2005年09月30日(金) 編集
けふの買ひ物

書きたい、書けない、「書く」の壁 (シリーズ日本語があぶない)
- 作者: 丸谷才一
- 出版社/メーカー: ゆまに書房
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 単行本
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
〈404 Not Found - ゆまに書房〉と云ふ副題から、國語問題や、日本語の現状に就いて問題點を纏めたものかと想像した。丸谷才一や白川静先生も收録されてゐるし、交ぜ書きを批判したもの(井上ひさし)や學習指導要領のをかしさを突いた(嵐山光三郎)ものもある。
ところが、同じ本の中に、野村雅昭「漢字をつかわない日本語へ」なんてのもあつて、思はず仰け反る。一體この本の編輯者は、何を主張したくてこれらの文章を纏めたのか。訣が判らない。日本語が危ない等とどこまで本氣で思つてゐるのやら。
*1:「及」はその儘でもよかつたかも。
2005年09月29日(木) 編集
2005年09月27日(火) 編集
讀了
『龍樹 (講談社学術文庫)』と『ウィトゲンシュタインから龍樹へ―私説『中論』』を讀む。一讀しただけでは何が何だか訣が判らなかつたと云ふ點では、どちらも然程變はりは無いのだが、個人的には黒崎さんの方が面白く讀めた。
解釋したり、勉強したりする爲に讀むのならば、中村元の方が向いてゐるとは思ふ。しかし、私の求めてゐるものはさういふものではない。
言うなれば、私は『中論』をこう理解してみようと思う、という私の一種の私論―私説―に過ぎない。それは誤解の産物かもしれない。しかし、それはそれとして私は『中論』をそのような形で私の哲学の中に取り込みたいのである。
2005年09月25日(日) 編集

チャッピーフィルハーモニーオーケストラ@三鷹市芸術文化センター
三鷹市芸術文化センターにて、チャッピーフィルハーモニーオーケストラの演奏會を聽く。プログラムは、
- モオツァルト:フィガロの結婚序曲
- ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルー
- モオツァルト:交響曲第四十番
の三つ(アンコールにスターウォーズのテーマ)を演奏した。
座席が六百位のホールに、絃樂器中心の中編成のオーケストラがよく鳴つてゐた。
ラプソディ・イン・ブルーで、太鼓やピアノ(中野孝紀氏)が加はり賑やかな演奏。ピアノは、流石にジャズとはタッチが違ふ。
けふはモオツァルトが素晴らしかつたのでとても滿足した。
2005年09月24日(土) 編集
堀尾@阿佐ヶ谷ヴィオロン
久し振りに阿佐ヶ谷のヴィオロンへ行きライブを聽く。夏の間に改裝したと云ふのだが、氛圍氣は變はつてゐなかつたので安心した。
打上げで燒酎の蕎湯割を飮む。實に美味しいが非常に危險だ(後が)。
2005年09月22日(木) 編集

ルーブル美術館所蔵古代エジプト展
東京都美術館へ行き、エジプト展を觀る。普通の古代エジプト人の生活に焦點を當てた展示がよかつた。私達にとつて身近な物が竝べられてゐると、こちらも感情を移入しやすい。しかし展示されてゐる品々は、當り前のやうに、紀元前の(しかも更に千年以上も前の)物だつたりする。見知らぬ土地の歴史の長さは、未だ想像し難い。見てゐる此方の感覺がをかしくなりさうだ。
2005年09月21日(水) 編集
2005年09月18日(日) 編集

觀戰
中山競馬場にて、セントライト記念とローズSを觀戰する。
菊花賞のトライアルなのだが、何か氣勢が上がらぬ。ローズSの方に注目してゐた。エアメサイアの追ひ込みが見事にはまる。道中の巧拙の差が出たのか。
けふの買ひ物

- 作者: 福井文雅
- 出版社/メーカー: 一ツ橋書店
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
楷書の勉強を兼ねて。このドリルの中では、お手本に楷書だけでなく、明朝體も行書もゴチックも使はれてゐるのだが、字體はどう遣繰りしたのだらう。

- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
2005年09月16日(金) 編集

ドレスデン国立美術館展
国立西洋美術館へ行き、ドレスデンのザクセン選帝侯のコレクションを見て廻る。それぞれ七つのセクション毎にテーマを設けて展示してゐた。
Sect. 1「美術収集室」では巨大な集光鏡や望遠鏡、天球儀やら製図用具など、十六世紀の科学計測機器が集められてゐる。
Sect. 3「イタリア」の、ベルナルド・ベロットの風景畫がよかつた。ヴェネツィアやドレスデンの風景が眼前に廣がるかのやうな、これ程見通しのよい繪は初めてだ。
Sect. 4「フランス」で、ローズカット・ダイヤモンドの裝身具一式に目を奪はれる。多數のダイヤの煌めきに、文字通り、目が眩むとはこの事かと納得する。
Sect. 5「中国と日本の工芸」ではマイセン磁器を澤山見た。繪附けのお手本として支那や日本の磁器と竝べてゐたのは面白い。
常設展
廣いし、結構な數の展示がある。教科書で見た事がある繪も幾つか。流石にかなり草臥れた。
ロダンの彫刻を澤山見る。お馴染みの「考へる人」や「青銅時代」がよかつた。
2005年09月15日(木) 編集
2005年09月13日(火) 編集

写真日記今日の空
今日の(ではない)空の寫眞。
けふの買ひ物

細野晴臣インタビューTHE ENDLESS TALKING (平凡社ライブラリー)
- 作者: 細野晴臣,北中正和
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (60件) を見る
單行本が刊行されたのが十三年前。當時は圖書館で借りて讀んで、その内購入する積りでゐたのだが、結局その儘時は流れて過ぎていつた。また讀めるやうになつて嬉しい。
今度は、この本の續編が讀んでみたい。細野さんの九十年代からの活動を纏めた本つて、何かあつただらうか。

- 作者: 田中小実昌
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/09/03
- メディア: 文庫
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
初期短編集。一部はユリイカの特集の時に目にしてゐた。私は普段滅多に小説を讀まないのに、小実昌さんの小説だけは、今でも何故か追ひかけてゐる。

- 作者: 外間守善
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/10/01
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (4件) を見る

空の論理「中観」―仏教の思想〈3〉 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
- 作者: 梶山雄一,上山春平
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1997/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
何時讀めるのやら。
2005年09月11日(日) 編集
二百十日
雨降りなので家に居た。勉強を兼ねてOSXにTeXのインストールを試みる。
試行錯誤の結果、JIS X0212 for pTeXの統合パッケージを入れた。OTF.styも入れて外字を使へるやうにした。パッケージをインストールするだけでいいのは有難い。
表示はTeXShopで行ふ。この設定も難儀した。
2005年09月10日(土) 編集

東京国立博物館特別展
特別展「遣唐使と唐の美術」
唐の文物を見る。三彩の色遣ひは私の好み。
特別展「模写・模造と日本美術」
私は、物を見るのではなく、物に附いた言葉を見てゐるだけの事が多々あるので、今囘も摸寫や模造といつた言葉に躓いてどうにも落着かなかつた。しかしぶらぶら見て廻る内、言葉が意味を成さないやうな物の數々に壓倒されていつた。竹内久一の佛像や横山大觀の畫には驚かされたし、森川杜園の九面觀音立像は實に凄い。
大倉正之助/アジナイホール@東京国立博物館
本館のエントランスホールにて、大倉正之助とアジナイホールの演奏を聽く。
先づは大倉正之助氏の大鼓で「三番臾」「獅子」を奏する。「いよぉぉぉぉぉ」と唸りながら鼓をポンポンと鳴らす。絶妙な間だ。かういふ場も作用してゐるのか、傳統藝能と云ふよりも、新手のヴォイスパフォーマンスかと見紛ふ程の斬新な印象を受けた。
アジナイホールは馬頭琴の二重奏。「優駿」「踊る心」二曲を演奏する。よい曲だつた。樂器によつて旋律から受ける印象が變はるのか、アジアの物とも西洋の物とも云へないやうな不思議な音樂だ。然氣無いブルース。
そして兩者の共演で「天女」、「優駿」(アンコール)を聽く。違和感は全く無かつたが、どうやつて互ひの間を取つてゐるのだらう。
東洋館アジアギャラリー
特別展を廻ると、なかなか他の展示を見る餘裕が無い。今日は最後に東洋館を覗いて行く。あまり馴染みの無い地域の文物が見られるので興味深い。
ベトナムの五彩や青花、明の釉裏黒唐草文鉢、朝鮮の粉青鐵繪等、どれも目を奪はれて了ふやうな物ばかり。いゝ物を澤山見た。
2005年09月07日(水) 編集
けふの買ひ物

- 作者: 片塩二朗
- 出版社/メーカー: 朗文堂
- 発売日: 1999/11/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (9件) を見る
「変体活字廃棄運動」の事が知りたかつたので手にしてみた。
活字の周辺に官僚の手がのびて、巧妙に統一や規格がささやかれるとき、活字にとっては、かならずしもしあわせな時代とはいえないことをまなびました。
Amazonのレビュー

- 作者: 小林章
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 単行本
- 購入: 18人 クリック: 575回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2018 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
これは難しいですね(因に私にとつては聞き慣れない言廻しでした)。讀む時は留意してみます。