2005年02月27日(日) 編集

文化庁メディア芸術祭
東京都寫眞美術館にて「文化庁メディア芸術祭」を觀に行く。シンポジウムを聞いたり展示を見て廻る。こゝも大勢の人出だつた。
普段パソコンをいぢる位で、ゲームもしないし、あにめも見ない私にとつて、何もかもが物珍しい。
ただやつぱり、今の自分の中での興味の方向が、こゝで展示されている作品の方には向いてゐないと云ふことは、改めて感じた。
おたく展の方はみなかつた。
2005年02月26日(土) 編集

けふの買ひ物

- 作者: 丸谷才一,山崎正和
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/11/20
- メディア: 新書
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- 作者: 藤吉慈海
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1989/04
- メディア: 文庫
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日本語は国際語になりうるか―対外言語戦略論 (講談社学術文庫)
- 作者: 鈴木孝夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/07
- メディア: 文庫
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- 作者: 久松真一,藤吉慈海
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1987/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 三浦つとむ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1976/06/07
- メディア: 文庫
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學術文庫ばかりだ。
2005年02月24日(木) 編集
2005年02月23日(水) 編集
立ち讀み
さんさん録と今週號のジャンプを讀む。ジャンプなんて、荒木先生の連載が終つて以來手にしてゐない筈。久し振りだ。
そろそろ『ぴっぴら帳 (完結編) (Action comics)』も二刷が出廻り始めてきた。
2005年02月21日(月) 編集
觀戰
東京競馬場にてフェブラリーSを觀戰する。隨分スタンドの工事が進んでゐた。本命のメイショウボーラーがレコオド勝ち。ありがたう福永。強い逃げ馬は大好きだ。
しかし出遲れたドンが掲示板にのつたのは、流石と云ふか意外と云ふか。
けふの買ひ物
府中の木内書店にて。
- 内山興正『正法眼蔵 生死を味わう』(柏樹社)
- 内山興正『正法眼蔵 弁道話を味わう』(柏樹社)
- 内山興正『正法眼蔵 法華転法華を味わう』(柏樹社)
- 内山興正『正法眼蔵 山水経・古鏡を味わう』(柏樹社)
横書き登場
屋名池誠『横書き登場』(岩波新書)讀了。非常に勉強になつた。
日本語の横書きに関しては、さまざまな「常識」「通説」が存在している。いわく、
- 右横書きは古来のもの
- 右横書きはとは、1行1字の縦書きにすぎない
- 左横書きは戦後のもの
- 左横書き化は国の政策としておこなわれた
これらはいずれも正確なものではない。
漢字や假名遣ひの表記と書字方向とを分けて考へられず、横書きで正統表記を書くのは、をかしいと云ふ難癖をつける輩や、傳統と稱して妙に縦書きに固執するなどの類ひを、眼の邊にしてうんざりしてゐた。この『横書き登場』を讀んで、私のもつてゐた疑問や、あやふやだつたところがかなり整理出來た。
たゞ茲で強調したいのは、日本語は縱書きでも横書きでも書くことの出來る、稀有な言葉であることに、もつと刮目しなくてはいけない。そして、このことに驚く事が出來る人は非常に少ない*1。
だから、縦書き然もなくば横書きと云ふやうな、どちらかの否定としてではなく、平面利用の多様性は近代の日本語が得た貴重な財産
として、その僥倖を十二分に生かしてゆきたい。
*1:私の知る限りでは、猿谷要氏くらゐ。
2005年02月19日(土) 編集
けふの買ひ物

- 作者: 酒井得元
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1984/06
- メディア: 文庫
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- 作者: 佐野光一
- 出版社/メーカー: 天来書院
- 発売日: 2004/09
- メディア: 単行本
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隸書の勉強を兼ねて。これは去年サントリー美術館でも見たかな。
日頃目にしてゐる般若心經のお手本*2をみてると、いつも考へて了ふ。果たして楷書の漢字の字形は新字體のそれと同じものでよいのだらうかと。
大概は江守賢治の『楷行草 筆順・字体字典』にある楷書の字體一覽*3を參照してゐるのだが、矢張り實際はどのやうに書かれてゐたのかが氣になつてゐた。
こゝには、歐陽詢の小楷般若心經が載せられてゐる。本當にきれいな字だ。
こころの時代
慶照寺住職宮戸道雄氏のお話「本当の自分に遇う」を聞く。すごく愉快な坊樣だ。話を聞いてゐると樂しくなる。次の話は面白かつた。
先生をしてゐた人が定年退職して、或る坊さんに、餘生に佛法を聞かせて頂きたいと言つた。そして坊さん曰く、聞いたら分るのか?と答へた。
- 先生
- いや、分らんから聞きたいのです。
- 坊さん
- 分らんから聞く。だつたら聞いたら分るのか?
- 先生
- をかしなこと言ふ、分らんから聞きたいのです。
- 坊さん
- だから、聞いたら分るのかと言ふとんだ。
かういふ問答は大好きだ。
2005年02月15日(火) 編集
けふの音樂

- アーティスト: 金子由香利
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1994/06/25
- メディア: CD
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歌だけが秀でてゐるのではなく、バックバンドとの一體感が素晴しい。痒い處に手が屆くやうな細やかさ。
2005年02月14日(月) 編集
けふの買ひ物
神保町にて。

- 作者: 大野晋,浜西正人
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1981/01/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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五十音引きではなく、意味分類による辭典は初めて手にするかもしれない。語彙を豐富に遣ひこなす程活用出來るだらうか。
2003年に復刊されたもの。表記は正字正假名。割とあちこちの古本屋でみかけてゐた。
- 『大法輪 三月號 特輯〈梵字・眞言〉入門 』(大法輪閣)
いゝ機會なので勉強してみたい。
アンサンブル
で、逆説的だけど、そういう(特に指揮者なしの)アンサンブルでは耳で聞いて合わせると駄目なんだなーとか改めてこれも思い知らされてがっかり。なんで駄目かっていうと耳で他のパートを聞いてから合わせようとすると体を動かすタイミングが遅くなるから。そうじゃなくて、耳で聞かずに呼吸や体の動きを合わせる、自分の体で曲のリズムを感じて自分自身が音を出してる感覚にすると良い……
香雪ジャーナル「バンブラ」
覺書。頃日同じやうな話を聞いてゐたので。
*1:オッズも微妙だつたけど。
2005年02月13日(日) 編集
Vivienne Party
原宿のLAPNET SHIPにてこんどうあや個展「Vivienne Party」を觀に行く。女性歌手をモチーフにした版畫を展示してゐた。かういふのをレコオドジャケットにしたらとても映えると思ふ。
かつこよいトートバックを購入した。
2005年02月12日(土) 編集

唐招提寺
上野の東京国立博物館へ『唐招提寺展』を觀に行く。連休なのでやつぱり大勢の人出で込み合つてゐた。
特別展
金堂を再現したコーナーにて、お目當の毘盧遮那佛坐像や帝釋天と梵天の立像、四天王像を見る。八世紀のものだと云ふので感慨も一入。
御影堂再現では、東山魁夷の襖繪を見て廻る。若し誰も居ないしんとした處でこれを見たとしたら、描かれた風景に吸込まれてゆきさうな心持ちになつたことだらう。
鑑眞和上坐像は想像してゐたものより、幾分小さかつた。
會場で鑑眞茶なるお茶を購入する。
仏像のひみつ
親と子のギャラリー「仏像のひみつ」は面白かつた。なかなか勉強になる。けふは、學生のボランティアが佛像の製作工程を解説してゐた。
本館
いつも時間が足りなくなつて、本館の方は駈け足で見て廻る羽目になる。こゝでも佛像が幾つか展示されてゐた。
入口の處のユリノキは花をつけてゐた。
大道藝@上野恩賜公園
上野恩賜公園にて立松正宏氏の演奏を聽く。自作の木琴(ザイラ)と、ドラムセットを基にした、一人アフリカンパーカッションアンサンブルといつた趣き。屋根の無い廣々とした處で、かういふ音樂を聽くのは心地良い。打樂器だけなのに、とても歌を感じさせる。
2005年02月11日(金) 紀元節 編集
けふの買ひ物

- 作者: 池田晶子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/02
- メディア: 文庫
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解説を木田元が書いてゐる。

- 作者: 鈴木大拙
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1972/10/16
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- 作者: 鈴木大拙,上田閑照
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/04/16
- メディア: 文庫
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2005年02月10日(木) 編集
新刊
『こっこさん』を讀む。

- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2005/02/10
- メディア: コミック
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後書きでこうのさんは、「巧く描く」ということを強く意識して、いろんな表現に挑戦出来た
と書いてゐる。慥かに樣々な試みが畫からうかがへる*1。あとこうのさんは大きなコマの使ひ方がうまい。はつとさせられる。
今日『夕凪の街 桜の国』が映畫化されると聞いた。
2005年02月09日(水) 編集
2005年02月07日(月) 編集
散策
足を伸ばして濱離宮恩賜庭園へ立ち寄る。庭園の梅がちらほら咲き始めてゐる。中には早咲きのも何本か。今時分だと椿の花が目にはいる。三百年の松は見應へがあつた。何やら樹木を超えたものを感じさせる。
歸りしな築地をうろつく。波除稻荷神社へ參拜し、築地本願寺へ。噂に違はぬ外觀であつた。次はもつと落着いて見てみたい。
けふの買ひ物

- 作者: 柳宗悦,寿岳文章
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/02/17
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- 作者: 柳宗悦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1986/01/16
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熟語本位 英和中辞典(For Japanese Deadheads)

- 作者: 斎藤秀三郎,豊田実
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1993/09/07
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これ讀んでみたい。
2005年02月02日(水) 編集
「常用漢字のあり方検討を」文化審国語分科会が報告書(asahi.com)
朝日の記事で小林一仁氏はかう語る。
目安としての常用漢字はすでに解体している。報告書は、そうした現状を追認したものといえるだろう。
だが、漢字の使用を完全に自由化すると社会が混乱するのは明らかで、何らかの歯止めは必要だ。
小林一仁・桜美林大名誉教授(国語教育学)の話
漢字制限による、現在の社會の混亂は、取るに足らないことだとでも言ふのだらうか。
あと「社会が混乱する」と云ふ言ひ廻しは、紋切型。
言及
「現代は言葉が紊れてゐる時代なのだから、『常用漢字表』でその混亂を収拾しようとするのは不自然だ」とか「『常用漢字表』を廢止した時に起るのは、混亂ではなく變化である」とか。
闇黒日記
私はなかなかかういふ風にかへせない。
漢字制限については問題になるけれども、假名遣ひについては全然問題にならない。それが問題だ。
では何故假名遣ひが問題にならないのか。私にはまだ答へが出せない。
無題
旧字旧かな入門によれば、攜は実際にはあまり遣われず、新字体と同じものが用いられていた
とのこと。
2005年02月01日(火) 編集
*1:でも見たことはなかつたけど。
KoichiYasuoka
実は私も「おばまとしえ」なんて辞書登録するのイヤなので「こなぎさりとく」で変換してたりします。
funaki_naoto
慥かにさう讀めますね。
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私のページに、3箇所ほどあつたその語は「缺食…」に替へました。もちろん、「飢ゑ苦しむ兒ども」といふ意味だつたからです。とはいつても、集團疎開の経驗があるといふわけでもないのですが。