2003年11月30日(日) 編集
二册讀了
- 山本夏彦『編集兼発行人』(ISBN:4122042755)
- 山本夏彦『変癡気論』(ISBN:4122042917)
文語文や漢文の語彙を用ゐたレトリックがたまらない。 讀み隨ら思はず莞爾とする。
觀戰
職場のテレビで、ジャパンカップ・ダートを觀戰する。直線でのフリートストリートダンサーとアドマイヤドンの叩き合ひに息もつかせぬ思ひをする。ただでさへ長い府中の直線が、これ程までに果てしなく長く感じられたことはなかつた。そしてこれこそがアメリカのダート馬の走りだと感心する。
2003年11月28日(金) 編集
2003年11月25日(火) 編集

写真日記 :「猫の手」再び
例によつて隣の園藝店を覗き込むと,また古典植物の展示會が開かれてゐた。もしやと思つて立ち寄つてみたら、四月に見た石化シノブ「ネコの手」がまた置かれてゐた。けふはこれを寫眞にをさめてみた。けつこう撮りづらい被寫體だつた。
これを栽培して貸し出せば、引く手あまただらうな。
2003年11月24日(月) 編集
讀了
- 近田春夫『その意味は 考えるヒット4』(ISBN:4167107112)
- デカルト著、桂寿一譯『哲学原理』(ISBN:4003361334)
二册讀了。考へる人の文章は面白い。それは讀んでゐると、書かれてゐる言葉に呼應して、こちらもどんどん言葉が溢れ出してくる。そして思はずあれこれ考へたくなるからだ。
2003年11月22日(土) 編集
讀了
- 大庭萱朗編『田中小実昌エッセイコレクション5コトバ』(ISBN:4480038795)
- 大庭萱朗編『田中小実昌エッセイコレクション6自伝』(ISBN:4480038809)
二册讀了。讀み隨ら面白がつたり、唸つたりと忙しい。でも、どこに面白さを感じ、 何故さう感心したのかを説明しようとすると、これが難しい。
2003年11月20日(木) 編集

ヴィンテージ・システムでSPレコードを極める
オルトフォン・千代田テクノル共催のチャリティ・ コンサートへ行く。けふはSPレコオドの觀賞會。しかも戰前の映畫劇場で使用されたウェスタン・エレクトリック製(1934年製)のスピーカー・システムを用ゐて音源を再生してゐる。アンプも業務用の眞空管アンプを使用して、すごく贅澤なひとときを過ごす。
スクラッチの向かうから、重量のある輪郭のはつきりした音が、壓倒的な密度で目の前にあらはれる。そして金属製の原盤がかけられた時、信じられない音を目の當たりにした。SPレコオドのマスターは殆ど雜音がしないのだ。1936年に録音されたレコオドから、スーパーオーディオもかなはないサウンドが鳴り響き驚愕を味はつた。テクノロジーの進歩とは果たして何だつたのか。
あと一曲が短く、澤山の曲を聽くことが出來た。カザルスから、ベイシー、フランク永井まで聽けて幸せだ。淡谷のり子先生のレコオドはうけてゐたなあ。
2003年11月19日(水) 編集
2003年11月17日(月) 編集

觀戰
東京競馬場にてエリザベス女王杯を觀戰。前走の走りつぷりに一目惚れした、スマイルトゥモローの單複を購入(流石に連複を買ふ程のぼせてはゐなかつたらしい)。
思つた通り、スタートから逃げて飛ばしまくるが、直線で失速、どん尻に終つた。でも滿足だつたけど。
さういへば新宿から京王線の特急で府中に向ふ途中、飛田給に停車するので意外に思つた(味の素スタジアムがあつたのを知らなかつたのだ)。
miyavie
2003/11/18 15:45
東京競馬場には味噌ラーメンがあるのですか、食べてみたいです。エリザベス女王杯は、おとなしく予想だけしていたら当たりました。勝馬投票券を買ったら、たぶん当たらなかったと思います。
funaki_naoto
2003/11/19 01:07
人によつてわかれるでせうが、私には割と好みの味なのです。それから次囘のマイルC.S.は如何でせうか。
2003年11月12日(水) 編集
■
id:miyavie:20031110#p1 のアンケートに答へてみます。
- 廿一~廿二時くらゐから。それ以降だと、「誠に」「恐れ入ります」「遲くに」「申し譯ないのですが」といつた語が順次附け加へられていきます。
- 用件を言ふのみならば、五分くらゐ。あくまで對手の應答次第なのですが。
- 普通にお禮を言ふうでせうか。
語彙数推定テスト
id:yms-zun:20031111#1068544427 經由にて。
三囘行ひ、それぞれ 64,600語、55,100語、50500語となつた。段々減つていつたのは、本當に私はその言葉を知つてゐるのか、意味や讀み方を知つてゐるだけで、それを知つてゐるといつて良いのか、と自問して了つたからか。
單に全く知らない言葉が多かつただけとも言へる。
袖振合ふも他生の縁*1
id:DocSeri さん、第一子の御誕生おめでたうございます。
*1:アンテナに捕捉されるも多少の縁
2003年11月10日(月) 編集

さかつぼ
これは一體…。
JIS漢字字典(ISBN:4542201295)によると、これは、部首が「卜」、音が「ユウ」、訓が「さかだる、さけつぼ」と云ふ。第三水準にも收録されてゐる*1。店名がそのまゝ讀みだつたとは…。
投票
生憎後樂園に行けず、アルゼンチン共和国杯に立候補したナチュラルナイン君に投票できなかつた(二着で當選はならなかつたが)。 そして京都に出馬してゐたスイープトウショウの走りに目を瞠つた。 次囘阪神から立候補したら、一票を投ずる所存である。
*1:面區點 1-14-80
Petronius
文字の上部に「ト」が無ければ、【因】の字の伝統的楷書なんですが、初めて見る文字ですね。
funaki_naoto
ありがたうございます。今昔文字鏡で調べてみたら、ユニコードにあるやうです(ISO/IEC 5363)。
2003年11月08日(土) 編集
讀了
三木のり平『のり平のパーッといきましょう』(ISBN:4093872600)讀了。藝談は嫌ひだと言ひながら、そこかしこに藝にまつはる熱い語り口がうかがへる。こゝではとても重要な事柄が語られてゐる。
2003年11月06日(木) 編集
讀了
- 『田中小実昌エッセイコレクション3映画』(ISBN:4480037438)
- 『田中小実昌エッセイコレクション4おんな』(ISBN:4480038787)
二册讀了。割と敬遠してゐたきらひがあるのだけど、矢張り讀んでよかつた。本當に何氣ないところに、見逃せない文章がさり氣なく置かれてゐる。
存在感のある俳優だとか、ずしっと存在感があるとか、近頃映画評でそういう言い方をよく見るけど、何が存在感だよ。存在が感じできまっちまうのか。存在なんて、感ずるものじゃないよ。存在もフィーリングかい?
2003年11月03日(月) (明治節) 編集
2003年11月02日(日) 編集

■
神保町の「神田古本まつり」に行く。冷やかしくらゐの氣分で訪れた。すごい人出だ。あちこちお店を見て廻る。そして一寸一册買つていくつもりが、二册、三册と止めどがなくなり、氣がついたら本を抱へ込んで歸る羽目になる。こんな筈では…。明日は、手ぶらで歸れるだらうか。
本日購入した本
- 山本夏彦『「豆新聞」始末』(ISBN:4163462007)
- 秋月龍{王民}『禅門の異流』(ISBN:4480013636)
- 佐藤信夫『言述のすがた』(青土社)
- 阿辻哲次『漢字のベクトル』(ISBN:4480051880)
- 宮崎駿『出発点 1979~1996』(ISBN:4198605416)
- グレアム・グリーン著、宇野利泰譯『キホーテ神父』(早川書房)
- 丸谷才一対談集『日本語そして言葉』(ISBN:4087724786)
- 白洲正子『私の百人一首』(ISBN:4106001896)
- 大木俊之助『ジャズ・ジョイフル・ストリート』(ISBN:4796600612)
- ベルグソン*1著、河野與一譯『哲學入門・變化の知覺』(岩波文庫)
- 『盤珪禅師語録』(岩波文庫)
讀むあても無い本を買つて了ふのは何とかしたい。
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