんと共有されてゐる。それを確認できて安心した。

懇親會

小形さんとは以前から彼方此方で何度も顏を合はせて居たのだが、意外にも直にお話するのは今日が初めてだつた。色々聞いてみたいことを尋ねる事が出來た。

絵文字(顔文字)と漢字の共通點を語つてゐた*3

三省堂の方が見えて居て吃驚。

豚の舌(タン)が絶品だつた。牛と較べるとやゝ調理に手間がかゝるらしいが味は遜色ない。

Kさんと校正の話をした。作業してゐる底本がいゝ加減な所爲もあつて、丸で全集の編輯か研究者竝の校訂をする羽目になつてゐた。活字を其儘フォントで置き換へるのは六かしい。

活字を所謂現在のフォントと云ふ概念で扱つていゝものか最近疑問に思ふ。

勉誠の『文字論』は十一月に出るみたい。

*1:「試案新漢字表の考え方」言語生活 307, pp.18-27, 筑摩書房,1977

*2:たゞ教育の觀點からすると、別の違つた考がある事だらう。

*3:たとへばKaomoji Generatorをみると、云はんとした事が首肯けるかもしれない。

2009年10月16日(金) 編集

空

晴れ

  • 大麦ダクワーズを食す。
  • 風邪をひいて鼻と喉をやられる。マスクを付けた方が良ささう。
  • JGAS行かなかつたなあ。

讀了

国語審議会─迷走の60年 (講談社現代新書)

国語審議会─迷走の60年 (講談社現代新書)

明日のお浚ひを兼ねて讀んでおく。

著者の立ち位置は特に明言はしてゐないが、本書で云ふところのあたらしい現在派であらうか。しかし何かもやもやとしたものが殘る。

特別展「皇室の名宝―日本美の華―1期」

東京国立博物館にて。若沖だけで充分滿腹して了つたが、さらにそれらに劣らぬ作品の數々に壓倒される。日本美術の層の厚さはすごい。展覽會を三つ分觀て廻つたみたいな濃密な體驗だつた。

2009年10月11日(日) 編集

飾り

みたもの/静嘉堂の古典籍/オルセー美術館展

静嘉堂の古典籍 第8回 源氏物語の世界

静嘉堂文庫美術館にて。

オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォ

世田谷美術館にて。目を惹く工藝の數々。

讀了

今の時代なり世相と重ねて讀むと面白い。

註の多い本だつた。もとが論文だからさう珍しいものではないのかもしれない。尤も〈弱さ〉とは論文で論ぜられるものなのか。

2009年10月10日(土) 編集

飾り

けふの買ひ物

午后から一箱古本市ヘ行く。彼方此方でお祭りが開かれてゐる。

根津の大圓寺で坊さんの讀經を見物する。鳴りもの(木柾と云ふものらしい)が響き渡るなか朗々とした音聲でラップのやうに教を唱へてゐた。日蓮宗は賑やかで樂しい。

今日はあまり買はなかつた。

本と中国と日本人と (ちくま文庫)

本と中国と日本人と (ちくま文庫)

絵合せ (講談社文庫)

絵合せ (講談社文庫)

漱石覚え書 (中公文庫)

漱石覚え書 (中公文庫)

表記は現代仮名遣ひ。

文字は文明の乗り物―時空を超えて情報を伝える

東京都立中央図書館にて。今迄訪れたことがなかつた。

展示されてゐる藏書は圖書館のものなので、手に觸れて讀むことができた(貴重書は硝子ケース越しだ)。グーテンベルク聖書やきりしたん版*1もあつた。『伊勢物語―慶長十三年刊嵯峨本第一種 (和泉書院影印叢刊 (27))』も欲しいなあ。

*1天理大学出版部や雄松堂書店のもの。

2009年10月09日(金) 編集

有栖川宮記念公園

晴れ

  • 氣温が下がり始めると金木犀の香も引き立つ。
  • 都會育ちと云ふのもあるのだらうが、是迄颱風のさつてあまり感じた事が無かつた。
  • 突然の鼻出血。

讀了

山田孝雄 共同体の国学の夢 (再発見 日本の哲学)

山田孝雄 共同体の国学の夢 (再発見 日本の哲学)

國學の話かと思ひきや、文法と敬語の話が中心だつた。最後の章あたりから面白くなつた。

『日本文学史』で小西甚一が、山田孝雄に連歌を習つてゐた事を記してゐたが、唐突にその名が出てきて氣になつてゐた。山田の父が富山藩最後の連歌宗匠だつたのをこの本で知り漸く合點が行く。

2009年10月04日(日) 編集

花

みたもの/チュニジア世界遺産/芭蕉〈奥の細道〉からの贈りもの

チュニジア世界遺産 〜きらめく地中海文明の至宝〜

大丸ミュージアム東京にて。ポエニ語が書かれた碑をみる。これはフェニキア文字なのか。

モザイク畫は不思議な迫力があつた。

芭蕉〈奥の細道〉からの贈りもの

出光美術館にて。芭蕉の書蹟を辿る。大師流との關係が興味深い。

後半は仙厓さんの書畫を觀る。前半で見慣れぬ假名を追ひ過ぎて草臥れたので、丁度よい按配だ。初めて觀る畫も多かつた。

二册讀了

椋鳥日記 (講談社文芸文庫)

椋鳥日記 (講談社文芸文庫)

この日記が七十年代初頭の倫敦の話だと云ふのには、解説を讀む迄全く氣着かなかつた。

小さな手袋 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

小さな手袋 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

2009年10月03日(土) 編集

鴉

藤城清治 光と影展

銀座教文館エインカレムにて。

沁みる。東郷健が親戚だつたのは初めて聞いた。

八重洲ブックセンターの展示も后で見にゆく。

買ひ物

山田孝雄 共同体の国学の夢 (再発見 日本の哲学)

山田孝雄 共同体の国学の夢 (再発見 日本の哲学)

本文でも何度か触れたが、管見のかぎり、山田の伝記であれ学問論であれ、単行本の形で書かれたものはないと云ふのは意外であつた。

新編 燈火節

新編 燈火節

新編だが表記が正字正假名遣の儘なのが素晴らしい。

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