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2006年04月30日(日) 編集

スタンド(工事中)

觀戰

府中の東京競馬場天皇賞・春を見る。二周目の三コーナーからゴール迄、私の口は開きつぱなし。あれは本當に馬なのか。

讀了

とても面白く讀む。西歐のアルファベット社會の話ではあるけれど、私が文字や言葉に就て考へる時の前提に、茲で語られてゐる幾つかの要素(視覺的樣式と觸覺・聽覺的樣式の對立等)が何かしらの形で私にも影響を齎してゐると感じた。私は多分視覺に偏り過ぎてゐる。

活版印刷文化に内在する視覺的劃一性や均質性、反復可能性による影響が、茲日本に於いてどのやうに現れたのか、そして國語に齎したものは何なのかと云ふ事を私は知りたい。當てずつぽうで云へば、恐らく明治から始まつたと思ふけど、誰か研究してゐる人はゐるのだらうか。

AkimboAkimbo 2006/05/01 07:23  お久しぶりです。わたしは天皇賞を錦糸町のウイングで見ました。後半、「そろそろちょっとだけ本気出すかな」という雰囲気で順位が上がりはじめたころから、自分のひざががくがくするのを止められませんでした。鳥肌もたっていたような。周囲の人が「あれれ、早いよ、あはは、早い早い……」と感嘆していました。天才のワザに接すると、もう笑うしかないんですよね。

AkimboAkimbo 2006/05/01 07:26 あ、ごめんなさい間違えました。
誤: ウイング
正: ウインズ

karpakarpa 2006/05/01 22:21 活版史の正確なことがわかり始めたのがこの十年ですし、また、その関係のも正確な理解を以て臨むひともさうゐないやうなので、まだまだでせう。

猪川猪川 2006/05/02 00:24 勿論これからの研究に俟つところが大きいのだとは思ひますが、講談社選書メチエ『日本を意識する』所収の、鈴木広光「立ち現れた「日本語」のすがた」があるいは参考になるかもしれないと思ひました。

funaki_naotofunaki_naoto 2006/05/02 02:40 >Akimboさん
ご無沙汰してます。私も變な顏をしてゐただらうなあと思ひます。

> karpaさん
茲は一つ、karpaさんに先鞭を附けて頂ければ(人任せ)。

>猪川さん
有難うございます。早速探してみます。

2006年04月29日(土) 昭和節 編集

曇り一時雨

  • 早寐早起き休日出勤。
  • 薬膳カレーを食す。氣は心。

けふの買ひ物

6-feat

6-feat

どこの棚に置かれてゐるのか判らず、店内を迂路々々と探し廻る。

森雪之丞の名を知つたのは隨分遲かつた。普段、洋樂やインストゥルメンタルばつかり聞いてゐたので、未だに作詞家を意識する事が少ない。

それでも樂曲は當時から幾つか聞いてゐたから「悲しみよこんにちは」や「君たちキゥイ・パパイア・マンゴーだね」を聞いてゐて、懐舊の念を抱く。二十年も前の曲だ。前者が玉置浩二、後者が中原めいこ自身の作曲だと云ふのは初めて知る。

2006年04月26日(水) 編集

オブジェ

曇り

  • 風邪を引く。鼻と喉の具合が惡い。
  • 職場にて、産休中の同僚が赤ん坊を連れてきた。抱つこしたら泣出しはしなかつたが、あまりこちらには興味が無ささう。
  • この間知つた假想デスクトップ環境を實現出來るAbout Desktop Managerはとても便利。

2006年04月23日(日) 編集

コンサート@阿佐ヶ谷ヴィオロン

またヴィオロンへ行く。今日はクラッシクのコンサート。ヴァイオリンとピアノの二重奏でモオツァルトやベエトオヴェンのヴァイオリンソナタ*1等を聞く。好い心地。

昨日のライブでは結構ピアノの調律が合つてゐなかつたと聞いてゐたのだが、今日聞いたら別段變でもなかつたし、普通に彈いてゐた。一日で直したのだらうか。

最近買つたり聞いたもの

久し振りにCDを幾つか購入した。

イン・ザ・ランド・オブ・ドリームス

イン・ザ・ランド・オブ・ドリームス

最近よく聽いてゐる。私は若い女性か御爺さんのヴォーカルが好きみたいだ。

もう十年たつて了つたのか。

宮城道雄の演奏が收められてゐる。

ファミリーミュージック

ファミリーミュージック

帶にあるやうに慥かに8-bit Jazzだつた。私はいつもCMYK(カラー)とごつちやになつて了ふ。業界によつて呼び方が違ふらしい。

Heavy Duty vol1

Heavy Duty vol1

*1:「春」やK.304

2006年04月22日(土) 編集

晴れ

某定例會へ出席。

堀尾@阿佐ヶ谷ヴィオロン

ヴィオロンにて友人のライブを聞く。サン村田の話は凄かつた。世の中は廣い。遲くなつたので歩いて歸る。

トマソン観測センター報告発表会

金曜に阿佐谷南の香染美術畫廊へ行く。寫眞を見ながら思はずにやにやとして了ふ。樂しい。物件の状況を記した解説がまたいゝ味を釀し出してゐる。トマソンの面白さつて、寫眞に映し出された物體に思ひもよらない言葉や意味附けやが與へられるのも大きいと思ふ。

今でもこんな奇妙なのがまだまだ都内に一杯ある。報告用紙を貰つたので、もつと歩き廻つて私も物件を見つけてみたい。

けふの買ひ物

あれこれ。

誰も寝てはならぬ(5) (ワイドKC モーニング)

誰も寝てはならぬ(5) (ワイドKC モーニング)

まだまだ連載が續いてゐるのは喜ばしい。

世界の音を訪ねる―音の錬金術師の旅日記 (岩波新書)

世界の音を訪ねる―音の錬金術師の旅日記 (岩波新書)

岩波新書赤版のデザインが變つた。カバーに36ポかな*1が遣はれてゐる。新書にCDが附いてゐるのも斬新だ。でもこのCD Single を聞ける環境が今の私にはなかつたやうな。

ちんちん電車 (河出文庫)

ちんちん電車 (河出文庫)

ふしぎの植物学―身近な緑の知恵と仕事 (中公新書)

ふしぎの植物学―身近な緑の知恵と仕事 (中公新書)

空間の謎・時間の謎―宇宙の始まりに迫る物理学と哲学 (中公新書)

空間の謎・時間の謎―宇宙の始まりに迫る物理学と哲学 (中公新書)

あと『ライトノベル「超」入門』と『グーグル―既存のビジネスを破壊する』も買つた。

*1:どつちだらう。

2006年04月20日(木) 編集

風景

穀雨

  • 強い風と激しい雨から一轉して午後は晴天に。時折風に吹かれた花瓣が舞ふのが美しい。文字通りの花吹雪。
  • 職場にて筍を貰ふ。早速鍋を用意して煮込む。合間にカレーを作る。
  • Googleのロゴがジョアン・ミロ風だつた。うまいなあ。今日が誕生日だつたのか。

アルフォンス・ミュシャ版画展

丸の内の丸善にて。ミュシャを間近で見るのは初めて。

2006年04月19日(水) 編集

立ち讀み

  • さんさん録を讀む。最終囘。最終頁で蝶が飛んでゐるのは判る。たゞ二匹*1なのは何か意圖があるのだらうか。
  • クイックジャパンの對談(大瀧・山口)を讀む。なかなか音樂の話にならないところが面白かつた。大瀧さんらしいスタンスだ。音樂は音樂だけでは語れないのかもしれない。

讀了

『法然の衝撃』を讀む。これを讀みながら、野嵜さんのよく云ふ絶對の觀念を持つてゐない日本人とか「人の上の人」しか認めない日本人と云ふやうな捉へ方は一面的であるやうにも思へてくる。勿論一般論として(又は我身を顧みても)日本人が絶對の觀念を持ち合せてゐるとは云へないかもしれないが、少なくとも日本の精神史に於て、絶對に類するもの*2が、日本人によつて見出されてゐた事はこゝに書き添へて置きたい。

*1:或いは二頭と書くべきか。

*2:私が信徒だつたら「絶對」と書いてもいゝのだけれど。

2006年04月15日(土) 編集

大生垣障碍

中山大障碍

中山競馬場にて觀戰。流石に櫻は殘つてゐなかつた。

天氣は好いが風は強く頗る寒い。正直觀戰どころではなかつた。寒さから云へば、暮れの大障碍の方が嚴しい筈なのだが、春の寒の戻りは妙に堪へる。

レースはカラジが連覇する。十一歳と云ふ年齡には驚く。障碍馬は息が長い。あとこの馬の名を聞くと漢文訓讀をいつも聯想して了ふ。

レース前に場内で、グランドナショナルを放映してゐた。いつ見ても凄いレースだ。

2006年04月14日(金) 編集

櫻

十六夜

  • 雲一つ無い月夜の櫻は美しい。
  • 職場にてプリンタと挌鬪する。ズボンがトナーで眞黒になつた。

四册讀了

シュタイナー入門 (ちくま新書)

シュタイナー入門 (ちくま新書)

この書を讀み、シュタイナーを讀んだ時に感じてゐた取つ附きにくさが、何に由來してゐるのかが明かになつた。案の定と云ふか「オカルト」と「キリスト」が、私にとつて躓きの石である。この二つに對する感情的な抵抗は持ち合せてゐない積りでは居る。たゞ隔たりはある。

隱されたものや靈的な事柄(或いは宗教)に對する態度に就て、色々と考へさせられる。たゞ現時點では、私はシュタイナーを通してそれらを探究する事は無いと思ふ。

無宗教からの『歎異抄』読解 (ちくま新書)

無宗教からの『歎異抄』読解 (ちくま新書)

佛教の中でも特に眞宗は私にとつて肌に合ふので、一氣呵成に讀み進む。「無宗教からの〜」と謳つてゐるから、てつきり著者は無宗教を説いてゐるのかと思ひきや、寧ろ宗教心に滿ち溢れてゐる書き振りなので、もつと他の著作も讀んでみたくなつた。

日本人はなぜ無宗教なのか (ちくま新書)

日本人はなぜ無宗教なのか (ちくま新書)

人はなぜ宗教を必要とするのか (ちくま新書)

人はなぜ宗教を必要とするのか (ちくま新書)

無思想・無宗教と云ふ言葉だけで濟ませてゐたが、宗教に對する私の物の感じ方や、思考の枠組が改めて言葉にされてゐたので、これらは讀んで非常に勉強になつた。矢張り私も現代に生きる日本人だつた。

2006年04月12日(水) 編集

職場にて

  • 京都土産のゆばふ餅を食す。「京のおぶみそ」も貰つた。
  • エクセレンス「99%カカオ」を食す。甘つたるいのよりかは、ビターなのが好みだけれど、流石にこれは一口齧つて驚いた。過ぎたるは猶及ばざるが如し。
  • 飛び込みの營業が増えると四月だなあと思ふ。

買つたり讀んだり

本屋で『おもしろ古典教室 (ちくまプリマー新書)』を讀んでたら福田恆存の名が出てきたので、少し意外に思つた。そして以下を購入。

大阪弁「ほんまもん」講座 (新潮新書)

大阪弁「ほんまもん」講座 (新潮新書)

法然の衝撃―日本仏教のラディカル (ちくま学芸文庫)

法然の衝撃―日本仏教のラディカル (ちくま学芸文庫)

2006年04月09日(日) 編集

讀了

『漢文の素養』と『犬は「びよ」と鳴いていた』を讀む。

勅撰和歌集の古筆展

澁谷の東急本店にて。春敬記念書道文庫の收藏品から、數々の名蹟を展示してゐる。充實した内容の割に、人も少なくゆつくりと見られる。

隣の秀華書展も覗く。寫經や篆書がよかつた。

学校用品店

渋谷ロゴスギャラリーにて。

本展は、長年にわたり学校用品を扱ってきた専門卸・小売業者の倉庫に眠っていたものから現行品まで、通常、一般には市販されることのない、“かつての子供たちにとっては懐かしい”、“いま見ても優れている”品々を中心に選りすぐり、展示即売するものです。

LOGOS GALLERY - 懐かしの時代にタイムスリップ!「学校用品店

實に懷かしい。學校に關する記憶には樣々な事が思ひ浮かぶけど、物や道具に關するものも多くを占めてゐる。

けふの買ひ物

シュタイナー入門 (ちくま新書)

シュタイナー入門 (ちくま新書)

無宗教からの『歎異抄』読解 (ちくま新書)

無宗教からの『歎異抄』読解 (ちくま新書)

向こう町ガール八景

向こう町ガール八景

氣になる作家。

散歩もの

散歩もの

これは築地活文舎五号仮名か。

f:id:funaki_naoto:20060409201110j:image:h120

2006年04月08日(土) 編集

上野の空

写真日記今日の空

長閑けき春の空。

最澄と天台の国宝展

東京国立博物館にて。經文や目録は人が多くてゆつくり見られなかつた。佛像は澤山あつたので心行く迄眺める。

聖衆来迎寺藏の十五幅ある大きな六道繪はよかつた。日々の戒めとして、かういふ地獄繪圖を傍らに置きたくなる。

その後、法隆寺宝物館で聖徳太子像や繍帳を見る。

写真日記花

館内にて。どちらもバラ科のサクラ屬。

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菊桃。慥かに菊の花瓣に似てゐる。

f:id:funaki_naoto:20060408163238j:image:h160

一葉(イチヨウ*1)。サトザクラの園藝品種と云ふ。

灌佛會

谷中靈園へ立ち寄り、散り際の櫻竝木を拔け護國山天王寺でお詣り。御釋迦樣に甘茶を注ぐ。

境内で人懷つこい野良猫と遊んでゐたら甘茶を飮みそこなつた。

*1:字音假名遣だとイチエフか。

2006年04月06日(木) 編集

晴れ

神社の境内で、スポットに照らされてゐる夜櫻の下で宴會が行はれてゐる。夜櫻は綺麗だけど、わざわざこんな寒い夜に地べたに腰を降ろしてまで見る氣にはなれない。

買つたり讀んだり

  • さんさん録を讀む。
  • エソラの「青い花」を讀む。慥かに表紙にはびつくりさせられる。
  • 『考える人』の坪内祐三の連載を讀む。最終囘は福田恆存。
  • 買つたもの
知を開き 情を養う 国語の底力 (産経新聞社の本)

知を開き 情を養う 国語の底力 (産経新聞社の本)

イワマン日記で知つた塩原経央氏の新刊。石井勲博士の事蹟と石井式漢字教育の事が主に記されてゐる。

権力の日本人 双調平家物語 I (双調平家物語ノート (1))

権力の日本人 双調平家物語 I (双調平家物語ノート (1))

2006年04月02日(日) 編集

曇り後雨

幾つか豫定をすつぽかす。體調と天氣の所爲にしておく。

建築家グンナール・アスプルンド展

松下電工汐留ミュージアムにて。寫眞や映像でしか窺へないが、それでも圖書館や裁判所の斬新でモダンなデザインは、分らないなりに唸らされるものがあつた。「森の墓地」の佇まひは唯事ではない。

埋葬と云ふ形式から、人は斯くも見事なものを作り出す。

土曜

某定例會に出席。

青山靈園で夜櫻見物。墓地位落着く所は他に無いと思ふ。このやうな場所を選んで墓地が作られるのか、それとも墓地の持つ性質に因るものなのだらうか。

讀了

ノヴァーリスを讀む。詩と哲學と自然科學とが入混じつたスタイル。後書きで譯者が、キルヒャーの「ロマン主義者たちは、ほかならぬ〈ロマンチックなもの〉を自分自身に寄せつけまいとした」と云ふ言葉を引いてゐて、成る程と思ふ。

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