2004年10月31日(日) 編集

大砲を使つたコンサート@陸上自衛隊朝霞駐屯地
陸上自衛隊朝霞駐屯地へ赴き、チャイコフスキー「1812年」を聽きに行く。駐屯地の中に這入るのは初めてなので、何もかもが物珍しい。バスに運ばれて會場に到著すると、設置してある會場の雛壇にはかなりの人が詰め掛けてゐる*1。
私も雨合羽を羽織るが、やはり指がかじかむ。かういふ過酷な環境で音樂を聽くのも乙なものと強がつてみるが、雨は劇しく降頻り、風は容赦なく吹き附ける。
プログラムの内容は下記參照。
「1812年」
この「1812年」は初演された當時でも、そしてなほ現代でも相當アバンギャルドな樂曲ではないだらうか。大砲の音を樂音として扱ひ*2、且つライブで實際に用ゐるなんてことはなかなか出來るものではない。また、仏蘭西國歌や露西亞國歌を自在に引用しコラージュする手附はサンプリングに近いものがあるかもしれない。
わざわざ大砲の側の雛壇に陣取つたが、目の前で大砲が發射された時の音と衝撃に膽をつぶす程吃驚した。打ち上げ花火の樣なノリで構へてゐたのだが、やはり火器は迫力が違ふ。
廣報センター
演奏が終り、歸る前に廣報センターの中を見學する。十五瓩の背嚢を背負つたり、防彈チョッキを羽織つたりしてみた。フライトシミュレータは面白さうだ。
お土産に「陸軍さんのビーフシチュー」と「海軍さんのカレー」を購入。値段が高いのが少し難。
2004年10月30日(土) 編集
けふの買ひ物

- 作者: 岩崎つばさ
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- 作者: こうの史代
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こうの史代を知り、この作品を讀むことが出來たのは何と云ふ僥倖だらう。
腰巻の推薦文はみなもと太郎が書いてゐる。
Akimbo
『夕凪の街 桜の国』購読しました。なんといっていいのか、ことばをうしなうマンガでしたね。ご紹介いただき、本当にありがとうございました。
funaki_naoto
私も秘に「思ひ出し泣き」をしてゐます。
2004年10月29日(金) 編集
memo
三十日の野外コンサートはどうも天氣が思はしくない。
コンサートの実施又は中止については当日の12時に決定いたします。
東部方面隊- Eastern Army
とのこと。
10/30 コンサートは「実施」いたします。裝備を考へないとな。
2004年10月28日(木) 編集
けふの買ひ物
哲学の方法―思想と動くもの3 (岩波文庫 青 645-6 思想と動くもの 3)

- 作者: 友松円諦
- 出版社/メーカー: 講談社
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いつ讀めるのやら。
2004年10月25日(月) 編集

写真日記花
府中にて秋櫻を見つける。花瓣がオレンジ色のものは、キバナコスモスと云ふのか。
2004年10月24日(日) 編集
散策
春日神社へ參詣した後、時間があつたのでバスに乘らずに歩いて驛へ向つた。地圖も見ず足の向く儘歩く。曇りで方角が判らないので、けふは迷子になれると期待したが、通りに沿つて歩くとバスの走る方向でだいたい目的地への目處がついて了ふ。なにより驛の側にある大きなビルが嫌でも目に這入つて了ふので、直ぐ樣驛まで辿り着いて了つた。
2004年10月22日(金) 編集

中国国宝展
東京国立博物館の「中国国宝展」を觀に行く。「考古学の新発見」を中心とした展示では、青銅器や玉器を見て廻る。錆びてゐない青銅器と云ふのは存外きれいなものだと知る。あと記されてゐる文字をみるのも樂しい。それ程多くはないけど篆書から楷書までの變遷が見渡せる。
「仏教美術」の展示はかなりボリュームがあつた。これ程澤山の佛像をまとめて見たのは初めてだ。尤もその佛像の美しさや尊さが、信心の薄い私にどれだけ傳はつたかのかは心許ない。
一つ面白い盧舎那佛があつた。首の缺けた、等身大位の立像だつた。まるでトルソーの樣だ。普通佛像を見てゐると、どうしても顏の表情を目で追つて了ふが、首が無い故に、薄い袈裟を纏つた痩身の身體がとても目に附く。直にあらはになつたボディラインはなんと艷かしいことだらう。
西晋時代(288)の佛像畫像碑も面白かつた。
結局こゝの平成館の展示(隣の考古展示室も駈け足で廻る)を見て閉館の時間になつて了つた。本館も東洋館も法隆寺宝物館もまだ見てゐない。他の展示も面白さうなので。一日掛けてまたゆつくり、もう一度見てみたい。
2004年10月21日(木) 編集
新刊

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二十二日發賣。
ところで釣瓶雜記のH1の見出しは矢張りサラさんからなのだらうか(プッチーニかもしれないけど)。
2004年10月18日(月) 編集
2004年10月17日(日) 編集

Go fishing
漁船に乘り込み烏賊釣りに挑む。朝五時に起きて家を出て、早川の港から大磯沖へ出る。
釣りには殆ど行かないので、搖れる船の上でよろけたり、慣れぬ仕掛けやリールの扱ひにあたふたする。餌は附けず幾つもの針と錘が附いた仕掛けを海の底に落とし、竿を上下させてリールをまく。それを繰り返す。
烏賊は釣れず小振りの鯖ばかりかゝる。舳先にゐたので覿面に醉ひが廻つてきた。後半は大人しく見てゐるだけ。冷たい風が強く吹き附ける。
船から降りた時、これ程地面の有り難さを感じたことはなかつた。早速釣りたての魚や烏賊を捌いて、燒いたり、刺身にして食べる。絶品也。
2004年10月15日(金) 編集
メモ
闇黒日記經由。

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探してみます。
綾川亭日乗經由。
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これ面白さうだ。
2004年10月13日(水) 編集

写真日記花
晝顏。府中にて。
2004年10月12日(火) 編集
古代中国の文字と至宝
サントリー美術館へ「古代中国の文字と至宝」展を觀に行く。とても面白かつた。篆書で記された印や、前漢時代の隸書で書かれた竹簡を見て廻り、また昂奮して了つた。
今から二千二百年位前に記された文字は、私が見ても理解出來る。勿論漢文は讀めないし、隸書の字體を判讀出來る訣ではないが、簡單な字形、例へば一や天は二千年前でも一や天だつた。これは驚くべきことだ。
また見慣れぬ複雜な字形でも、少し類推すれば現在の字形との繋がりを幾つか見出すことが出來る。これには本當に驚く。
この時代は篆書と隸書の端境期でもあるので、色んな字體が入り亂れてゐるものがあつて興味深い。あと鳥蟲篆と云ふのを初めて見た。
僻地
アーロン・マッグルーダー『ブーンドックス』(幻冬社)を讀む。

- 作者: アーロン・マッグルーダー,町山智浩
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獨白のノリや、對話のリズムや間は『ピーナッツ』と同質のものが感じられた。マッグルーダーは本當に『ピーナッツ』が大好きなのだなあ。
2004年10月11日(月) 編集
2004年10月06日(水) 編集
けふの買ひ物

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待つたこの日。
日本盤を購入した。ボーナストラックは要らないが、ブックレットの譯を讀みたかつたので。

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前作からもう五年が經つてゐたのか*1。
例によつて心地良い、それでゐて形容し難いサウンドは健在だ。このピアノは誰だらう。
*1:尤も「SMiLE」は三十七年のインターバルなのだから、それに比べればついこの間の樣なものだ。
2004年10月05日(火) 編集

天満堂
末広町の天満堂にて中華そばを食べる。トッピングに玉子と海苔を加へる。一見、背脂がたつぷり乘つた豚骨醤油の樣な、こつてりとした外見だが、實はあつさり風味と云ふ(とは言つても、味附は濃い)。終盤はかなり唐辛子が效いてくる。スープは鷄をベースにしてゐると云ふので、成程と思ふ。麺はストレートの細麺。軟らかめだつた。
固さや背脂の有無を色々選擇出來るので、それによつて結構印象が變りさうだ。まだベストの組み合せが見出せない。
2004年10月03日(日) 編集
講演會
早稻田の日本キリスト教會館で開催された松原正東京講演會へ行く。けふも實に有意義で樂しいお話を聞いた。印象に殘つた話を少し記してみる。
解決がある問題に就いては、人間はしやかりきにやりますが、解決が無いと分つてゐながら、しかしこれが、一番重要と云ふことを常に頭において物を考へてゆく、さういふことが大事だらうと思ひます。
(或る演出家と對談した時、日本の演劇の問題として基礎が出來てゐないと云ふ話になつた。演出家はそれなりに演出をしてゐると言ふので、かういふ質問をした。)
こゝに私が立つてゐる。あそこに女が立つてゐる。その、あそこに立つてゐる女を私が抱かうとして、こゝから女の前に近附いて、そして抱くかのやうな素振りをして、ぱつと右へ逸れる。
からかふんです。その時あなたね、右足から出ますか?左足から出ますか?
(演出家は)即答出來ない。
それ御覽なさい。こんなもの即答出來ない英國の役者は居ません。だから基礎が出來てゐないつて言ふんです。
講演會の後、懇親會に初めて參加した。色々な人とお話出來た。
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尤も當日は大砲よりも、大雨や強風などの天候の方が堪へました。
晴れた日の觀覽をお勸め致します。