2005年04月29日(金) 昭和節 編集

2005 Exhibition Nurseglove
水道橋のギャラリーMonkey-farmへ行く。お目當ての1/1ボトムズ*1を觀てきた。空いてゐる時間帶(夕方頃)を見計らつて行つたので、割とすんなり中に這入れた。
只々、口をあんぐりと開けて魅入つて了つた。譬へ樣がないが、大佛を見上げてゐる時の心持ちに近いかも。スタッフの方が、ボトムズの腕をとつて肘や關節を動かすと、ギャラリーからどよめきやら拍手やらが沸起る。
ボトムズは寫眞に撮れないので、他の展示作品をいくつか撮影した。
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏の夕べ@阿佐ヶ谷ヴィオロン
平岡陽子(ヴァイオリン)と加藤由貴夫(ヴィオラ)のデュオを聽く。至福の一時を過ごした。
セットリストは以下。
- First Set
- Second Set
そしてアンコールを二曲。
ヴィオラはなかなか間近で耳にすることが出來なかつたので、けふは存分に滿喫できた。そして跳ね廻るかの如く、彈捲るヴァイオリンは實に凄かつた。
*1:スコープドッグやらブルーティッシュドッグと云ふのは、私の語彙にはなかつた。
2005年04月28日(木) 編集
讀了

- 作者: 西郷信綱
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/03/17
- メディア: 新書
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新書に解説が附いてゐるのは珍しい。でもそのお蔭で、この新書で述べてられてゐることが、それなりに理解出來たかもしれない。古代の文字の無い世界や詩學を、まだまだ私はうまく捉へられない。
2005年04月27日(水) 編集
氣になる本

- 作者: 佐竹秀雄,佐竹久仁子
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2005/04
- メディア: 単行本
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内容に就いては殆ど期待してゐない。著者自身この本を、正しい表記はいかにあるべきかを追究する立場では述べていません
と言つてゐるくらゐだ*1。
たゞ日本語の表記がどのやうなものであるのかと云ふ、その性質や問題點がよく纏まつてゐること。そして、理論的に考えることを通じて、読者の一人一人に、日本語の表記について自分で判断できる能力
を涵養させる切掛けにはなるかと思ふ。
因にこの本のインデックスの構成は、サイト再編(?)の參考になるかも。
偽悪的
頃日、或るサイトにて、敢て僞惡的に書き綴つたと云ふ文章を讀んだ。書かれた内容は兎も角として、疑問に思つたことがある。
まづ何より、「偽悪」と云ふ言葉がよく分らない。惡を僞るつて何だ。調べてみたら*2、僞善に對して造られた造語だつた。道理で坐りが惡い訣だ。
それともう一つ。これは僞惡的と稱する文章に見られる傾向なのか、それともたまたま私の接した文章のみの問題なのか判別しづらいのだが、その書かれてゐる文章が、僞惡と云ふよりは寧ろ、露惡的と呼ぶ方が妥當ではないかと感じた。
僞惡を貫くことと、露惡的であることは、實は全く關係のないことではなからうか。何故かその兩者が、混同されてゐるやうな傾向があるのではないかとも思ふ。
2005年04月26日(火) 春雷 編集
讀んだり買つたり
けふの買ひ物

- 作者: サライネス
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04/22
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連載中に殆ど讀んでゐたけれど、讀み直すのも亦愉し。
- 西郷信綱『日本の古代語を探る―詩学への道』
- 萩野貞樹『ほんとうの敬語』
- ティアズマガジン vol.72
二册讀了

カメラの前のモノローグ 埴谷雄高・猪熊弦一郎・武満徹 (集英社新書)
- 作者: マリオ・A
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/05/17
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とても密度の濃いモノローグだつた。モノローグ*1だから、聞き手のマリオさんは表には出てこないが、實際の現場では、どのやうな相槌を打ち、そして話の流れをコントロールしていつたのか。表に見えないさういふところが逆にすごく氣になる。
面白くて一氣に讀み通して了つたが、落着いて讀み直してみたい。

- 作者: 藤原正彦,小川洋子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/04/06
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私の知合ひで純粹數學をやつてゐる人も、同じやうに數學の美しさを語つてゐた。
*1:monologueつてまだ日本語にはならないと感じる。
2005年04月23日(土) 編集

堀尾・木村?@阿佐ヶ谷ヴィオロン
阿佐ヶ谷ヴィオロンにて友人のライブを觀に行く。演奏を聽くのが目當てなのであるが、最近この店の持つ音の響き、音の鳴りの方に魅力を感じ惹かれるやうになつていつた。
此處で體驗した出來事を一つ記す。
ライブが終つて、珈琲を飮みながらお喋りをしてゐたのだが、レコオドの音が會話の邪魔にならないことに氣がついた。假令、フォルティッシモが鳴らされたとしても、容易に話を聞き取ることができ、更に驚くべきことに、聞かうと思へば鳴り響いてゐる音すらも容易に判別出來る。
2005年04月22日(金) 編集
二册讀了

- 作者: 萩野貞樹
- 出版社/メーカー: リヨン社
- 発売日: 2003/09
- メディア: 単行本
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- 作者: 池田俊二
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/02/19
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あれこれ取留めのないことを考へて了ふ。自分の中でまだ纏まらないので、後で別の處に記すかもしれない。
2005年04月16日(土) 編集

中山大障碍(春)
中山競馬場にて、中山グランドジャンプを觀戰する。
豪州のカラジが勝つ。何より目を惹いたのは、直線でのブレット・スコット騎手の水車(風車?)鞭。ピート・タウンゼントもかくやと云ふ廻しつぷりだ。眼の邊にすると流石に感心する。
*1:本當は上越だから、違ふと言へば違ふのだらうけど。
2005年04月15日(金) 編集

二册讀了

- 作者: 津田大介
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2004/09/22
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- 作者: 増田聡,谷口文和
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2005/02
- メディア: 単行本
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續けて讀んだ御蔭で、音樂を巡る現在の状況を、より鮮明に見通すことが出來た。
前者があくまで、音樂「業界」だつたり、文化「産業」の問題點を浮き彫りにしてゐるとすれば、後者は更に、音樂とテクノロジーとの關りに於いて、そも「音樂」とは何かを新たに問うてゐる*1。しかも、音楽について語るために、われわれのリアリティに沿う言葉をみつけることを第一の目的にしている
と云ふ點が、とても興味深い。音樂は鳴つてゐる。しかし言葉はまだ見出せない*2。
尤も茲で、リアリティに沿ふ言葉が解答やキャッチコピーのやうに提示されてゐる訣ではなく*3、分析や攷察によつて、その道筋のやうなものを指し示さうとしてゐる。それだけでも充分な内容だと思ふ。
五章の最後では多彩な演奏があると全くおなじように、多彩な聴取が存在すること
と云ふ風にしめてゐる。若し、舊來の「音を出す(演奏する)」側が、例へばこの本を目にして、多種多樣な聽取と云ふものを意識するとしたら、どのやうなアプローチを取つてゆくものだらう。さういふのを讀んでみたいと思つた*4。
餘談
p.51脚注6の、「1976年」は恐らく1876年かと。
2005年04月13日(水) 編集

職場にて
新しいMac*1を導入する。同時に古くなつたCRTのディスプレイを幾つか液晶のものに變へたので、かなりスペースが出來た。Mac周りの整頓に明け暮れる。
あと買ひ出しに行つた人の話では、Apple DVI-VGA アダプタの在庫がかなり品薄になつてゐるみたい。
讀了

- 作者: 中山康樹
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/03/19
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淡々と書かれてゐる。中山さんのかういふ文體も好みだ。
九州じゃんがららあめん
秋葉原のじゃんがらにて、新メニューのむぎちゃん(味玉入で七百五十圓)を食す。
スープが麥味噌。こつてりではなく、割とマイルドな感じだ。私の好みでは、これぐらゐの味附けが丁度いゝ。
2005年04月12日(火) 編集
2005年04月10日(日) 編集
2005年04月05日(火) 編集
ラジオ深夜便
四月から番組の編成が變つた。いつもの演藝特選が月曜の夜に移り、土曜の夜は「民話を語ろう」と云ふ番組になつた。期待もせずつらつらと聞いてゐたが、これが存外面白い。
この日は伊藤正子さんが宮城の民話を語つた。昔話は矢張りおばあさんに限る。訥々と淡々とした話し振りが、實にいい感じだ。まんが日本昔ばなしを彷彿とさせる*1。
解説の小野和子さん(みやぎ民話の会)はかう言ふ。
(民話の筋が、よく分らないと云ふことに就いて)
その分らないところが、素晴らしくいい話だなあと思ひます。
筋が通つてゐるとか、かういふ教訓があるとか、さういふところはまるつきりなしですけど、心に殘りますでせう。
だから民話は、寧ろ分んない、訣が分んない話ほど、面白くて深いこともありますので。
言ふべきことを深く沈めて、色んなクッションや色んなものでくるんぢやつて、けろつとした顏で、出してこられるから、面白いんですけれども、時々、何だらうと思ふこともありますねえ。
*1:別に市原悦子のやうに語つてゐる訣ではないが。
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