はてなの茶碗 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter


2006年09月30日(土) 編集

晴れ

木下杢太郎の全集を讀みに、池袋の圖書館に行く。驛前はダンサー達で一杯だつた。

けふの買ひ物

+designing volume 02 特集:色。 (MYCOMムック)

+designing volume 02 特集:色。 (MYCOMムック)

色の特輯。

日本のことばと古辞書

日本のことばと古辞書

三省堂|日本のことばと古辞書

忘れかけてゐた言葉

忘れかけてゐた言葉

三省堂|忘れかけてゐた言葉

詞苑間歩―移る時代・変ることば 続

詞苑間歩―移る時代・変ることば 続

三省堂|詞苑間歩 移る時代・変ることば 続

假名は正假名で書かれてゐるのだが、漢字が新字だつたり正字だつたりとまちまちで、字の選擇にどのやうな意圖があるのかがよく分らない。

漢字百珍―日本の異体字入門

漢字百珍―日本の異体字入門

2006年09月29日(金) 編集

オブジェ

最近外食續き

ココイチの黒カレー*1を食す。この色は香辛料の所爲かと思つてゐたら烏賊墨によるものだつた。カレーらしからぬ感じだつたが美味しい。

三册讀了

ことば散策 (岩波新書)

ことば散策 (岩波新書)

ことばの履歴 (岩波新書)

ことばの履歴 (岩波新書)

實に好い文章だと思ひながら讀んでゐた。言葉に關する知識やら蘊蓄といつたことよりも、先づ豐かな語り口に痺れて了つたのだ。もつともつと讀みたくなつたので、『詞苑間歩』*2も探し出すことにしよう*3

ことば談義 寐ても寤ても

ことば談義 寐ても寤ても

日本の古い表記の伝統やら、仮名遣いやら、漢字の使い方やら、本当に滅びたんだなという実感を強く持ちました。つまり、教育されていないわけです。それから、自ら開発しようと思っても、当用漢字、現代仮名遣いのものが自分の身辺にあって、それ以外のものは遠い所にあるというような人たちがものを書きはじめたわけでしょ。古いものを読もうとしても、古いものが新しい皮を被ってるわけです、文庫本なんか。だから、断絶しているんです。ほんとにアメリカに負けた、その属国になって、日本語は滅びつつあるんだなという思いを、実に強く感じました。

手を拱いて*4ゐるのも詰まらないので、何かしらその先(或いはその手前と云ふか)の事を考へてはゐる。

*1:期間限定メニュー

*2三省堂-詞苑間歩

*3:假名遣も直されてゐないし

*4:「こまぬく」か「こまねく」かと云ふ話もあつた。23 こまねく

2006年09月28日(木) 編集

雨後曇り

  • 雨があがつたら、矢鱈と蒸し暑い。
  • 中華料理店で特製炒飯を食す。豆板醤が效いた辛目の炒飯だつた。

けふの買ひ物

デザインの現場 2006年 10月号 [雑誌]

デザインの現場 2006年 10月号 [雑誌]

文字だけを全面に出した表紙だ。格好良いけどかういふデザインつて難しいと思ふ。

表紙や目次に使はれてゐる書體がちやんと記してあるので、目立つてゐるタイトルの書體がイワタ明朝體オールドであると私にも分つた。

マイルスを聴け!〈Version 7〉 (〔双葉文庫〕)

マイルスを聴け!〈Version 7〉 (〔双葉文庫〕)

何となく今囘は單行本で出すのではないかと思つてゐたら文庫だつた。

入門!論理学 (中公新書)

入門!論理学 (中公新書)

昔から野矢茂樹に對して、何故か喰はず嫌ひのところがあり、今迄讀んでゐなかつた。これを機會に少し讀んでみる。

小川悦司の「これであなたもDTMusician」

http://www.shobi.ac.jp/feature/dtm/

結果

  • 楽曲を提供する人 適性度 26%
  • 「劇伴」を作る人 適性度 76%
  • ゲーム会社で音楽を作る人 適性度 97%
  • 楽曲をアレンジする人 適性度 78%
  • クラブシーンで仕掛ける人 適性度 76%
  • 音楽データを作る人 適性度 51%
  • 音楽プロデュースする人 適性度 50%
  • 表現する人 適性度 49%

ゲームは兎も角、會社勤めに向いてゐるのは當たつてゐる。

2006年09月25日(月) 編集

真島恵理ダンスエマージ『孤独のかたち Thousand Forms of Solitude』

俳優座劇場にて觀覽する。素晴らしいダンスに浸り、絶妙な體の動きに心奪はれる。時々、何故か無性に言葉の無い世界に憧れる。

歸りに伊太利亞料理店でパスタを食す。ワインが美味しい。

ヤマグマヤマグマ 2006/09/28 10:09 無駄がないということは、美しいことですね。
「キャンティ」お値段の割には(見栄っぱり!)
美味しかったですよね。

funaki_naotofunaki_naoto 2006/09/29 00:16 どれもそれなりに結構な値段だつたので少し驚きました。場所柄かもしれませんが。

2006年09月23日(土) 編集

堀尾@阿佐ヶ谷ヴィオロン

ライブを見に行き歩いて歸る。

始皇帝と彩色兵馬俑展

江戸東京博物館にて。等身大位の像を見る。兵士達の顏が、型から起こしたみたいに均一でなく、一人一人全く異なつてゐた事に驚いた。實際に居た人達を直にモデルにしてゐると云ふ説があるが、それも宜なるかなと云ふ氣になる。

讀了

『常に諸子の先頭に在り』を讀む。萬感交々。

2006年09月22日(金) 編集

曇り

  • 職場にてあれこれ動きがあつた。
  • 雲呑麺を食す。
  • 金木犀が咲き始めた。もう秋。

けふの買ひ物

常に諸子の先頭に在り―陸軍中將栗林忠道と硫黄島戰

常に諸子の先頭に在り―陸軍中將栗林忠道と硫黄島戰

表記は正字正假名。發行元の慧文社で編輯したのだらう。印刷は(株)エーヴィスシステムズ

2006年09月18日(月) 編集

マンダラ展 チベット・ネパールの仏たち

埼玉県立近代美術館にて。ネパール、モンゴル、ブータンチベットなどの佛像や佛畫、曼荼羅を見る。最近の二十世紀位のものが多い。ヒンドゥーや他の神々の影響が可成り這入つてゐるからか、矢張り日本とは氛圍氣が異なる。モンゴルのレリーフがよかつた。

今迄曼荼羅を平面のものと認識してゐたのだけれど、實は立體として認識出來ることに初めて氣が附く*1

常設展もいゝ繪が多くてとても樂しめた。

二册讀了

グレン・グールドといっしょにシェーンベルクを聴こう

グレン・グールドといっしょにシェーンベルクを聴こう

音樂の話なのだけれど、音樂の話ではない。かういふ考へ方はクラシックの世界にのみ見られる、またはクラッシクでなければ浮かびあがらない何かなのだらうか。私はクラシック外の人間だし、哲學と云つて濟ませられれば意外でもないけれど、でも突詰めるとこれは音樂の話になる。

パイドロス (岩波文庫)

パイドロス (岩波文庫)

こちらは再讀。盛り澤山の内容なのに、實はページ数が可成り少ないことに後で驚く。

2006年09月17日(日) 編集

曇り後雨

  • 定例會に出席。
  • Operaブラウザを使ひ始める。Firefoxは機能の多さや、はてなとの聯繋が抜群なので重寶してゐるのだが、如何せんメモリを矢鱈と喰ふ。

二册讀了

日本の電子音楽

日本の電子音楽

二章のインタビューが矢張り面白い。知らない分野ではあるが、魅力的な人達が一杯居る。音樂に就いて考へさせて呉れるかういふお話はなかなか聞けない。

600ページ以上の本で、章毎に結構内容が異なる。どう云ふ風に本文を組んでゐるのか體裁を意識してみた。あと53ページ(下段)に誤植がある。

デザインの輪郭

デザインの輪郭

デザインの話なのだけれど、詩のやうであり箴言でもあり哲學のやうでもある。すごく「ふつう」と云ふか「自然」でもある。

この本は段落の行頭を一字下げにしない體裁にしてゐる。でも何故か違和感がない。

けふの買ひ物

和本入門 千年生きる書物の世界

和本入門 千年生きる書物の世界

文字の歴史 (「知の再発見」双書)

文字の歴史 (「知の再発見」双書)

腐敗性物質 (講談社文芸文庫)

腐敗性物質 (講談社文芸文庫)

2006年09月16日(土) 編集

RAKI

曇り時々晴

  • 久し振りに太陽を拜む。
  • 例によつて仕事以外の記憶が云々。
  • Google Earthで遊ぶ。樂しい。

職場にて

希臘旅行のお土産にお酒(RAKI)とグラスを貰ふ。

2006年09月10日(日) 編集

最後の夏空

写真日記今日の空

暑い一日だつた。

文字講座

東洋美術学校にて服部一成氏のお話『私のデザインと文字』を聞く。デザインと云ふ言葉にし難い事柄を、説明とかロジックとしてではなく、言葉にし難い儘に語つてゐたのがよかつた。以下内容を簡單に覺書。

  • 前半は、一囘性、即興、瞬間といつたものをキーワードにあれこれ。
  • キュピーハーフの廣告に使用してゐる手書き文字に就いて。手で文字を書くことの意味。
  • JR東日本キャンペーン「TRAING」に關して、車窓からの風景に就いて。
  • 「ホクリクのフランス人*1」に出演してゐたモデルの女性に簡單な日本語を書いてもらつた*2。その時書かれた文字をみて衝撃を受けたこと。
  • 李禹煥の、線らしい、線そのものを引く練習に就いて。
  • 寫眞家の中平卓馬氏との仕事で、中平氏が「僕以上でも僕以下でもなく」示して欲しいと云ふやうな事を云つた。
  • 百圓のものは百圓のデザインをしたい。
  • 好みの書體は、歐文ならFuturaやHelveticaなどであり、和文だと太ゴB101とイワタオールドを擧げてゐた。
  • 田村隆一の詩集(『腐敗性物質 (講談社文芸文庫)』か?)から幾つか詩を取上げる。デザインに對する思ひの丈を、恐らく詩を介して述べてゐたやうに思はれる。
  • 流行通信でのエディトリアル・デザインに就いて。
  • 後半は一貫した主題がなかつたので少し焦點がぼやけたやうに感じた。
  • 質疑應答も面白かつた。デザインに取り憑かれてゐること、自分自身をシニカルであると云ふ風に語つてゐた。

*1JR東日本 テレビCMギャラリー

*2:CMにも使はれてゐる。

2006年09月09日(土) 編集

曇り

この一週間、仕事以外の記憶がない。

光の世界展

駒場博物館にて。光の性質に關する樣々な展示が樂しい。ナトリウム燈や左右反轉鏡の見え方は新鮮だ。

二册讀了

忙しくても本は讀む。

人間にとって科学とはなにか (中公新書 132)

人間にとって科学とはなにか (中公新書 132)

科學論や概論としてではなく、寧ろ著者が漏らしてゐるやうに内省だつたり告白みたいな處が出てゐるのが面白いし健全だと思ふ。

友人のような音楽

友人のような音楽

茲で紹介されてゐた早速ジェリー・ジェフ・ウォーカーを聞いてみた。

この本の内容は『洋楽で育ったぼくらの話 (エイ文庫)』で鈴木カツ氏が提唱するフラット・ミュージック*1と通ずる處があると思ふ。ジャンルやスタイルといつた事ではなくて、さういふ音樂の在り方に強い興味がある。

*1:舞臺の高さの無い音樂。目の前で演奏される音樂と云ふ謂。

2006年09月03日(日) 編集

晴れ

横網町公園へ行く。慰靈堂で默祷。そして震災復興記念館を默々と見て廻る。兩方とも伊東忠太が設計したと云ふ。

すぐ側にある舊安田庭園に立ち寄る。直ぐに園内を一周出來る程の小振りな庭園だつた。隣の両国公会堂は老朽化が進み今は使はれてゐない。さういへば昔一度だけ中に這入つたことがある*1

時空のデザイン展

東京大学総合研究博物館にて。宇宙物理學者の佐藤勝彦氏の解説を聞いたりする。

カーナビゲーションなどのGPSに一般相對性理論が深く關つてゐる話は面白かつた。

「標本は語る」展も開催されてゐる。

*1:この時觀に行つたのは、慥か93春ゴールデンエクストラフィルムショーだつた。

2006年09月02日(土) 編集

  • 晝に出勤して、夕方飮みに行つてお喋りして歸る。
  • DTP WORLD九月號を讀む。
  • 晝の日差しは強いけれど空氣は秋の氣配。夜になると蟲の聲が凄い。

二册讀了

『漢字伝来』を讀む。割と專門的な内容だつた。私は研究者ではないから、專門的な事柄よりも、最近は漢字を學んだ先達の苦勞を想ふ。

『かな―その成立と変遷』を讀む。前半の假名の發生のところは『漢字伝来』と重なる部分も多い(それだけ資料が限られてゐると云ふ事なのだらう)。著者はどちらかと云ふと「書」としての假名を扱つてきたと云ふので、後半は假名と云ふより書の話が中心になる。假名が定著した平安時代のところでこの本は終つて了ふのだが、明治三十三年の小學校令施行規則までの流れはどうなつてゐるのだらう。

2006年09月01日(金) 編集

隅田川

二百十日

週の初め頃に、喉が痛み出し、腋の邊りに違和感を抱く。それだけでなく、次の日には頭も痛くなり出したので、何かをかしいと思つたらどうも風邪をひいてゐたみたいだつたが、次の日その事に氣付いた時には殆ど治り掛けてゐた。

嚔や鼻水はまだをさまらない。

讀了

空間の謎・時間の謎―宇宙の始まりに迫る物理学と哲学 (中公新書)

空間の謎・時間の謎―宇宙の始まりに迫る物理学と哲学 (中公新書)

ライプニッツ繋がりで讀む。昔から宇宙論が好きで入門書の類ひをよく讀んでゐた(でもきちんと理解出來た試しはない)。

著者は、ライプニッツの考へが現代の宇宙論を先取りしてゐると云ふ事に驚いてゐるのだが、時空(や時空に關する論)がどのやうなものであれ、要は時空に對する人間の捉へ方が變らないと云ふ事ではないのか。物理學は時間や空間を相手にするが、哲學の側からすると、時空に對する認識の形式の方を問題とするのではないか。

たゞそれだと、ライプニッツではなくカントの話になつて了ふだらう。實際、この本の中では、カントに就ては意圖して退けられてゐる。

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