お花がいっぱい (2005.4~12)   

 

 施設利用のHさんが今月初めに亡くなりました。

 93歳。この歳を思うと普通、長生きだったのねと思うでしょう。でも、はなおは信じられませんでした。だって、とっても大好きだったの。いつもはなおと会うのを楽しみにしてくれていて、歌が大好き、手作業レクもとても楽しんでくれた。はなおはHさんの顔を思い浮かべながら、今日はこれをしようかな、あれをしようかな、Hさんもこれならできるかなって考えていたの。Hさんが喜んでくれていたから、頑張れたようなもの。

 Hさんは90歳を過ぎてもこんなに前向きに一生懸命がんばれるんだって教えてくれた。「早春賦」の2・3番の歌詞をはなおが知らないって言ったら、次の時、震える手で歌詞を一生懸命書いてきてくれたの。「若い時はもうちょっと字が上手やったんやけどなぁ」なんて言いながら渡してくれた。「このごろ歌を歌うようになって、声がよく出るようになったわ」「電話に出たらな、声が若くなったなぁって言われたんよ」って話してくれた。

 それが最近施設を休みがちになっていたのが気になっていたけど、こんなに早くお別れすると思っていなかったの。Hさんにすごく会いたいと思っていたのに、会いに行けなかったのがすごく悔しいよ。いなくなってからでは遅いってわかっていたのに。

 お通夜やお葬式にはどうしても行く気持ちになれなかったので、後日Hさんの家にお参りに行きました。その時、ご家族からHさんはいつもはなおのことを家で話されていたそうで、歌ったり、絵を書いたりいろんなものを作ったり、いろんなことができることが本当に楽しかったみたいと聞かされて、はなおはすごく嬉しかった。Hさんの最期の数年間に、はなおはきれいな花を咲かせてあげることができたのかな。Hさん、さようなら。そしてありがとうございました。

2005/12/20


 最近、結婚式で演奏する機会が増えました。先日の日曜も従弟の結婚式でピアノと歌の演奏をしてきたところです。

 それも従妹ののヴォーカルにはなおがピアノとハモリを担YUKAとユニットを組んでいて、YUKA当。ユニット名は語でさくらんぼを意味します。仲良しのいと"La cerise"(ラ・スリーズ)、フランスこ同士ということで、練習も楽しいし、歌うのも楽しい。こんなおめでたい場で歌を披露できるならもっと嬉しい!出番はだいたい最後の方が多いので、結婚式そのものはあんまり落ち着かなくって美味しい食事もゆっくり堪能できないのだけど、こんなおめでたいお願いなら喜んでお受けしまーす!

 この日は「KISS ME」「翼をください」「踊り明かそう」「JEWEL SONG」の4曲をメドレー。4曲目の「JEWEL SONG」はBOAの曲で、これは新郎新婦からのリクエスト。ドライブ中、よく聴いた思い出の曲なんですって。やってみればなかなか良い曲じゃない!はなおもこの日は気持ちよーくピアノを弾き、歌ったのでした。(^^)

2005/11/29


 大津祭に行ってきました。曳山巡行の日曜はお天気が良く、大変な賑わいでした。

 大津祭は京都の祇園祭に似ているのだけど、山車の上からコンコンチキチンと奏でる囃子がもっと大衆的というのかなぁ、テンポが速く生き生きとした感じです。よく見れば囃し方が子供や若いお兄さんたちなのよね。祇園祭の囃し方はおじさんたちでしょ。だから落ち着いているのか、それが雅の世界なのでしょうか。

 今回4時間ほど掛けて(昼休憩をはさみ)初めてじっくり見物しましたが、囃子も一定ではないですね。曳く時は曳手を盛り上げるかのようにリズムよくテンポも増し、止まってカラクリを披露するときはゆっくりしたテンポで所作にあわせた音楽に一転。それも、13基ある山車それぞれによって微妙にコンコンチキチンが違うんですね。みんなよく練習しているなぁ。感心。

 曳手と囃子と厄除け粽をもらおうと手を伸ばす見物客とが一体になって盛り上がっていく大津祭。昔から伝わる大津商人の気迫というのかなぁ、これほどのスゴイお祭りだったなんて、地元にいながら今まで知らなかったのはもったいなかったなぁ。

 すごく疲れたけど、とっても楽しい一日でしたよ!

2005/10/11


 ヴァイオリンのブラッシュアップ期間が終わりました。3ヶ月のレッスンの成果はいかに…。

 うーん、どうなんでしょう。たぶんパッと聴いてわかるほどではないわね。ただ、今まで知らなかったことがたくさんあるということを知りました。

 レッスンの内容としては、正しい音程を取るために「セヴシック」という教本でひたすら反復練習。今までいかにいいかげんに音程を取っていたかを知りました。こんなに正確に取る方法があったなんて!「フリマリー音階教本」も同じように使いました。

 その練習のかたわら、楽器の構え方、「指弓」という奏法、正しいボーイングの腕の使い方、チューニングの仕方etc...。これって「基礎」なのよね。それを高校で始めて習ってから今まで、すっ飛ばして弾いていたか、もう忘れてしまって弾いていたのか…。とほほ。

 そして、きれいで良く響く音を出すためには、大きな音を出そうとせずに力を抜いて良い音程で弾くこと。それが一番なのだそうです。これはレッスンに通う前からわかっていたことだけど、その実践方法、どのように練習すればそうなれるかを今回の3ヶ月で教わったのでした。先生をうならせるほどには上手くならなかったけど(はじめからわかってたけどね)、とーっても刺激的な3ヶ月でした。

2005/9/15


 昨日、はなおの働くデイサービスで音楽会がありました。利用者さん全員が発表することはできなかったけど、はなおの担当したハーモニカクラブとデイ2の合唱奏は練習を重ねて発表しました。

 ハーモニカクラブは始めて3年になり、行事のたびに発表しているので「よし、次は」とメンバーはいつも前向きです。だけど今回は4曲を披露することになり、そのうちの3曲はかなりの難曲で本番はどうなるかとドキドキでした。が!さすが努力の甲斐あって見事に吹ききりました。

 デイ2は今年の春にできた新設のデイサービスだけど、少人数でみんな仲良し。そのメンバーほぼ全員で歌とハーモニカ、ウッドブロック、トライアングルの合唱奏に挑戦しました。週2回の練習に加え、ハーモニカは家でも熱心に練習されていたそうで、本番はよく息が合い楽しい演奏となったのでした。

 これだけ練習を重ねて演奏したのは、まぎれもなく70〜90歳代のメンバーです。この歳になっても新しいことに挑戦して成し遂げるというのは、とても素晴らしいこと。演奏し終わった後の皆の笑顔を見ていて、はなおは良い仕事をさせてもらっているなぁと感動したのでありました〜。

2005/8/30


 愛・地球博、続きを書こうと思っていたら、頼りにしていた取材写真をなくしちゃって困っています・・・。さて、どーんと大きなインド館、中はぐるぐる木の周りを回るようにしてインドの風土・生活を見物するような作りになっています。

 やっぱりはなおの目を惹いたのは、インドの民族楽器。ここで写真を見ながら展示されているいろんな楽器についてお話したかったのだけど、ゴメンナサイ!シタールとヴァイオリンしか名前を覚えていないの…。壁に弦楽器や打楽器が5つ6つ掛けて展示されていました。ヴァイオリン以外は写真か民族楽器屋さんくらいでしかお目にかかれない楽器ばかり。できたら、鳴らしてみたかったなぁ〜。それにしてもヴァイオリンはとっても状態が悪かった。(T_T)こまは外れているし弦は「何でこんな張り方になるの??」って張り方がされている…。他の楽器も知る人が見ればそうなのかしら。そういう意味でも必見です!!

 さて、そのインド館のすぐ近くにあるスリランカ館。ここのカレーがとっても美味しかったのです。店内に入るとスリランカ人だらけ、よくこれだけ集まったわと思うほどたくさんのスリランカの方が働いておられます。はなおが食べたのはベジタリアン・カレー。カレーも美味しいけど一緒についてたうすーいお煎餅のようなのがやみつきになる美味しさでした。これから行く人ぜひ食べてみてね!

 お土産にはベルギー館の赤い袋のビスケットがいいですよ。薄くてちょっと硬いビスケットはカラメルの味がして甘すぎず、ちょうど良い感じ。入り口でベルギーのお兄さんが試食にくれたんだけど、迷わずお土産はこれ!と思いました。それもこんなに美味しいのに一袋300円なのよね。(^^)

2005/8/18


 愛・地球博のつづきです。

 ホールのような作りになっているチェコ館の階段を上っていくと、次にあるのは石でできた鉄琴。そしてその次のパイプの鉄琴も、いい音が鳴るのと鳴らないのと、音階はあるのかないのか?でも何故かいっぱい叩きたくなっちゃう。ちゃんとした音階じゃなくっても、叩いてて気持ちいいのよね。そうかぁ、民族音楽の不思議な感じ、気持ちのいい浮遊感っていうのかな、それはこれだったんだわ。

 これは音楽療法にも通じるところがあるかも。音階を意識しないところで思うままに音を鳴らし、その響きに耳を傾ける。それを繰り返すうちに無心になっていく。そして、その不思議な気持ちよさの中で幸せ感に包まれていくような…。はなおは、音階を持たない即興的な音楽療法ってちょっと苦手だったんだけど、少しわかったような気がしました。

 さて次回はインド館ほか、美味しいところなどご報告しまーす!

2005/7/19


 愛・地球博に行ってきました。万博八草という駅に電車が今着こうとした時見下ろせば、ゲート前に広がる人の大群…。ひゃぁ〜、そのまま引き返そうかと思ったけど、せっかく来たのだからと自分もその大群の一人となったのでありました。

 人気のパビリオンは事前予約も取れない、当日予約も満杯、並んだら熱中症になるんじゃないかという盛況ぶり。

 そちらはさておき、はなおが楽しみにしていたのは外国館のチェコ館。通り過ぎそうな入り口を入ると、どこかの小コンサートホールのような作りになっていて、まず入ったところにはウォーターピアノがありました。鳴らすと鍵盤の動きと連動して水面に波紋ができ、その波紋が光に反射して天井に映し出されるというものだったのだけど、う〜んぁ。…チェコとどういう関係があるのかなはなおはそれより調律が3度も高いことに違和感を感じ、ピアノからはすぐに離れてしまいました。同じところにあったウォーターオルガンは音が合っていたので、いろいろ鳴らしてみたけど、やっぱりう〜ん??って感じでした。^^; 

 次に見たのは大きな木片を天井からつるしそれをバチで叩くというもの。これは面白い!うまくたたくと館内で響き渡り、なんともいえない快感が…。たしか5〜6枚つるしてあったんだけど他にも叩いている人がいて、はなおは3枚しか叩けませんでした。残念。全部叩いてみたかったよぉ。

 うん、どうやら「芸術は共通の言語」ということを伝えたかったみたい。ここから、はなおのテンションは上がり始めたのです。さて、このつづきはまた今度。(^_^)/~

2005/7/2


 ヴァイオリンのレッスンに行き始めました。まず第1回目のレッスンで「3ヶ月では無理」と言われちゃいました。(*_*)

 3ヶ月の間だけ通ってがんばろうと思ってたのに。「がんばらずにきれいな音が出せること」が目標なんだけど、そうは易々とマスターできないんですって。ショック…。でも、はなおは3ヶ月でがんばるのダ。絶対「よく3ヶ月で出来るようになりましたね」と先生をうならせてみせるっ!

2005/6/22


 ジャジャジャジャーン!の演奏会が無事終わりました。

 『魔笛』→ハイドンのチェロ協奏曲→「運命」は通すとけっこうハードで、前々日の練習では集中力がもたずに大変だったので、本番当日はリ○ビタンD飲んでガンバリました!そのおかげで集中力バッチリ!「運命」の4楽章に入ったとたん嬉しくなってきちゃって、ジャンジャカ楽しんじゃいました。(^^)

 ただし、腕の痛いのには効かないのね。「運命」の2ndは“きざみ”ばかりで、そのためか軽い腱鞘炎です。

 でも、次回の『サウンドオブミュージック』は1stで弾きたいと申し出ちゃったし、6月からはヴァイオリンの個人レッスンにも行って、腕に磨きをかけようと計画中。

 目標は、がんばらずにきれいな音と、よく響く音を出せるようになること。はなおはがんばりますよ〜!(^o^)丿

2005/6/6


 もうすぐオケの演奏会が近いので、お友達とヴァイオリンの練習をしていた時の雑談です。

 子供のころ家のどの部屋で練習していたかという話をしていたんだけど、そのお友達は居間にピアノがあるからそこで練習していたというのね。はなおの場合は小さい時は同じように居間にピアノがあったけど、高学年辺りになったら応接間にピアノを移動してそこでずーっと練習してたわけ。だから、ピアノっていうのは応接間にあるものだと思っていたし、ピアノにしろヴァイオリンにしろ静かな空間で練習をするのが普通だと思ってたから、お友達の話を聞いてビックリしちゃいました。

 居間っていうのはTVとかあって家族が寄るところだから、なんだか騒がしそうで・・・。集中して練習できるのかしら?でも、居間にピアノがあることのほうが普通らしいのよね。このコトを知って、はなおって子供の時から音楽する環境に恵まれてたのね〜って思いました。

 あ、それでもね、そのお友達のご両親は練習をはじめるとTVを消して静かにしてくれたんですって。それもスゴイ!ってはなおは思いました。


2005/5/31


 オーケストラの定期演奏会が近づいてきました。今回のメインは「運命」。ジャジャジャジャーン!・・・でも本当にジャジャジャジャーンなんです。古典って合わせるのがむつかしい。(>_<) 「古典だから」じゃないよって?そうなのよね。でも、2ndヴァイオリンはいつになくジャジャジャジャーン!です。トホホ・・・。

 それでも最後の力を振り絞って、がんばって練習します!演奏会は6月5日(日)14時、大津市民会館。お近くの方は聴きに来てね。


2005/5/25


 たくさんのお花が楽しめる季節になりました。花粉症?はなおの辞書にはそんな言葉はありませーん!ま、内心ビクビクしてるんだけど。

 介護の現場で働くようになって丸3年が過ぎました。デイサービスセンター立ち上げメンバーの一人として夢中で自分たちの理想とする介護サービスを目指し丸3年。今はショートステイとグループホームも増設され、はなおは週2回しか通わないのに3箇所をピアノと歌で巡業しています。(もちろん他のお仕事もしているけれど、やっぱり音楽活動が中心になってきました。他にはレクリエーションを担当しています。)

 同じようにピアノを弾いて歌うのでも、デイサービス・ショートステイ・グループホーム、それぞれに求められるものが違います。それはそれぞれの部門のサービス内容が違うからかな。

 でもどこでもみなさん楽しみに待っていておられて、ピアノの音を聴いて集まってきてくださると、はなおは必要とされてるんだなぁって喜びを感じます。

 お花を見て心が和むように、ピアノを聴いて歌って心が暖かくなってもらえる、こんな仕事ができてはなおはとっても幸せでーす!!

2005/4/19