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2005年09月30日(金) 編集

澁谷にて

ロゴスギャラリーの印刷解體展を覗く。初號の假名の活字を眺めてゐた。

隣のリブロで、日経ビズテックとランティエを立ち讀みする。

ランティエの松原先生の寄稿文は、全て正漢字なので驚いた*1

けふの買ひ物

404 Not Found - ゆまに書房〉と云ふ副題から、國語問題や、日本語の現状に就いて問題點を纏めたものかと想像した。丸谷才一や白川静先生も收録されてゐるし、交ぜ書きを批判したもの(井上ひさし)や學習指導要領のをかしさを突いた(嵐山光三郎)ものもある。

ところが、同じ本の中に、野村雅昭「漢字をつかわない日本語へ」なんてのもあつて、思はず仰け反る。一體この本の編輯者は、何を主張したくてこれらの文章を纏めたのか。訣が判らない。日本語が危ない等とどこまで本氣で思つてゐるのやら。

*1:「及」はその儘でもよかつたかも。

2005年09月29日(木) 編集

三鷹にて

暗號のやうな謎の文字。

近所の

スーパーにて北海道の物産展が。レトルトカレーとヨーグルトを買ふ。

讀了

哲学者の誕生 ソクラテスをめぐる人々 ちくま新書 549

哲学者の誕生 ソクラテスをめぐる人々 ちくま新書 549

無知の知」に就ての考察が面白かつた。

昭和に入ると、プラトンの本格的な哲学の光の下で、新たなソクラテス哲学像が誕生する。(略)今日でもソクラテス哲学の標語となっている「無知の知」という理解である。しかし、まさにこのソクラテス像こそ、西洋からの哲学受容の屈折を反映した。大いなる「誤解」に他ならない。

2005年09月27日(火) 編集

讀了

龍樹 (講談社学術文庫)』と『ウィトゲンシュタインから龍樹へ―私説『中論』』を讀む。一讀しただけでは何が何だか訣が判らなかつたと云ふ點では、どちらも然程變はりは無いのだが、個人的には黒崎さんの方が面白く讀めた。

解釋したり、勉強したりする爲に讀むのならば、中村元の方が向いてゐるとは思ふ。しかし、私の求めてゐるものはさういふものではない。

言うなれば、私は『中論』をこう理解してみようと思う、という私の一種の私論―私説―に過ぎない。それは誤解の産物かもしれない。しかし、それはそれとして私は『中論』をそのような形で私の哲学の中に取り込みたいのである。

2005年09月25日(日) 編集

三鷹にて

写真日記今日の空

風の強い日。

チャッピーフィルハーモニーオーケストラ@三鷹市芸術文化センター

三鷹市芸術文化センターにて、チャッピーフィルハーモニーオーケストラの演奏會を聽く。プログラムは、

  1. モオツァルト:フィガロの結婚序曲
  2. ガーシュインラプソディ・イン・ブルー
  3. モオツァルト:交響曲第四十番

の三つ(アンコールにスターウォーズのテーマ)を演奏した。

座席が六百位のホールに、絃樂器中心の中編成のオーケストラがよく鳴つてゐた。

ラプソディ・イン・ブルーで、太鼓やピアノ(中野孝紀氏)が加はり賑やかな演奏。ピアノは、流石にジャズとはタッチが違ふ。

けふはモオツァルトが素晴らしかつたのでとても滿足した。

神戸新聞杯

夜中にテレビでレースを確認する。目の前で起つたこれは、一體何なのだらう。

2005年09月24日(土) 編集

堀尾@阿佐ヶ谷ヴィオロン

久し振りに阿佐ヶ谷のヴィオロンへ行きライブを聽く。夏の間に改裝したと云ふのだが、氛圍氣は變はつてゐなかつたので安心した。

打上げで燒酎の蕎湯割を飮む。實に美味しいが非常に危險だ(後が)。

豫想

明日の神戸新聞杯、敢て馬券を買ふのなら、ディープインパクト以外の單勝を買つてみたい。敢てだが。

2005年09月22日(木) 編集

マウスtm

ルーブル美術館所蔵古代エジプト展

東京都美術館へ行き、エジプト展を觀る。普通の古代エジプト人の生活に焦點を當てた展示がよかつた。私達にとつて身近な物が竝べられてゐると、こちらも感情を移入しやすい。しかし展示されてゐる品々は、當り前のやうに、紀元前の(しかも更に千年以上も前の)物だつたりする。見知らぬ土地の歴史の長さは、未だ想像し難い。見てゐる此方の感覺がをかしくなりさうだ。

大道藝@上野公園

美術館の入口の處で、二月に上野で見た立松正宏氏の演奏を再び聽く。見事な演奏であり、また藝でもある。

2005年09月21日(水) 編集

呂古書房

呂古書房

神田神保町にて。

見物

先日開店したばかりの秋葉原のヨドバシカメラへ立ち寄る。流石に廣い。

先づ七階の有隣堂から覗く。專門書だけを扱つてゐるかと思つたが、普通の書店だつた。二階にもコンピュータ關聯の書籍が置かれてゐる。

場所柄なのかもしれないが、店内のアナウンスが、色んな外國語で話されてゐる(私が聞き取れたのは四箇國語迄)。それと驛の側だけあつて、場所によつてはじつとしてゐると、電車が通過する時微かな搖れを度々感じる。

2005年09月20日(火) 編集

馬鹿も休み休み言ひ給へ - 大和但馬屋日記

必讀。しかし、件のサイトがまさか書籍化されてゐたとは。驚いた。

さんさん録を讀む。

2005年09月18日(日) 編集

中山にて

觀戰

中山競馬場にて、セントライト記念とローズSを觀戰する。

菊花賞のトライアルなのだが、何か氣勢が上がらぬ。ローズSの方に注目してゐた。エアメサイアの追ひ込みが見事にはまる。道中の巧拙の差が出たのか。

若宮探索

ヲケラ街道を外れて、廣い畑の中を拔けて行く。若宮八幡神社に立ち寄り、路地裏やお寺で猫を撮る。

f:id:funaki_naoto:20050918162214j:image:w150 f:id:funaki_naoto:20050918163735j:image:w150 f:id:funaki_naoto:20050918163921j:image:w150

けふの買ひ物

般若心経ドリル

般若心経ドリル

楷書の勉強を兼ねて。このドリルの中では、お手本に楷書だけでなく、明朝體も行書もゴチックも使はれてゐるのだが、字體はどう遣繰りしたのだらう。

中村元―仏教の教え 人生の知恵 (KAWADE道の手帖)

中村元―仏教の教え 人生の知恵 (KAWADE道の手帖)

2005年09月16日(金) 編集

鴻

神田神保町にて。

或る日突然

劇的に涼しくなつた。でも、晝間はまだつくつく法師が鳴いてゐる。

ドレスデン国立美術館展

国立西洋美術館へ行き、ドレスデンのザクセン選帝侯のコレクションを見て廻る。それぞれ七つのセクション毎にテーマを設けて展示してゐた。

Sect. 1「美術収集室」では巨大な集光鏡や望遠鏡、天球儀やら製図用具など、十六世紀の科学計測機器が集められてゐる。

Sect. 3「イタリア」の、ベルナルド・ベロットの風景畫がよかつた。ヴェネツィアやドレスデンの風景が眼前に廣がるかのやうな、これ程見通しのよい繪は初めてだ。

Sect. 4「フランス」で、ローズカット・ダイヤモンドの裝身具一式に目を奪はれる。多數のダイヤの煌めきに、文字通り、目が眩むとはこの事かと納得する。

Sect. 5「中国と日本の工芸」ではマイセン磁器を澤山見た。繪附けのお手本として支那や日本の磁器と竝べてゐたのは面白い。

常設展

廣いし、結構な數の展示がある。教科書で見た事がある繪も幾つか。流石にかなり草臥れた。

ロダンの彫刻を澤山見る。お馴染みの「考へる人」や「青銅時代」がよかつた。

視点・論点

小林秀雄に学ぶ話し言葉の魅力」(茂木健一郎)を見る。十分間ではたいした内容にはならないけど。

no title

生物名の表記は『現代仮名遣い』に因らねばならぬというのは間違いであることが明白となった。

2005年09月15日(木) 編集

職場にて

利き酒大會*1を行ふ。置いてあつた日本酒を中心にあれこれ飮む。口にしたのを覺書。

寿喜心
愛媛で金賞をとつた酒。吟香が強く、甘い吟釀酒。
加儀屋
これも愛媛の酒。無濾過の純米酒。やや甘い。
北光
水尾
信濃の酒。辛口。これは飮み易い。
浦霞
飮み易い。

寿喜心以外は純米酒。利酒と言つても味はふ餘裕もなく、只管飮むだけ。出來れば燗で温めて飮んでみたかつた。翌日全く酒が殘らず、爽快な心持ちだつたので、矢張りよい酒だつたのかもしれない。

*1:所謂飮み會。

2005年09月13日(火) 編集

夕暮れ時の空

写真日記今日の空

今日の(ではない)空の寫眞。

殘暑

三十度を超えると覿面に堪へる。

けふの買ひ物

細野晴臣インタビューTHE ENDLESS TALKING (平凡社ライブラリー)

細野晴臣インタビューTHE ENDLESS TALKING (平凡社ライブラリー)

單行本が刊行されたのが十三年前。當時は圖書館で借りて讀んで、その内購入する積りでゐたのだが、結局その儘時は流れて過ぎていつた。また讀めるやうになつて嬉しい。

今度は、この本の續編が讀んでみたい。細野さんの九十年代からの活動を纏めた本つて、何かあつただらうか。

上陸 (河出文庫)

上陸 (河出文庫)

初期短編集。一部はユリイカの特集の時に目にしてゐた。私は普段滅多に小説を讀まないのに、小実昌さんの小説だけは、今でも何故か追ひかけてゐる。

沖縄の言葉と歴史 (中公文庫)

沖縄の言葉と歴史 (中公文庫)

何時讀めるのやら。

2005年09月11日(日) 編集

二百十日

雨降りなので家に居た。勉強を兼ねてOSXにTeXのインストールを試みる。

試行錯誤の結果、JIS X0212 for pTeXの統合パッケージを入れた。OTF.styも入れて外字を使へるやうにした。パッケージをインストールするだけでいいのは有難い。

表示はTeXShopで行ふ。この設定も難儀した。

2005年09月10日(土) 編集

噴水

東京国立博物館特別展

特別展「遣唐使と唐の美術」

唐の文物を見る。三彩の色遣ひは私の好み。

特別展「模写・模造と日本美術」

私は、物を見るのではなく、物に附いた言葉を見てゐるだけの事が多々あるので、今囘も摸寫や模造といつた言葉に躓いてどうにも落着かなかつた。しかしぶらぶら見て廻る内、言葉が意味を成さないやうな物の數々に壓倒されていつた。竹内久一の佛像や横山大觀の畫には驚かされたし、森川杜園の九面觀音立像は實に凄い。

大倉正之助/アジナイホール@東京国立博物館

本館のエントランスホールにて、大倉正之助とアジナイホールの演奏を聽く。

先づは大倉正之助氏の大鼓で「三番臾」「獅子」を奏する。「いよぉぉぉぉぉ」と唸りながら鼓をポンポンと鳴らす。絶妙な間だ。かういふ場も作用してゐるのか、傳統藝能と云ふよりも、新手のヴォイスパフォーマンスかと見紛ふ程の斬新な印象を受けた。

アジナイホールは馬頭琴の二重奏。「優駿」「踊る心」二曲を演奏する。よい曲だつた。樂器によつて旋律から受ける印象が變はるのか、アジアの物とも西洋の物とも云へないやうな不思議な音樂だ。然氣無いブルース。

そして兩者の共演で「天女」、「優駿」(アンコール)を聽く。違和感は全く無かつたが、どうやつて互ひの間を取つてゐるのだらう。

東洋館アジアギャラリー

特別展を廻ると、なかなか他の展示を見る餘裕が無い。今日は最後に東洋館を覗いて行く。あまり馴染みの無い地域の文物が見られるので興味深い。

ベトナムの五彩や青花、明の釉裏黒唐草文鉢、朝鮮の粉青鐵繪等、どれも目を奪はれて了ふやうな物ばかり。いゝ物を澤山見た。

2005年09月09日(金) 編集

キリン「生茶」

東京驛丸の内北口にて。

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これが丸明オールドだらうか。この間の「上海冷茶」といい、キリンは氣になる書體を使ふ。

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これは何だらう。

石川忠司と保坂和志の對談(『群像』十月號)を讀む。

2005年09月07日(水) 編集

風の強い日

  • 職場にて葡萄を食す。
  • さんさん録を讀む。

けふの買ひ物

活字に憑かれた男たち

活字に憑かれた男たち

「変体活字廃棄運動」の事が知りたかつたので手にしてみた。

活字の周辺に官僚の手がのびて、巧妙に統一や規格がささやかれるとき、活字にとっては、かならずしもしあわせな時代とはいえないことをまなびました。

Amazonのレビュー

欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)

欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)

karpakarpa 2005/09/09 23:01 片鹽さんは「氣を置かないといけない」文章を書く人だと思ひます。まあ、そのはうが讀者の姿勢としてよいはうへ導かれるのかもしれませんが。

funaki_naotofunaki_naoto 2005/09/10 00:52 >「氣を置かないといけない」
これは難しいですね(因に私にとつては聞き慣れない言廻しでした)。讀む時は留意してみます。

2005年09月05日(月) 編集

敷地内にて

KEK OPEN HOUSE 2005

日曜日に高エネルギー加速器研究機構KEK)の一般公開を觀に行く。筑波へ行くのは二十年ぶり。

とても樂しい一日を過ごす事が出來ました。

2005年09月03日(土) 編集

某定例會へ行く。自家製の美味しい梅干しを食す。

2005年09月01日(木) 編集

花

遠くへ行きたい

興味があるので、私も行く積りでゐます。宜しければご一緒しても構はないでせうか。

讀了

哲学探究』をやつと讀み終る。これでもまだ早く讀み過ぎたかもしれない。續いて『確実性の問題』を讀み始める。

yms-zunyms-zun 2005/09/02 02:46 ご同行頂けるなら是非。

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