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2007年06月30日(土) 編集

曇り時々雨

古沢岩美展

板橋区立美術館にて。女性の裸體を描いた繪が多い。シュール且つエロティックであり、またポップでもある。

大田洋子の「桜の国」でも插繪を書いてゐた。

最近買つた物

暮らしの哲学

暮らしの哲学

ブックデザインは鈴木成一デザイン室。凝つてゐる。イラストももつと入れて欲しかつた。

チャパーエフと空虚

チャパーエフと空虚

東京大学「ノイズ文化論」講義

東京大学「ノイズ文化論」講義

ウィリアム・フォーサイス、武道家・日野晃に出会う

ウィリアム・フォーサイス、武道家・日野晃に出会う

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

Euler書體で數式が組まれてゐる本を、私はあまり見たことがなかつた。

地図の思想 (1965年)

地図の思想 (1965年)

こちら関西―もうひとつの情報発信基地・大阪

こちら関西―もうひとつの情報発信基地・大阪

2007年06月29日(金) 蒸し暑い滿月の夜 編集

風景

堀尾@新宿

新宿で友人のライブを聽く。タラモア・デューを飮んでゐた。

四册讀了

裏読み深読み国語辞書

裏読み深読み国語辞書

三章で述べられてゐる「広辞苑」の見出し語の配列基準の話は讀むまで氣づかなかつた。二版から三版までは、表音式假名遣ひとも現代假名遣ひとも異なる広辞苑式仮名遣いとでも云ふやうな変則的なものが用ゐられてゐた。

四章の、異字同訓の書き分け*1について考へて了ふ。これらの漢字の使ひ分けのルールが、果たして日本語の傳統的な表記習慣によるものなのか。

本文中に山田俊雄のコメントがあるので引用する。

ぼくは戦前の辞書が掲げる漢字表記が一般の言語生活の表記を反映したものなのかどうかに疑問を持っているんだ。特に和語に当てた漢字は曲者だ。生の言語資料にもとづいてのことではないと思うよ。気軽に訓がどうのこうのという人は世の中に多いが、どこまでわかって言っているんだろうね。

ともかく、戦前の辞書も今の辞書も、漢字の表記法指示は厳密に調べたものを根拠にしているとはいえないと思う。日本語と漢字表記の結びつきについて、責任のある答えが用意されていないんだ。少なくともぼくは責任をもって答えられない。ぼくの知るかぎり明治以降の文献に関して本格的な表記資料がいまだにないんだから。まして異字同訓は手探りの状態にあるといっていい。もちろんわれわれ(筆者注・編者)も個々に努力はしているけど、辞書を手掛かりに漢字表記を考える場合には、そうした限界を考慮に入れておく必要がある。

国語辞書事件簿

国語辞書事件簿

これほど自分の好みを前面に出した文を発表するのは初めてのことである。記者は、文章を書く場合に好悪の感情に左右されないようにという教育を受けている。原則として“わたしを消した”文章を書く。本書はそんなふうにいわゆる客観的な立場で書いたものではない。

著者もさう書いてゐるのだが、どつか扇情的な處が五月蝿く感ぜられた。

国語辞書 誰も知らない出生の秘密

国語辞書 誰も知らない出生の秘密

五章と六章で辭書と擴張新字體について觸れてゐる。著者はここで、自身が抱いてゐたある常識が覆されて、大きな衝撃を受けたと書いてゐる。

漢字には確たる正字が存在し、それは漢和辞典などでいつでも確認することができる、と信じこんでいたが、それはじつはとんでもない幻想であることを思いしらされた。

正字とは何か? またはどのやうに正字に就いて語るべきか。

*1:例へば、暖かい/温かい、計る/測る/量る…等

2007年06月26日(火) 編集

職場にて

  • Adobe CS3 アップグレードを購入。
  • 職場のMacがどんどん増殖してゆく。

けふの買ひ物

エスペラント―異端の言語 (岩波新書)

エスペラント―異端の言語 (岩波新書)

日本の神話・伝説を読む―声から文字へ (岩波新書)

日本の神話・伝説を読む―声から文字へ (岩波新書)

キルケゴールの言葉 (人生の知恵)

キルケゴールの言葉 (人生の知恵)

裝幀は望月通陽

私の探偵小説 (1978年) (角川文庫)

私の探偵小説 (1978年) (角川文庫)

「新カナヅカイの問題」がのつてゐる。

読書と人生 (新潮文庫 み 5-3)

読書と人生 (新潮文庫 み 5-3)

パスカル (1953年) (岩波新書〈第145〉)

パスカル (1953年) (岩波新書〈第145〉)

2007年06月24日(日) 編集

雨のち曇り

昨夜、少し横になるつもりが寐込んでしまひ、起きたら昼過ぎになつてゐた。

池本さやか写真展再び

友人を連れてまた寫眞とダンスパフォーマンスを觀に行く。それぞれまつたく異なつた踊りだつた。時折(ダンサーの)子供が亂入するのだが、それも亦樂し。

HAPPY-GO-LUCKY@六本木鳥良

六本木の鳥良にてHAPPY-GO-LUCKYを觀る。一度マイクを使はずに歌ふところを見てみたかつたが、今ではさういふのは難しいだらう。

シーバスリーガルを後先考へずがぶ飮みしてゐたが、あまり後に殘らなかつたので意外だつた。

2007年06月23日(土) 編集

無題

森山大道写真展

新宿一丁目のPLACE Mにて。面白さうなスペースだつた。

写真日記今日の空

美しい朝燒け。

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これは夕燒け。

f:id:funaki_naoto:20070623185122j:image:h200

讀了

110頁の「時間の美意識」は、字間の美意識ではないだらうか。

けふの買ひ物

任侠沈没 (1) (ニチブンコミックス)

任侠沈没 (1) (ニチブンコミックス)

組み合せの妙がある。しかしこゝまでをかしな未知の領域に話が進み出すとは。

2007年06月22日(金) 夏至 編集

堀尾@阿佐ヶ谷ヴィオロン

  • 友人のライブへ行く。
  • 思いがけぬ出會ひがあつて樂しかつた。何故かしらかういふ事が起る。
  • また飮み過ぎて、あれこれ氣焔をあげる。歸る時、既に午前三時半で北東の空は白み渡る。段々と夜が明けてゆくのを見ながら歩くのも惡くない。

2007年06月19日(火) 編集

外箱

職場にて

カフェ・ザッハー(Cafe Sacher)のザッハトルテを食す。外箱もお洒落だ。

2007年06月17日(日) 編集

電話

池本さやか写真展―時間と空間、身体と意識、言葉にはない写真でなくてはいけない理由

半藏門のJCII CLUB 25にて。會場でダンスのパフォーマンスを觀る。

時間と空間に對する言葉以外のもう一つの表し方を意識する。

2007年06月16日(土) 編集

紫陽花

晴れ

定例會に出席。まだ具合が惡い。

讀了

本書のおかげで再びヘエゲルへの興味が呼び起された。ありがたい。アドルノ自身の辨證法にも興味をもつた。

2007年06月15日(金) 編集

晴れ

写真日記今日の空

梅雨は何處へ。

空の寫眞 空の寫眞 空の寫眞 ビルと空の寫眞 空の寫眞

ロシア皇帝の至宝展〜世界遺産クレムリンの奇跡

江戸東京博物館にて。昨日に引き續き魯西亞の世界に浸る。歴史のおさらひにもなつた。

正教のイコンを色々みる。ウスペンスキー大聖堂の映像には壓倒される。

きらびやかに飾られた工藝品や寶飾品の數々をみてゐるうち、かなり草臥れて了つた。どうも淡泊なのか、絢爛豪華と云ふのに馴染めない。

国立ロシア美術館展

木曜に東京都美術館にて。十九世紀頃の魯西亞の繪畫を觀る。好い繪が一杯あつた。光の描寫が印象に殘る。

イヴァン・アイヴァゾフスキーはおつそろしい繪を書くものだ。アイヤ岬の嵐とか月夜には痺れた。あと幾つか眼を引く肖像畫があつた。

2007年06月14日(木) 編集

funaki_naoto2007-06-14

  • 梅雨入り。
  • 先週からの暴飮暴食がたゝる。調子が戻るまで時間が掛かる。

最近買つたもの

国語辞書 誰も知らない出生の秘密

国語辞書 誰も知らない出生の秘密

お言葉ですが…〈8〉同期の桜 (文春文庫)

お言葉ですが…〈8〉同期の桜 (文春文庫)

文春の連載が打ち切りになつたので、この先文春から文庫は出ないものと思ひ込んでゐたのだが、發刊されてゐた。少し複雜な心持ち。

日本語のしゃれ (講談社学術文庫 445)

日本語のしゃれ (講談社学術文庫 445)

今囘で五刷。

さまよえる湖〈上〉 (岩波文庫)

さまよえる湖〈上〉 (岩波文庫)

さまよえる湖〈下〉 (岩波文庫)

さまよえる湖〈下〉 (岩波文庫)

探險や冒險譚つて大好き。

時間と自己 (中公新書 (674))

時間と自己 (中公新書 (674))

三册讀了

最近讀んだもの。

ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)

考へ中。感想みたいなのは幾つか浮かぶが、たゞの反應みたいな言葉だけで濟ますと云ふ氣分にもなれなかつた。何かがひつかかる。

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

一種の思考實驗によつて、世界征服も社會に於ける一つの行爲や活動として捉へることで、改めて社會の仕組みや成り立ちを浮かびあがらせてくれる。オチもきいてゐた。

尤もよくよく考へると、私はあんまり世界征服に興味がなかつた。モンテーニュではないが「世界で最も高い玉座の上にあがつても、やはり我々は我々の尻の上に坐るだけである」。

もう一つ。ここでは善惡に就いて、あくまでも社會の道徳通念みたいなものに沿つて語られてゐるが、では自己の倫理に關する善惡は、果たしてどのやうに語られるべきか。それはまた別の話。

2007年06月10日(日) 編集

アラビア書道実演

もじもじカフェ第7回「アラビア書道の世界」

阿佐ヶ谷のバルトにて。何かしら予習をしてから臨まうとも思つたが、結局手ぶらで赴く。

知らない世界を知る事は樂しい。單に文字の事だけでなく、歴史や文化といつたことまで話が廣がるのも面白い。

書は人なりと云ふ言葉があるが、アラビアでは、書はまさに神なのであらう。

あと狩野さんや、kaz(id:karpa)さんと初めてお話した。アラビア文字の本を見せて貰つたり、あれこれ四方山話。

懇親會

料理が美味しい。畑で採れたばかりの大根がよかつた。

麥酒はヒューガルデン・グランクリュを飮む。絶品。流石に翌日の事を考へて自重した。明日が休みだつたら、毎度の如く朝まで過ごすことだらう。

けふの買ひ物

會場にて購入。

次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家

次郎と正子―娘が語る素顔の白洲家

文化人類學からみた言葉の世界について。

karpakarpa 2007/06/13 03:21 日曜日はありがたうございました。狩野さんともはじめてでいらしたのですね。こんどお会ひできるときはもうすこしゆつくりと :-)

2007年06月09日(土) 編集

パイプ

曇り

友人に勸められてSTANWELLのパイプを購入する。葉つぱはW.Ø. Larsenにしてみた。まさかこの歳になつてから初めて煙草飮みになるとは思つてもみなかつた。

友人のレクチャーを受けつゝパイプを咥へる。紙卷よりは面白いやうに感じた。それにしても意識してみると、煙草を吸へる處は本當に少ないものだ。

2007年06月08日(金) 編集

栗田,大久保@阿佐ヶ谷ヴィオロン

阿佐ヶ谷のヴィオロンにて栗田妙子(piano)・大久保かおり(bandoneon)のデュオを聽く。

今まで聽き逃してゐたことを後悔した。いつも凄い演奏なのだらうけれど、今晩はさらに特別な演奏だつた。

友人とまた遲くまで飮み、久し振りに歩いて歸る。

2007年06月06日(水) 芒種 編集

職場にて

  • マッサージチェアがきた。
  • インドカリーをご馳走になる。とても美味しいのだが、いつも食べ過ぎて苦しくなつて了ふ。
  • 葬式から建築まで色々な話をした。

けふの買ひ物

平凡パンチ1964 (平凡社新書)

平凡パンチ1964 (平凡社新書)

編集狂時代 (新潮文庫)

編集狂時代 (新潮文庫)

二册讀了

ブレイク詩集 (平凡社ライブラリー)

ブレイク詩集 (平凡社ライブラリー)

矢張り繪も見てみたい。

フォーエバー・ヤン―ミュージック・ミーム〈1〉

フォーエバー・ヤン―ミュージック・ミーム〈1〉

とても樂しく讀む。考へさせられる本。

2007年06月03日(日) 編集

「蒼海 副島種臣 全心の書」展

五島美術館にて。はじめて觀た書だけれど、凄く好きになつた。樂しい。

ラジオ深夜便

こころの時代

熊谷榧氏のお話「熊谷守一「ひとりたのしむ」」を聞く。また要町の美術館に行きたい。

深夜便アーカイブス

今月から「朝の訪問」と云ふ番組が放送されてゐる。今囘は志賀直哉川端康成のインタビュー。

インタビュアーが國語國字問題のことを、川端康成に質問してゐたのが意外だつた。けれどちやうど、このインタビューが昭和三十六年の秋頃*1に行はれてゐるから、話題に觸れてゐてもをかしくはない。

川端康成は割と表音主義よりのことを言つてゐた。

*1:この年の春に國語審議會で五人の委員が脱退を宣言した。

2007年06月02日(土) 編集

窓越しの猫

白隱を觀る

今日が最終日だつたので慌てて觀に行く。

白隠和尚 禅僧の書画」展

永青文庫にて。澁い建物だつた。

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この近邊の風景つて、都心ではあるやうでゐて、なかなか無いかもしれない。

f:id:funaki_naoto:20070602142737j:image:h150

幾つかの書は以前にもみた事がある。達磨が格好よい。

見てゐた時に丁度地震があつた。

「永青文庫所蔵 白隠画の逸品」

會津八一記念博物館にて。

白隱の畫は實にポップだつた。觀音圖(背景を黒にしてゐるのも斬新だ)をみてゐてさう思ふ。坊主と云ふよりもイラストレーターみたいだ。

常設展のコレクションも面白い。

けふの買ひ物

国語精粋記―大和言葉の再発見と漢語の復権のために

国語精粋記―大和言葉の再発見と漢語の復権のために

表記は正字正假名。

説文入門

説文入門

2007年06月01日(金) 編集

花

晴れ

  • 氣が附いたら金曜日。
  • 最近は更新してゐないから長年日記はあまり恩惠が得られない。

二册讀了

ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫)

ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫)

論理と倫理。

どうも私は、ツルツルした氷の上に居るみたいだ。

ウィトゲンシュタイン (平凡社ライブラリー)

ウィトゲンシュタイン (平凡社ライブラリー)

非常に魅力的ではあるが、同時に、付合ひづらい人物だと思ふ。

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