はてなの茶碗 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter


2007年03月31日(土) 編集

無題

曇り

年度末。

堀尾@阿佐ヶ谷ヴィオロン

友人のライブを聽く。夜櫻を見ながら歩いて歸ると朝になつてゐるし。

「はじめまして」の名刺展

印刷博物館にて。凝つてゐるものや、お洒落なものが多い。あれこれ見ながら、名刺を持つことの意味合ひを考へる。

企劃展はないので、常設展を觀た。印刷工房「印刷の家」は面白さうだ。

けふの買ひ物

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活字文明開化―本木昌造が築いた近代

  • 出版社/メーカー: 印刷博物館開館
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 図録

2007年03月29日(木) 編集

さくら

晴れ

  • 春爛漫。暑いくらゐの陽氣。
  • 櫻が綺麗。
  • 味噌豚骨を食す。
  • 久方振りに本を何十册か處分した。

けふの買ひ物

2007年03月25日(日) 編集

雨後曇り

定例會に出席。靄がかかつたやうな天氣。

けふの買ひ物

文字の母たち Le Voyage Typographique

文字の母たち Le Voyage Typographique

印刷・製本は大日本印刷。

偶像の黄昏・アンチクリスト (イデー選書)

偶像の黄昏・アンチクリスト (イデー選書)

2007年03月24日(土) 編集

無題

シュルレアリスム展〜謎をめぐる不思議な旅

シュルレアリスムの作家は、どうも好き嫌ひが極端に出て了ふ。惹き附けられるものと、目もくれないものの差が、作品毎によつてもかなり大きい。クレーやミロ、マグリットなどは割とお氣に入りなのでよく見てゐた。初めて見たポール・デルヴォーは面白かつた。

ハンス・ベルメールの寫眞もあつた。丁度次囘の企劃展は澁澤だ。あと常設展のルフィーノ・タマヨの版画はよかつた。

2007年03月23日(金) 編集

無題

職場にて

健康診斷を受ける。流石にこの時期は割と空いてゐる。

診斷結果は特に去年と變はりなし。

けふの買ひ物

初めて聽いたモノラル・ヴァージョンにやられて了つた。この音像に私は滅法弱い。勿論サイダー77のステレオmixにもぶつ飛ぶ。

レココレの特輯も讀む。

MOONRIDERS CM WORKS 1977-2006

MOONRIDERS CM WORKS 1977-2006

2007年03月21日(水) 編集

静嘉堂文庫美術館

春分

  • 休日出勤
  • 櫻が咲き始めた。

荘厳された神仏の姿―仏画・仏像・垂迹―

日曜に佛畫を觀る。静嘉堂文庫美術館はとても好い氛圍氣の處だつた。

最近讀んだもの(四册讀了)

小林秀雄とウィトゲンシュタイン

小林秀雄とウィトゲンシュタイン

生憎私にはそんなに樂しめなかつたが、それは小林秀雄とウィトゲンシュタインの兩者に、私がとことんいかれて了つてゐるからだらう。

著者はお酒が好きだと云ふことはよくわかつた。

ここにないもの―新哲学対話

ここにないもの―新哲学対話

野矢茂樹を讀んでゐると、時々村上春樹を聯想することがある。文章が似てゐると云ふ訣ではないし、文體だつて違ふんだけれども、何故か。

「考へる」と云ふ事をよく示せてゐる内容だつた。插畫の植田真は、私好みの畫だけれど、何處かで他にも目にしてゐたかもしれない。

裝幀とブックデザインは鈴木成一。兎に角かなり凝つてゐる。

2007年03月17日(土) 編集

夕陽

曇り時々晴

写真日記今日の空

  • 夕陽。流石に日が長くなつてきてゐる。
  • 今日も寒い。
  • 川崎大師に參詣する。子供の時以來かもしれない。

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これぞ浮世絵新春展

川崎の砂子の里資料館にて。無料でこれだけのものが見られるのは驚きだ。素晴らしい。

四册讀了

これがニーチェだ (講談社現代新書)

これがニーチェだ (講談社現代新書)

<子ども>のための哲学 講談社現代新書―ジュネス

<子ども>のための哲学 講談社現代新書―ジュネス

私・今・そして神 開闢の哲学 (講談社現代新書)

私・今・そして神 開闢の哲学 (講談社現代新書)

凄く變だけれど、とても面白く讀む。これを讀むと永井さんは一貫して同じ事だけを考へてゐるのが分る。

『時間は実在するか』を先に讀んでおいた方がよかつたかもしれない。

あと『ネコを撮る』を讀む。まだとんと猫に出逢はない。

2007年03月16日(金) 編集

狸の燒き物

器を觀る

あちこち廻る。

ジャポニスムのテーブルウエア展

松下電工ミュージアムにて。日常生活の中で実際に使われたジャポニスム作品と云ふことで、割とたゞ觀ると云ふだけでなく、身近にあるものとして馴染みやすさを實感出來た。どんな料理で使はれたのだらう。

一角には、コレクションを用ゐてコーディネートされた、テーブルセッティングが幾つかある。一つの纏まつた小宇宙が作り出されてゐた。これを見てゐると、流石にかういふものは日本には無いものだと思ふ。

志野と織部展

出光美術館にて。燒き物を觀るのは草臥れる。しかも志野と織部ときては、もう片時もこちらの眼を休ませてはくれない。いつそずつと目をつぶつてゐたい位だ。

けふの買ひ物

国語学原論〈上〉 (岩波文庫)

国語学原論〈上〉 (岩波文庫)

漢字と假名は變へられてゐた。泉下の時枝先生の胸中や如何。

図説 江戸文字入門 (ふくろうの本)

図説 江戸文字入門 (ふくろうの本)

ゆの字ものがたり

ゆの字ものがたり

2007年03月15日(木) 編集

曇り

寒くなつた。

渡辺禎雄 型染版画展

  • 丸善にて。驚いた。
美しい少年・ナザレのイエス

美しい少年・ナザレのイエス

讀了

色々な事を考へさせられる本。

最近買つたもの

少年少女のための論理学

  • 作者: 沢田允茂
  • 出版社/メーカー: 牧書店
  • 発売日: 1958/12
  • メディア: 単行本

結構高度な内容だと思ふ。

ナンダロウアヤシゲな日々─ 本の海で

ナンダロウアヤシゲな日々─ 本の海で

裝幀と插畫は内澤旬子

ネコを撮る (朝日新書 33)

ネコを撮る (朝日新書 33)

ルリユールおじさん

ルリユールおじさん

沁みる。

ここにないもの―新哲学対話

ここにないもの―新哲学対話

この本を本屋で探す時、私は店員に向かつて「ここに『ここにないもの』はありますか」と尋ねるべきなのだらうか。

そしてもし店員が『ないもの、あります』を差し出してきたら……と夢想する。

2007年03月11日(日) 編集

無題

東京製本倶楽部展 本の国、本のかたち

目黒区美術館区民ギャラリーにて。

元宮内廳書陵部の櫛笥節男氏による和裝製本の實演を見學する。「折本」と「袋綴」がどのやうに作られるかを眼の邊に出來るなんて滅多にない。二時間立ちずくめで疲れたけれど滿喫した。

宮内庁書陵部 書庫渉獵―書写と装訂

宮内庁書陵部 書庫渉獵―書写と装訂

目打ちに對する指の添へ方や、刷毛で糊を塗る手捌き等を注視しながら、これは職人だなあと月竝みに感じてゐた。遣ひ込んだ道具(尺定規*1や數々の木片)も樂しい。机の上にあがつて裁包丁*2で紙を器用に切り始めたのには驚いた。

實演の後、展示されてゐる澤山の本達を見る。幾つかの展示では、手袋をして實際に本に觸れられるのがよい。うつとりとして了ふ。普段は見過ごして了ふ、本の持つ物としての在り方が、より強く意識される。アダナ印刷機で刷られたものもあつた*3

チェコ絵本とアニメーションの世界展

同じく目黒区美術館にて。十八時迄開いてゐるのはありがたい。

ヨゼフ・チャペックの線と色はとても好み。ヨゼフ・ラダの描線は、まるで中世獨逸の木版畫みたいだ。クヴィェタ・パツォフスカーの〈アルファベット〉の色遣ひは印象に殘つた。

*1:長さの單位が尺寸の世界だ。

*2:柄の無い四角い片刃の包丁

*3:津村明子「創作 大出張」

2007年03月10日(土) 編集

無題

最近のこと

  • 丸善でラウル・デュフィリトグラフを見る。
  • 「この世界の片隅で」を讀む。
  • 週刊新潮の「人間自身」に最終囘が掲載されてゐたので驚いた。
  • 會合に出席。

堀尾@阿佐ヶ谷ヴィオロン

トリオ(ts/ss, tp, gt)の演奏を聽く。至福の一時を過ごす。

タラモア・デューを飮む。

こころの時代

瞽女唄ネットワーク会長鈴木昭英氏の「瞽女が村人の心に残したもの」を聞く。

【インフォシーク】Infoseek : 楽天が運営するポータルサイト

撥音は直して欲しい。現在は修正されてゐる。

最近讀んだもの(五册讀了)

哲学的な何か、あと科学とか

哲学的な何か、あと科学とか

オンラインのコンテンツを基にして書籍化する時、版面のデザインとか、組版のコンセプトとかどうやつて決めたのかが、何となく氣になる。この本だと意圖がよく掴めなかつた。

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)

單に飜譯に纏はることだけでなく、日本語の文字表記に關する、ありとあらゆる問題に常に直面してゐるのではないか。擽りの多い小氣味好い文章で書かれてゐるが、扱つてゐる題材は、決して輕いものではない。著者の本意には反するかもしれないが、讀み進む内、とても笑ふどころではなくなつてきた*1

でも矢張りこの本は魅力的で、それはに、著者の言葉に對する、柔軟かつ健全な姿勢に、私はうたれた。

西田幾多郎 <絶対無>とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス)

西田幾多郎 <絶対無>とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス)

氣に入つたフレーズ。

ここで天才とは、並外れて頭がいいというようなことではなくて、むしろ逆に、普通の人が即座に(あるいは最初から)分ってしまうことがなぜかどうしても分らず、しかも信じがたいほどあきらめが悪く、執拗にその理路を問い続ける一種の化け物のことである。だから、凡人とはこの場合、ときには並外れて頭がよく、普通の人がなかなか分らないようなことでも即座に理解してしまうような才人のことである。こう規定するなら、西田幾多郎が大天才(超弩級の哲学的な化け物)であったことは疑う余地がない。

この〈シリーズ・哲学のエッセンス〉つて誰が企劃・編輯してゐるのだらう。隨分大膽であると常々思ふ。

ページと力―手わざ、そしてデジタル・デザイン

ページと力―手わざ、そしてデジタル・デザイン

讀みたい讀みたいと思つてゐたらこの間二刷が出てゐた。とても刺激的な内容だつた。組版つて奧が深い。

本文はヒラギノ(W3)と游築五号仮名(W3)。

重力のデザイン―本から写真へ

重力のデザイン―本から写真へ

『ページと力』よりも更に挑撥的な版面だ。たゞ凝つてゐると云ふのではなく、何等かの意思があることは感ずる。組版の話だけでなく、寫眞の批評もよかつた。

本文はFOT-筑紫明朝とFOT-筑紫ゴシック。Proを使つてゐるのなら、印刷標準字體にも氣を遣つて欲しかつた(あと「真逆」なんて使つてゐるし)。DTPだと無視される傾向にあるのだらうか。これだけ物が見える人でも、漢字や語彙への意識は、全く別の事になつて了ふのだらうか。

*1:寧ろ笑ふしかない状況でもある、とも云へるのだけれど。

2007年03月04日(日) 編集

本日

本日

本は草書だ。

晴れ

  • 春の陽氣。
  • 定例會に出席。
  • 次囘のもじもじカフェは不參加。

けふの買ひ物

君自身に還れ 知と信を巡る対話

君自身に還れ 知と信を巡る対話

  • 取り扱つてゐる書店が限られてゐるみたい。
  • シンプルなカヴァー。裝幀は古内ジュン(EDP graphic works)。
  • まさかこのやうな形で新刊を手にする事にならうとは……
五十音図の話

五十音図の話

漢字の字体と筆跡鑑定

漢字の字体と筆跡鑑定

現代筆跡学序論 (文春新書)

現代筆跡学序論 (文春新書)

数に強くなる (岩波新書)

数に強くなる (岩波新書)

祖父江慎の「坊っちやんの顔100年」が凄い。

山下雅寛山下雅寛 2007/03/07 12:25 池田晶子氏が亡くなってしまい、ショックですね。

funaki_naotofunaki_naoto 2007/03/08 01:54 はじめまして。萬感交々至ると云ふやうな心持ちです。
「死にはせぬどこへも行かぬ こゝに居る たづねはするな ものは云はぬぞ」(一休)

2007年03月03日(土) 編集

晴れ

  • 十三夜。月が綺麗。
  • 梅を見る前に木蓮が咲き出した。
  • 休日出勤。

生死事大

死なない人間は居ないと云ふことを、分つてはゐるつもりだつたが、いざ死なれてみると、矢張り私の心は動いて了ふ。

哀悼

謹んで哀悼の意を表すといふ弔電用の文句があるな。あゝいふ全く形式的な決り文句は、どこの國語にもある。何故あるかといふと、これはやはり、さういふ空虚な文句を呪文のやうに唱へる人が、その人自身の言葉にならぬ想ひで、その内容を滿たす爲にあるのだ。更に言へば、それは死といふものが謎である證據でもある。

小林秀雄「三島君の事」

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